- 2024年11月11日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方膝・足の症状
久しぶりなので何を書こうかと思ったのですが、どうせならあまり知られていない事を書こうという事で捻挫の話しを書きます。
タイトルのように「ねんざは一生治りません」なんて書くと「この人何言ってるの?」って思う方もいるのではないでしょうか。
捻挫なんて冷やしてしばらく安静にしていれば治るとほとんどの方が思っているでしょう。
しかしそうではありません。
軟部組織を痛めるという事はそんな生やさしいものではなく、一生ついて回るものなのです。
どういう事でしょう?
足首の捻挫が一般的なのでそれを例に話しをしますが、学生時代などに足首の捻挫をした経験のある方も少なくないかと思います。
やった時は腫れて熱を持ちとにかく痛い。
そもそも捻挫とはどういう事かというと、靱帯が伸びる事です。
そのせいで炎症が起こり強い痛みが出るのです。
しかしその炎症が治れば痛みは無くなります。
これでみなさん治ったと思っているのですが、実はそうではありません。
伸びた靭帯は縮まらないのです。
捻挫をした時点で靭帯は伸びっぱなしという事です。
足首の靱帯はどういう作用があるかというと、足先を上げる、足首が内側に入らないようにする作用があります。
その靱帯が緩むという事は足先を上げにくくなるのと、足首が内側に入りやすくなるという事です。
「足首の捻挫は癖になる」と言われますが、これは足首が内側に入るとこにより足を挫きやすくなるからです。
もう一つ足先を上げるという作用がありますが、これは最初のうちは問題なく足先を上げるとこが出来ます。
しかし、月日が経つに従い徐々に足先が上げにくくなって行きます。
これは何が起こっているのかというと、靱帯が伸びて効かなくなった分、補助の役割であるスネの筋肉が足先を上げているのです。
元々は補助の役割しかないものが、メインで使われていくと徐々に疲労が溜まり筋肉が固まる事により足先を上げる事が出来なくなって行きます。
段差が無いところで躓きやすいという方は昔捻挫をした経験がある方が多いと思います。
そういう症状が出た時はどう対応すればいいのかというと、伸びた靭帯は縮まらないのでそれをどうこうする事は出来ません。
スネの筋肉、前脛骨筋に柔軟性を持たせてその筋肉が作用しやすくしてあげるしか出来ないのです。
しかし、疲労が溜まり前脛骨筋が固まって来るとまた足先が上がりにくくなって行きます。
前脛骨筋を固めにくくするには履き物に注意が必要です。
踵に何もないサンダルやスリッパは脱げないように無意識に足先を上げようとする為、前脛骨筋に疲労が溜まりやすくなります。
過去に捻挫の経験があり、つまずきやすい、足先が上げにくい、足の甲が痛いという方はスネの筋肉に問題があるのです。
つまり、捻挫は一生ついて回る怪我なのです。