くすのきカイロの院長ブログ

歌舞伎役者の系図その2

次は高麗屋・松本幸四郎と播磨屋・中村吉右衛門のお話を。
この2人が兄弟なのはご存知ですよね。
でも、戸籍の上では兄弟ではなく叔父と甥になります。
どういう事?って思うでしょ。
 
名優と誉れの高い初代中村吉右衛門には男子がありませんでした。
 
そして初代の娘が先代の幸四郎に嫁ぎ2人の男子を授かります。
それが現在の幸四郎と吉右衛門です。
この嫁いだ娘さんは最初から必ず男子を2人産むと父に約束して嫁いだそうです。
すごい執念ですよね。
 
で、2人の男子のうち次男を初代中村吉右衛門の養子にします。
つまり、おじいちゃんの子供になったという事です。
それなんで、叔父と甥になるわけです。
そういう縁組が行われて間もなく初代が他界しますから二代目は間もなく実家に戻りますけどね。
 
ここで面白いのが(と言ったら吉右衛門さんに怒られるんですが)、因果は巡るという事です。
今の吉右衛門さんにには4人子供がいますが4人とも女性‼︎(‘◉⌓◉’)
四姉妹なんです。
 
こんな事ってあるんですね。
 
で、みなさんご存知のように吉右衛門さんの四女が音羽屋・尾上菊之助に嫁ぐわけです。
 
ここからは想像ですが、菊之助のところに男子が2人生まれたら次男が三代目吉右衛門になるのかな?
ってね(^^)
 
つづく

歌舞伎役者の系図その1

先日、成田屋について少し書いたんですが、歌舞伎役者の婚姻関係や系図ってあまり知られていないようなんで今活躍している役者さん達の姻せき関係なんて簡単に書いてみますね。
 
これがわかるとドラマなんかにその役者が出てくるとまた見方が変わって面白かったりしますからね(^^)
 
まずは成田屋・市川海老蔵ですが彼は市川染五郎と尾上松緑と「はとこ」になります。
つまり、父の12代目団十郎から見てと松本幸四郎、中村吉右衛門は「いとこ」という事です。
 
 
どういう事かというと、成田屋市川団十郎という名前はずっと継ぐ人がいなくて空位?だったんですね。
10代目なんて亡くなってから団十郎という名前になってるんです
歌舞伎の中心成田屋をこのままにしていいのか?という事で当時の高麗屋・松本幸四郎の家にいた3兄弟が成田屋・市川海老蔵と音羽屋・尾上松緑そして高麗屋・松本幸四郎(松本白鸚)になるわけです。
その孫に当たるのが現在の海老蔵、染五郎、松緑なんです。
ここまでわかりますよね。
つまり、今の成田屋と江戸時代からの成田屋は血縁関係はないという事ですね。
血縁関係は無くても家を守り芸を守るというのは大変だと思います
白血病で亡くなった十二代目団十郎は歌舞伎十八番のうち「外郎売」「象引」などを復活させた功績もあります。
 
で、「成田屋の業」なんてものを書いたのは家を継いだ十一代目団十郎は襲名から約2年で他界しました。
でも、でもですよ、その弟2人は長生きしています。十二代目も白血病を患いみなさんご存知の通りです。
なぜ成田屋だけ短命で苦労が多いのか?
不思議ですよね。
 
つづく

国立劇場で「 伊賀越道中双六」を観て来ました。

国立劇場に歌舞伎通し狂言「 伊賀越道中双六」を観て来ました。
僕に取っては実に6ヶ月振りの歌舞伎ですね。

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この演目、みどり狂言では「沼津」という場面はよく演じられますが、他の部分は観たことが無かったのでどうしても観たかったんですよね。

通しと言っても全部やったら朝から日没までかかっちゃうんで本当の通しではないんですがそれでも休憩含めて4時間半ですからね。
長い(笑)

今回は逆に沼津をやらなかったのが良かったです。
その分他の場面を観られましたから。
ストーリーは知っていてもやはり一度は通しで観ないとダメですね。

特に三州岡崎の場面は観ごたえがありました。
歌舞伎特有の因縁、因縁なんですがまだ許せるかなって内容だったんで。
歌舞伎特有っていうより文楽特有って言った方がいいのかな。

