- 2025年01月17日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方
ここ数年筋トレがブームになり、あちこちに24時間ジムが出来ています。
メディアでも、芸能人の誰々はジムに通っています、スクワットをしていますなどという情報を流しています。
亡くなられた森光子さんや吉永小百合さんなど年齢以上に若々しい動きをされる方がさもスクワット等の筋トレのおかげで健康が保たれているかのようです。
本当にそうでしょうか?
確かに一つの側面から見た場合それは正しいのでしょう。
しかし、森光子さんや吉永小百合さんが筋トレだけをやっていたのか、もしくはやっているのかという事です。
我流でやるのではなく、確実にトレーナーは付いているでしょうし、その後のケアもしっかりやっているはずで、そうでなければ結果は出ません。
来院頂いていて運動をなさっている方に僕が必ず話す事ですが、筋肉の性質上筋肉に負荷を掛けると発達する前に筋肉は固まる方向に行きます。
年齢を重ねれば重ねるほどその傾向は強くなります。
10代の頃、毎日部活などで強い負荷を掛けても筋肉は発達しますが、中高年になるとそうは行きません。
発達する前に固まります。
若い頃から鍛えていても、中高年になるとその傾向は出て来ますし、50代、60代まで何も運動をしないでいきなり運動を始めた場合は顕著に感じられるはずです。
筋肉について正しい情報が一般的に言われていないのです。
だから、中高年からジム通いやジョギングを始めて逆に身体を痛める方が多いのです。
そして固まった状態で筋トレを続けてもなかなか筋肉は発達しません。
考えてみて下さい。
筋肉は寝ている時に発達します。
筋肉が固まるという事は、痛みを出すだけではなく血流が悪くなるので栄養も行きにくくなります。
すなわち、筋肉が固まると筋肉自体が発達しにくくなるのです。
もう一つは数字の魔力があります。
最初は健康の為にジョギングを始めたのに、いつしか10キロ、ハーフ、フルマラソンと自分を追い込む走りをする。
そしてタイムを追いかけるようになる。
筋トレも筋肉がまだ発達していないにも関わらずYouTubeで見たように今日より明日、明日より明後日と短期間にウェートを上げていく。
そうする事で筋肉に疲労が溜まり(コリ固まり)、痛みに変わって行くのです。
かと言って中高年が運動を何もしないというのもよくありません。
芸能人のようにパーソナルをつけて正いフォームで、そして運動後毎回ケアしてもらえれば一番いいのですが、なかなかそうは行きません。
せめて運動後のストレッチは入念にやるべきです。
筋肉を伸ばして疲労を溜めない事、そして筋肉に柔軟性を与える事です。
コリが溜まる事で身体が痛みを発するからです。
極論を言えばウォーキング(歩幅を広く早歩き)が出来るのであれば特にジョギングやジムに通わなくてもいいと思いますし、それ以上に身体の柔軟性をつけた方がいいと思います。
誤解しないで頂きたいのですが、大会に出たり、重いウェートを持ち上げるなと言っているのではありません。
段階を追って、身体のケアをきちんとしながら運動をし、健闘寿命を伸ばすべきだと思うのです。
中高年が運動をする目的は健康寿命を伸ばし、健やかな毎日を送る事だと思いますので。