- 2016年06月16日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 頭・首の症状
よく首を自分でボキボキ鳴らす人っていますよね。
やったことがある人はわかると思いますが、鳴らした時は首がすっきりした感じがするんですよね。
すなわち首が凝った状態にあるから鳴らしたくなるということも言えるんですよね。
そういう僕もサラリーマン時代は首を鳴らす癖がありました。今思い返してみると一日に何回ボキボキやっていたんだろうというくらい鳴らしていたんです。しかし、整体の仕事に携わるようになって首を鳴らすことの怖さがわかって首を鳴らすのはやめました。癖になっていたので完全に止めるまでにはしばらく時間が掛かりましたが気をつけるようになって1年程で鳴らす癖は無くなったと思います。
ではなぜ首を鳴らすといけないのでしょうか?
僕も経験しているのでわかりますが、首が凝っている状態の時にボキボキ自分で鳴らすと一時的にすっきりした感じがします。これはホームページの中にも書いていますがゲートコントロールと言って神経レベルで痛みを緩和する作用が働くからです。それだけ聞くと別に鳴らしても問題が無いように思われるかもしれませんが、自分でボキボキやってしまうと一日に何度も鳴らしてしまうんです。
では、なぜボキボキ鳴るのかということから簡単にお話しますと、関節というのは関節包という膜にに包まれていてその中には液体が入っている状態です。それなんで関節はスムーズに動くんですよね。
そこに圧を加えると液体が気化します。
その関節包内の液体が気化する音が「ボキ」という音なんです。液体が気化するわけですから当然容積が増えます。それなんでボキボキ鳴らした後は関節の動きが良くなるんです。
詰まっていたものが抜けた感覚ですかね。そこに先ほどお話したゲートコントロールの作用が働くんで首がボキボキ鳴らすと楽になったような感覚がするんです。
しかし、うまい事はそう長くは続きません。気化したものが元の液状に戻るまでに20分程度と言われてます。つまり20分するとまたボキボキやってしまえるんです。ゲートコントロールの作用も20分程度で無くなってしまいますし。
首が楽になる感覚を味わってしまうと一日に何度もボキボキやってしまうようになります。
そしてそれが癖になってしまいます。そこが問題なんです。
何度も何度もボキボキやっていると首の関節が緩んできます。最初は勢いボキってやらないと関節が鳴らなかったものがちょっと動かしただけで鳴るようになってしまうんです。人体というのは面白いもので緩んだ関節を守ろうと今度は関節の周りの靭帯が固まってきます。これはむち打ちと同じ状態なんです。
すなわち、首を鳴らしすぎると自分でむち打ちの症状を作っているのと同じことになるんです。
長い目で見るとボキボキ鳴らしてしまうと文字通り自分で自分の首を絞めているということになるんです。
首を鳴らす癖がある方は今すぐやめましょうね。