文楽の歌舞伎化ですからね。

今回は僕に取って観ていてとてもさみしい舞台になってしまいました。

吉右衛門さんの体が動かなくなってるんです。
立ち回りなどは観ていて痛々しい川島さえ覚えました。
仕方がない事ではあるんですが。
昨年9月に吉右衛門さんを観た時はそんな事感じなかったんですけど。
僕は一番いい時の吉右衛門さんをずっと観て来たんでその点でもとてもさみしいし、いい時の吉右衛門さんを観て来て良かったと思います。

もちろん今でも、存在感は凄いしまだまだ現役で頑張れるんですよ。

歌舞伎界全体に菊之助世代に世代交代が進んでますね。

やはり菊之助はいい‼︎
彼が出てくるとどうしても彼に目が行ってしまう‼︎

個人的に応援している歌昇君、種之助君兄弟がずいぶん良くなっていたと思います。

今度は何に行きましょうか(*´∇`*)

劇団四季「アラジン」を観て来ました

3年前のトニー賞でも話題を集めたブロードウェイミュージカル「アラジン」の日本語版です。トニー賞やyoutubeで現地の映像などは観ていた為、完成度の高さは分かっていたのですが、とにかく成功の鍵はジーニーなんですよね。果たして日本人であのジーニーを演じられるのかが最大の不安材料でした。ただ、観た方に伺うと決して悪くないという話は聞いていましたが。

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ミュージカルの完成度はとても高かったと思います。アニメ版よりも曲数は増えていますが、その全てがアラン・メンケンの書き下ろしでどれも名曲と言ってもいいくらいの楽曲でした。特に冒頭でアラジンが亡き母に歌うシーンは泣けて来ました(笑)やっぱり彼は天才ですね。なぜ、ディズニーが彼を使わなくなったのか理解できませんが。

演出面でもアラジンとジャスミンが市場で初めて出会うシーンなどはとても工夫されていたと思います。

そして、問題のジニーです。

素晴らしかったです!

瀧山久志さんの歌唱力と演技力に脱帽してしまいました。日本人でもこんな方がいたんだというのが衝撃でした。

IMG_0635劇団四季ホームページより

元々、アニメ版のジーニーはロビン・ウイリアムのアフレコを先に取ってその後にアニメを付けたという他のアニメとは全く違う作り方をしたアニメでロビンに自由にアドリブ全開で演じさせた結果があのジーニーなんです。ですから、それを脚本化し毎回演じるというのは至難の技だと思います。瀧山さんはその難役を見事に演じきり歌い上げブロードウェイ版にも負けていないジーニーを作り上げました。

ジーニーの登場と同時に舞台は一気にハイテンション化して行き、子供でも楽しめるシーンが続いていきます。

ただ、終盤に掛けて多少駆け足になった感は否めなかったのが残念といえば残念ですがそれを差し引いても素晴らしい舞台だと思います。

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ドリカムのウラワン2016に行って来ました

ちょっと前にこのブログでドリカムのライブに行くんですよっていう記事を書いたんですがそれが昨日あったんです。

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   今回はウラバージョンという事でメジャー曲は一切無し!
アルバムの楽曲を演奏していました。
僕は予習の成果で演奏した曲全てわかりましたよ。
2週間の努力の賜物です( ^ω^ )

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いや〜、それにしても吉田美和ちゃんはパワフルですね〜。
確かもう50でしょ。
ダンスは凄いし歌唱力は抜群だし。
彼女を見ていると僕も身体を鍛えてちゃんとケアをしなきゃって思いすよ。
あれはプロの仕事ですね。
ツアーの最終盤なせいもあって美和ちゃんが最初に挨拶した時に声がかすれていたんで大丈夫?って思ったんですが2,3曲ほどは声が出にくい感じがありましたがその後は高音も含めて彼女らしさ全開の熱唱でした。
あと、彼女のあの喋り方「〜〜さあ」「〜〜さあ」っていうのは北海道弁の名残かな?
ちょっと懐かしい感じがしました(笑)
うちの奥さんも大満足で今度はワンダーランドに行きたいと言っていましたよ。
今回はたまたま患者さんから譲って頂けたんで行けましたが自分でチケットを取るとなると大変ですからね〜。
まあ、その時が来たら頑張ってみましょうか。
とにかく最上級のエンターテイメントでしたよ♪

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芝翫襲名に行ってきました

昨日、歌舞伎座での8代目芝翫の襲名興行に行ってきました。

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こんな晴れやかな場なのにとてもさみしい気持ちにさせられました。

