患者さんの声

背骨のズレのホントのはなし

整体を受ける上でみなさんが一番疑問に思っていること、そして一番大切な話をしていきたいと思います。

背骨のズレは本当か?
よくテレビなどで「背骨がずれていますね。ボキ!はい、治りました。」
というのを見たことあるでしょ。
あれ本当だと思います?
ここでちょっと考えてみてください。

背骨がずれるというのは関節のずれですよね。
関節がずれるというのは脱臼もしくは亜脱臼ということですよね。
背骨には神経が通っているわけですから、背骨が脱臼もしくは亜脱臼を起こすとこれは半身不随になると思いませんか?

百歩譲って背骨が亜脱臼を起こしているとしましょう。
肩関節を脱臼もしくは亜脱臼をした経験のある方はわかると思いますが、亜脱臼を起こしたあとは、その関節周りが炎症を起こしてしまい、数日は痛みが取れませんよね。
ボキ!とやってその場で痛みが消えるというのは論理的にあり得ないのです。

よく、ギックリ腰を腰の骨のずれとからめて説明する治療家もいますがそうではありません。
あれは、筋肉がいわゆる筋違いを起こし、その後炎症を起こすと理解した方がいいと思います。

ここでちょっと見方を変えてみましょう。
背骨をボキボキ鳴らして関節を元の正常な位置に戻しているという理屈ですよね。それでは、指の関節をポキポキ鳴らすと関節は元の位置に戻るのでしょうか。
そうではありませんよね。
関節はただ鳴っているだけなんです。

ここまで話をしてくると、あのボキという音はどうして鳴るの?という疑問が浮かんでくると思います。

関節はそれぞれ関節包というもので包まれています。(細かく言うと関節くう)
その中には液体が入っており、これが存在することにより関節がスムーズに動くようになっています。
 この関節内圧を下げることにより、瞬間的に液体が気化します。
その時に発せられるのが、ボキっという音です。
要は液体が気体になる時の音なのです。(二酸化炭素と言われています)
(1947年にイギリスにて研究論文発表される)
 また、その時にゲートコントロールという麻酔効果がが起こり痛みを多少緩和させることがわかっています。
 
昔理科の実験で見ませんでした?
試験管内の液体に対し圧力を下げることによりポンという音をたてて気体に変化させるのを。
あれが関節の内部で起こっているんです。

 その後、関節内の気体は徐々に液体に戻っていき、約20分で元の液体に戻ります。
その証拠に20分後にはまた、関節はボキボキ音が鳴るようになります。
ここまでお話してくると何となくは、ご理解いただけたのではないでしょうか。
  
 このような話を他の整体さんが知っているのかどうかはわかりませんが、いまだに背骨ボキボキの治療法がカイロや整体の主流であるのは間違いありません。

なんとかこういう流れを変えていきたいものです。

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