- 2026年08月18日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 肩の症状
最近、「巻き肩が気になります」というご相談を受けることが増えました。
テレビやインターネットでは、
「胸の筋肉を伸ばしましょう。」
「肩甲骨を寄せましょう。」
「姿勢を正しましょう。」
という対策がよく紹介されています。
もちろん、それらで改善する方もいらっしゃるでしょう。
しかし、私は約30年間、多くの肩こりや巻き肩の患者さんを施術してきた中で、少し違う考え方をするようになりました。
私は、巻き肩は肩が前へ出ることが原因なのではなく、肩が上がった状態が続くことによって起こる結果ではないかと考えています。
肩甲骨を下げてみてください
ぜひ一度、鏡の前で試してみてください。
肩甲骨をゆっくり下へ下げるように意識してみてください。
どうでしょうか。
無理に胸を張らなくても、肩が自然と少し後ろへ戻るような感覚はありませんか?
私自身も何度も試していますが、肩甲骨を下げるだけで巻き肩はかなり改善して見えます。
ところが、その姿勢を続けようとすると、だんだん肩が上がり、元の姿勢へ戻ってしまいます。
私はここに大きなヒントがあると考えています。
なぜ元へ戻ってしまうのでしょうか?
私は、その原因は筋肉のコリにあると考えています。
パソコン作業やスマートフォンの操作では、無意識に肩をすくめる姿勢が続きます。
その状態が毎日何時間も続き、それを何年も繰り返すことで、
肩周り
肩甲骨周り
背中の上部
こうした筋肉にコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。
すると、肩甲骨を下げようとしても固まった筋肉がそれを邪魔します。
一瞬は肩を下げられても、筋肉が疲れてしまい、また肩が上がってしまうのです。
「姿勢を正しましょう」だけでは難しい理由
患者さんから、
「姿勢を意識しているのですが、すぐ戻ってしまいます。」
というお話をよく伺います。
私は、それも当然だと思っています。
筋肉が固まっている状態では、その筋肉が骨を引っ張ってしまうため、本来の姿勢を楽に維持することが難しいからです。
私がこのように考えるようになったきっかけは、急性腰痛で起こる**「側扁(そくへん)」**です。
急性腰痛では、腰の筋肉が強く収縮することで、体が一時的に横へ傾くことがあります。
私は、この現象を**「側扁」**と呼んでいます。
一般的に知られている、思春期などに進行する**「側弯症」**とは区別して考えているからです。
この側扁を見ていると、筋肉には骨格を引っ張り、姿勢を変える力があることがよく分かります。
私は、慢性的な肩こりでも程度は違うものの、同じことが起こっているのではないかと考えています。
筋肉が長期間固まることで肩甲骨が上がり、その結果として巻き肩になる。
これが私の考えです。
私が大切にしていること
私は巻き肩そのものを無理に矯正しようとは考えていません。
まずは、
肩周り
肩甲骨周り
背中の上部
こうした筋肉の深部に蓄積したコリを取り除くことを大切にしています。
すると患者さんから、
「姿勢が楽になりました。」
「肩を意識しなくても下げられるようになりました。」
というお声をいただくことが少なくありません。
私は、姿勢を無理に作るのではなく、
姿勢を作りやすい体に戻していくこと
が大切だと考えています。
まとめ
巻き肩というと、肩が前へ出ていることばかりに目が向きがちです。
しかし私は約30年間の施術経験から、
肩が上がった状態が続き、肩周りや肩甲骨周りの筋肉が深部まで固まることで、巻き肩になりやすくなる
と考えています。
だからこそ、無理に胸を張ることよりも、
肩甲骨を楽に下げられる状態を作ること
が大切です。
もし巻き肩が気になっているのであれば、姿勢だけではなく、その姿勢を邪魔している筋肉の状態にも目を向けてみてください。

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