本来であれば義兄勘三郎と歌右衛門を襲名していたであろう実兄の福助がサポートし、とても華やかな舞台になっていたと思うとさみしくなってしまうんです。

そんな中、児太郎君が光っていました。お染久松の舞踊では本当に成長の跡が伺えます。

おそらく、福助がつきっきりで指導しているんじゃないでしょうか。

福助が倒れてから児太郎君の成長は目覚ましいので。

また、その舞台で菊之助も舞ったのですが児太郎君、松也と比べるとすでに貫禄すら感じますね。

 

「女暫」の七之助はこの大きな舞台でよく大役をこなしたと思います。

すごいプレッシャーだったと思いますけどね。先程の話じゃないですが本来は新歌右衛門が演じていたのではないかと思うとつらい感はありますが、そんな事ばかり言っても仕方がないですからね。

 

そして芝翫です。

素晴らしかった。本当にすごかった‼

僕は今まで橋之助の演技は買っていなかったんです。このブログでも昨年の3月に彼の「髪結新三」でも散々にに書いてしまいましたが、今回の「幡随長兵衛」は素晴らしかった。

立役の中でもとても重たい役ですがしっかりと演じていて完全に引き込まれました。

この演目も何度も観ていますが、忘れられないのが10年程前の長兵衛が吉右衛門、女房お時を7代目芝翫が演じた舞台です。

自分が殺されるとわかっていながら水野屋敷に赴くため身支度を整え着替える場面でお互い黙っていながらその覚悟が伝わってくるんです。

その舞台を思うと7代目芝翫はすごかったんだなぁと改めて思います。

まあ、そこまでとは言いませんが今回もずいぶんその覚悟が伝わって来ていました。

あと、気になるのが夜の部の「熊谷陣屋」です。

これは吉右衛門さんが本当に得意にしている演目で僕も何度も吉右衛門さんで観ていますが、今回吉右衛門さんが義経役で脇を固めるんですよね。

もし、ご覧になった方がいらっしゃったら芝翫がどう演じていたか感想をお聞かせ頂けたら嬉しいです。

 

襲名前に変なことで話題になってしまいましたが、三田寛子もしっかりとおかみさんを務めていましたよ。

 

息子3人、橋之助、福之助、歌之助に関しては頑張れ‼としか今は言えませんかね(笑)

 

来月も僕は行こうと思っています。

やはり親子4人での連獅子というのはなかなか観られるものではないですからね。

やっぱ歌舞伎は面白い‼︎

昨日は久しぶりに歌舞伎座に行ってきました。

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写真は染五郎が演じた知盛です。もう血だらけでしょ。

 

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三大義太夫狂言の中でもこの「義経千本桜」は見せ場が多くて本当に観ていて面白い舞台です。他の2作品は歌舞伎よりも文楽の方が面白みがわかるように思いますが、「義経千本桜」の「大物浦」「四の切」はケレン味もあり、歌舞伎の方が面白さが伝わると思います。

今回僕が観た「大物浦」は最後に知盛が碇と共に崖から海にダイブをして幕になります。

後ろ向きに碇に引っ張り込まれるように、ダイブですからね。

それが本当にすごい‼︎

最初に観たのは吉右衛門さんの舞台だったのですが、その舞台を観て僕は本当に歌舞伎が好きになったように思います。

「大物浦」は今までに吉右衛門さんで2回、海老蔵で1回、松緑で1回観ていますが当たり前ではありますが吉右衛門さんの舞台が凄すぎて海老蔵も松緑も消化不良でした。

2人共最後の知盛の悲壮感が表現されていない。

でも今回、染五郎の知盛を観てもう大満足でした。

すごい‼︎あの唸りといい、所作といい完全に知盛でした。

もう少し重みが加わったら吉右衛門さんにも劣らないと思います。

 

舞踊の「時鳥花有里」は初めて観ましたが、見せ場もありとても華やかな舞台でした。

やはり、ここでも見せ場は染五郎なんですよね。

 

僕は中堅どころでは3人好きな役者がいます。

菊之助、猿之助、染五郎なのですが、芸の上では菊之助と染五郎が今後の歌舞伎界を引っ張って行くんだろうと思います。

今年は映画をいっぱい観ようと思って歌舞伎は本当に観たいものだけ行こうと思っていましたが、やっぱり歌舞伎は面白いですね〜。

完全にクセになっちゃいますよ(^o^)

 

