- 2021年11月24日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 膝・足の症状
テレビを見ていると膝の痛みの原因は関節の軟部組織の摩耗という事を言うCMをよく見かけます。
サプリメントでその軟部組織を修復させるということのようです。
はたして、本当にそうなのでしょうか?
膝の痛みを訴える方は比較的高齢の方が多く、しかも膝の内側に痛みが出やすい状況です。
だから内側の軟部組織の摩耗という発想になるのでしょう。
確かに軟部組織がすり減って痛みが出る事もあります。
それは変形性の膝関節症のように、膝関節の骨と骨がぶつかるまで悪化した状態にならなければ痛みは出ません。
そこまで行けば痛みが出る事は否定出来ませんが、そこまで関節が摩耗している人はそんなにいません。
膝がしっかり曲がる方は変形性の膝関節症ではないと言えます。
では、大多数の膝痛の方の原因はなんでしょうか。
答えは筋力の低下とそれに伴って起こる筋肉の硬直です。
筋力が低下した状態で負荷を掛け続けると筋肉はこり固まって、その後硬直して来ます。
筋トレなどをしていても、筋力の低下が著しい場合には筋肉は発達する前に固まって行ってしまいます。
それが脚に起こるわけです。
脚は体重を支え、歩行時は常に負荷が掛かり続けます。
筋力が落ちた状態で無理に歩き続ければ筋肉は徐々に硬直し痛みを出し始めます。
腿の周りの筋肉は膝関節の中を通っていますので、筋肉が硬直し収縮を起こして筋肉の付着部のある膝関節周りに痛みを感じるようになるのです。
膝の痛みを取り除くには、腿周りの筋肉のハリを取り除き腿の周りに余裕を持たせて柔軟性を持たせてあげる。
それでほとんどの膝痛は解決します。
そんな事で解決するの?って思われるかもしれませんがそれが事実です。
ただ、表面的ではなく深部からしっかりと硬直を取り除いてあげる事が必要です。