患者さんの声

育児と肩こり、腰痛の関係性

僕の治療院にもよく若いお母さんがいらっしゃいます。
症状は腰痛、肩こりとさまざまですが育児により出てきたものであることは間違いがありません。

そんなお母さん方を診ていて思うことは、やはり一人目よりも二人目の育児の方が症状がきつく出てくるということです。
これに関しては年齢を重ねたからという意見もあるでしょう。でも、やはり僕は疲労の蓄積だと思います。

一人目の育児の時は、まだ筋肉的にも余裕があり少々体がつらい状態になってもしばらくすると楽になってくるということがあるでしょうが、二人目以降になってくると筋肉的な余裕が無くなり症状として重いものが出てきてしまうのです。

睡眠不足やストレスなどからくる疲労ということもあるでしょうが、ここではお母さん方の肩こりと腰痛について考えてみたいと思います。

育児をする上でおんぶと抱っこは、必要不可欠なものです。

このおんぶと抱っこが肩こり、腰痛の原因になっているということに疑いを持つ人はいないのではないでしょうか。
では何故おんぶや抱っこがそれらの症状の原因になってくるのでしょう?
おんぶについては、みなさんにもわかりやすいのではないかと思います。

おんぶ紐などを使っておんぶする場合、どうしても赤ちゃんの重さが肩にかかってきます。
まあ、食い込むという言い方でもいいのかもしれません。
それにより肩が緊張したり、圧迫を受けるため肩こりが出やすくなってしまうのです。
解決方法としてはおんぶはしない!

と、いうことはできないでしょうから肩に食い込まないような幅広の紐ということになってくるのではないでしょうか。

次に抱っこです。

最近はおんぶよりも抱っこをしている人をよく見かけます。

抱っこをしても、実は男性は余り腰にはきません。
抱っこをして腰痛を起こすのは女性が圧倒的に多いのです。

それは何故かというと、男性が子供を抱っこする際は腕力がある分、腕で抱っこする形になりますが、女性は子供を支えるだけの腕力が無い為腰を反った形で抱っこをしてしまいます。

腰を反った状態では上体の重さがもろに腰の下部にかかる為、腰への負担が極端に増してしまうのです。
そこへ持ってきて、お子さんを抱っこしているわけですからハイヒールを履いて反っている状態でいるよりも腰への負担は大きいということが言えます。
数年前に流行ったウエストポーチ型の抱っこ紐というのはそういう点からも最悪だったということが言えると思います。

では、子供の抱っこはどのようにすればいいのでしょう?

僕もいろいろと試してみたのですが、10年前にトンガというものにめぐり合いました。
これはフランス製なのですが抱っこをする際、肩にも食い込まず、子供のお尻のところは網目状になっている為、比較的安定するのです。
これを使うことにより腰の反りはずいぶん是正できるようになったと思います。
ただ、肩への負担は残りますが・・・・。

そして、今流行にもなっているスリングです。

僕はこれが究極だと思っています。
子供の安定度では、トンガよりも上ですし肩への食い込みもずいぶん広く肩を包み込むように使用するため負担は格段に減ります。そして、腰も反る状態になりにくいのです。
また、スリングはいろいろなバリエーションで使用できるというのも大きなメリットだと思います。

せっかく楽しい育児体験です。

お父さんもお母さんも体に負担を出来るだけかけることなくこの貴重な時間を楽しんでください。

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