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ちょっと歌舞伎は封印で

ここ10年くらい毎月のように歌舞伎に行っていたんですが、今年は異変が起こってるんです。

いつも1月は3回行ってしまうんですが(歌舞伎座、浅草、国立劇場)、今年はなんと0回。

何が起こったの?って感じでしょf^_^;)

今年は初心に戻って映画を観ようと思ってるんです。すでに今年に入って5本観てます。しかも、来週にはアカデミーも控えてますんで嫌が上にも盛り上がります。

そして久しぶりに文楽。あの独特の世界に浸りたいとも思っています。

なぜ、歌舞伎を観なくなったの?って声が聞こえてきそうですが決して歌舞伎が嫌いになったわけじゃないんです。随分通ってるんで海老蔵以外の役者の台詞は聞き取れるし(笑)、義太夫も長唄もほぼ聞き取れますが、演目が同じ物ばかりなんですよね。勧進帳なんて年に何回やってるんだって感じでしょ。

もちろん、家によって同じ演目でも演出が違うというのもあるんですが、そうそう変わるものじゃない。

あとは、次の世代がことごとく逝ってしまったというのも大きい。

勘三郎、三津五郎ですよね。そして、福助が倒れて女方の中心がいなくなってしまった。

そう、歌右衛門という名跡が復活出来ない。来月は雀右衛門襲名が控えてますが芝雀さんはとても堅実な役者だとは思うがいかんせん華がない。でも、とてもいい役者なんですよ。

この秋には橋之助の芝翫襲名がありますが、昨年3月に観た「髪結新三」の際どこかに書きましたが、とにかく地味。でも、大御所達の次の世代は橋之助になるんでとにかく頑張って欲しい。

でも、華ってなんなんでしょうね。

勘三郎は際立ってましたよね。彼が舞台に現れるとパッと明るくなるんですよね。これはホント大げさな話じゃないんです。

容姿も声も目の動きも勘三郎そっくりの勘九郎には全く華がない。ホント不思議です。

今の中堅どころで華があるのは猿之助は際立ってますね。何と言っても踊りが上手いし、演出もとてもシャープ。

彼の舞台は今後も行くつもりです。

そして、僕の一番の贔屓の菊之助。

中堅どころで彼の芸は群を抜いていますからね。

猿之助と菊之助は今年も追いかけますが、あとはいいかな。吉右衛門さんでいい演目が掛かったら行くかもしれませんが。

王道ももちろんいいですが、昨年秋に観たスーパー歌舞伎「ワンピース」の興奮を再び‼︎というのも願ってやみません。

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スーパー歌舞伎「ワンピース」

 

新橋演舞場にスーパー歌舞伎「ワンピース」を観に行って来たんですが、いや〜すごい舞台でした。

久しぶりに鳥肌ものの舞台を観ました。

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僕は「ワンピース」を知らないもので今回の舞台で初めて接するんですが、ワンピースファンはどう思うかわかりませんが、歌舞伎をいつも見ている身としてはすんなりと入って行きました。歌舞伎の要素をふんだんに取り入れている為全く違和感が無く、特に冒頭の名乗りの場面は「青砥稿花紅彩画(白浪五人男)」を観ていると錯覚に陥る程七五調の心地良い響きが耳に残りました。

 

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第二幕では本水の立回り(何トンの水を使っているんだろう?)や早替え、要所要所での見得、そしてサーフボードに乗っての宙乗りの際は場内総立ちで手拍子が起こった程でした。

僕も永年歌舞伎を観て来ましたが、総立ちの手拍子は経験がありません。

スタンディングオベーションは、勘九郎最後の舞台の「今昔桃太郎」と歌舞伎座さよなら公演の中村屋さんの「連獅子」はありましたが。(あくまでも僕が観た中でですよ)

でも、こんなに興奮して鳥肌が立ったことはなかったんじゃないかな。

猿之助の宙乗りや早替えもずいぶん見てるんですけどね。

あと、ゆずの北川 悠仁氏の音楽も効果大だったかな。

 

今回は定式幕もこんな感じです。

 

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江戸時代から歌舞伎は最先端のものを取り入れるとても柔軟性のある演劇です。悪く言えば何でも飲み込んでしまう怪物のようなものです。

ですから、伝統ばかりを追うのでは無く、今回のような挑戦はこれからも続けていって欲しいですし、澤瀉屋さんは挑戦を続けていくでしょう。

この歌舞伎版「ワンピース」があまりにも面白かったんで来月分のチケットも購入してしまいました(笑)

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