- 2016年05月12日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
4月は3本の映画を観たんですが、それをまとめてみました。
「バットマン対スーパーマン」なんですが、これはずいぶん期待をしていたんです。
製作がクリストファー・ノーランですから。監督として僕は彼が大好きです‼
ただ一つ気になったのがスーパーマンなんですよ。
「マン・オブ・スティール」なんかを観ても思ったんだけどスーパーマンって強すぎちゃって話が発展しないんですよね。
スーパーマンになるまでには心の葛藤や過去の生い立ちを知ったりドラマ性があるんだけど、その後のストーリー展開って難しいし、彼の弱点と言えばクリプトンナイトくらいなものでしょ。
だから、「マン・オブ・スティール」の続編を作るんじゃなく本作になったんじゃないかなあという僕の勝手な想像です。
本作は内容的にとても暗い。ただ、ストーリーとしてはよく考えられたものだと思いますよ。「マン・オブ・スティール」でスーパーマンは街をあんなに破壊して大丈夫なのか?ということは誰もが疑問に思ってたことだろうから。それをバットマンも思ってたという設定でしょ。
今回ベン・アフレックがバットマンに扮してますが、いや~彼がカッコイイ‼ウエイトをずいぶん増やして役作りしてますが、見ていて惚れ惚れしちゃいます。
ずーっと、彼の事をスクリーン上で追いかけてましたよ。
生身の人間が宇宙人と戦うわけですから少しでも鍛えなきゃね(笑)
興業的には成功したようなので続編の可能性もありますが、スーパーマンが絡んでどのようなストーリーが作られるのかとても興味がありますね。
アカデミーの作品賞を取りました「スポットライト」です。
この手の映画は「大統領の陰謀」が有名ですけど、それよりも変な演出を入れずに淡々と事実のみを浮き彫りにしていきます。
現在の日本においても言えることですが、ジャーナリズムとは何ぞやということを問いただすいい映画だと思います。
しかし、しかしですよ。これがアカデミーの作品賞でいいの?っていう疑問は残ります。
本作が作品賞を取ったということでアカデミーがいかに保守的かというのがわかります。
作品の完成度、力でいったら「レヴェナント」と「マッドマックス」がずば抜けてるんだけど両作品ともバイオレンスアクションで、映像的に凄まじいものがある。
消去法でいって「スポットライト」ということなんだろうけど、なんだか昔の「2001年宇宙の旅」と作品賞を取った「オリバー」を思い出しちゃう。
「2001年宇宙の旅」なんてノミネートもされなかったけど、後世に残ってるのは「2001年~」だからね。
フォローしておきますけど「スポットライト」も地味だけどいい映画ですよ。
完璧なんじゃないですかね。
ストーリーは単純なんだけど映像は綺麗だし、演技は鬼気迫るものがあるし、とにかくリアル。2年連続監督賞もうなずけます。これを観るまでは「監督賞はジョージ・ミラーでしょう」って言っていたのを撤回します(笑)
冒頭のネイティブアメリカンに襲撃されるシーンはどうやって撮影したの?っていうくらいにリアル。囲まれているようで観ていてホントに怖くなっちゃった。
まるで「プライベートライアン」の冒頭のノルマンディ上陸作戦を見ているよう。ただ、「プライベートライアン」の方が恐ろしかったけどね。
本作を観ていて感じるのがVFXの技術はどこまで進んでいくんだろうということ。グリズリーに襲われるシーンや馬と一緒に崖から落ちるシーン、飲んだ水が首の傷からこぼれ落ちるシーン、あと斧で指を切るシーンなんてホントに起こってるみたい。
今年の夏に「ジャングルブック」が日本で公開されるけど、その映像たるやとんでもないですからね。
この映画で忘れちゃいけないのがディカプリオの演技。本当に体当たりの演技ってこういうことなんだろうね。これで主演男優賞を取れなかったらディカプリオ暴れだしますよ(笑)あと、もう一つ相手役のトム・ハーディの存在。ディカプリオもトム・ハーディーが相手役ならということで本作のオファーを受けたみたいだから彼の存在感がハリウッドでも大きくなって来てるということなんでしょう。
特に今回のアカデミーでは「マッドマック」でも主演をしているから有力作品2作品に絡んでいるというのはすごい‼
僕もこの2作品を観て大ファンになっちゃいました。
本作はとにかくすごい映画です。絶対に損はしませんので劇場で、大きなスクリーンでぜひ1度観てみてください。
「マッドマックス」のように何度も観る映画ではないとは思いますが。