- 2026年06月24日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方
僕の整体院は「カイロプラクティック」をうたっているのに、いわゆる“ボキボキッ!”とする派手な矯正は一切していません。
「整体はともかく、カイロと言えば骨をボキボキ鳴らしてナンボでしょ!」と思っている方も多いですよね。
では、なぜ僕のところではボキボキの矯正をしないのか?
理由はシンプルです。「あまり効果が無い(根本解決にならない)」と考えているからです。
ちょっと格好つけすぎましたかね(音を鳴らすのが怖いわけじゃないですよ!笑)。
理由を一つずつ、ド直球に説明していきましょう。
① そもそも骨は「ズレ」ないし、鳴らしても動かない
「背骨がズレてますね〜」なんてセリフをよく聞きますが、医学的に骨が元の位置からズレるというのは、それすなわち**「脱臼(だっきゅう)」**です。
もし本当にボキボキやって脱臼を元の位置に戻したのだとしたら、関節の周りは必ず激しい炎症を起こします。数日はズキズキ痛むはず。なのに、ボキボキやった直後から「あ〜楽になりました!」って、よく考えたらおかしいですよね(笑)。
皆さんも、指の関節をポキポキ鳴らすことがあると思いますが、あれで骨の位置が動いているわけじゃない。背骨も全く同じなんです。
じゃあ、巷でよく言う「骨盤や背骨の歪み」って何なのか?
骨を引っ張っている**「筋肉」が凝り固まって縮むから、骨が引っ張られて歪んで見えるだけ**なんです。
だから、骨を無理やりボキボキ鳴らす必要なんてゼロ。原因である「筋肉」を優しくゆるめてあげれば、背骨の歪みなんて自然に本来の真っ直ぐな位置に戻っていきます。
② じゃあ、なんでボキボキ鳴らすと「治った気」がするの?
とはいえ、ボキボキされると一瞬スッキリするのも事実ですよね。実はこれ、ちゃんと医学的な理由(主に3つの効果)があるんです。
まず、なぜ音が鳴るのか。
関節は「関節包(かんせつほう)」という膜に覆われていて、中は潤滑油のような体液で満たされています。そこに強い圧力が加わると、体液の中に一瞬だけ**気泡(ガス)**が発生するんです。その気泡が弾ける時の衝撃音が、あの「ボキッ!」という音の正体。
音が鳴ると関節の中に少し隙間(容積)ができるので、一瞬だけ関節の動きが良くなります。
ただし!**この気泡は、およそ20分程度でまた元の液体に戻っちゃいます(笑)。**だから20分経つと、またすぐにボキボキ鳴らせるようになるわけです。
もう一つは**「ゲートコントロール効果」という現象。
関節を急激に刺激することで、脳へ行く痛みの神経のゲート(門)を一瞬だけパタンと閉じて、痛みを遮断する現象です。これも……やっぱり持続時間は20分程度**。一瞬の麻酔のようなものですね。
そして、最後に一番効いているのが**「プラシーボ効果(思い込み)」**です。
「信じる者は救われる」の世界ですね(笑)。派手な音と、体感的な強い衝撃が入ることで、脳が「おお!今すごい治療をしてもらったぞ!」と勘違いして、良くなったような気がしちゃうんです。
まとめると、ボキボキ矯正の爽快感は、残念ながら**「20分限定のエンタメ」**みたいなもの。痛みの根本原因である「筋肉のコリ」が残ったままだから、すぐに元に戻ってしまいます。
だからこそ、僕の院では一瞬のパフォーマンスではなく、背骨を歪めている根本の黒幕——ガチガチに固まった筋肉をしっかり時間をかけてゆるめていくアプローチを選んでいます。
地味かもしれませんが、これが一番、効果が長持ちして安全なんですよね。
「ボキボキされるのは怖くて苦手……」という方も、どうぞ安心して僕のところに身を委ねてくださいね!

