- 2011年05月30日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- このような症状に
背中の疲れはバロメーター
治療院に来てくださる方で一番多い症状は、やはり肩こり腰痛ということになるでしょう。
しかし、僕のところに来てくださる方は症状がきつい方が多いため肩や腰のハリだけではすまないのです。
どこにハリが出ているのかと言うとそれは背中です。
僕は背中に顕著なハリが出ている患者さんには必ずこのように聞きます。
「寝て起きても疲れが抜けないとか、いつも体がだるいとかという症状はありませんか?」
こう聞くとほぼ10人が10人疲れが抜けないとお答えになります。
肩や腰にハリがあると感じればそこのハリを取ってもらおうということで整体やマッサージに行かれる方も多いでしょう。
しかし、慢性的な疲労感にはどこに行ったらいいのかわからない。
疲れが溜まっているんだから睡眠を多く取れば抜けるだろうと考えてしまい、結果的に肩や腰と同じようにコリが蓄積し、疲れが抜けない状態になってしまうのです。
この慢性の疲労感も肩こり症への移行と同じメカニズムで背中のハリが蓄積していくと考えていいでしょう。(詳しくは「肩こり症へのカウントダウン」をお読みください)
ここで厄介なのが、背中のハリ感というものを感じていらっしゃらない方が多いということです。
それは背中が重いという感覚よりも、肩や首が痛い、腰が痛いなどのように痛みの方に意識が行ってしまい背中が重いという感覚があまり感じなくなるからだと思います。
実際、人の体で痛い部分があるとそこに意識が行き、2番目3番目に痛い部分というのはそんなに気にならなくなってしまうのです。
僕のところで治療をする時でも1番きついところを緩和させると2番目が、2番目にきついところを緩和させると3番目という具合に痛みが移るということがあります。
これは痛みが移るのではなく、1番きついところが楽になった分、2番目3番目のところが気になりだしたということです。
また、背中が凝ると熟睡できないということも言えます。
熟睡できないのですから、疲労はどんどん蓄積していきます。
背中にコリが蓄積し熟睡できず慢性疲労感という症状が出ているということは、その蓄積した物を取り除いてあげれば疲労感は消えるということなんです。
しかも、表面的にではなく深いところから。
(ここで言う背中は肩甲骨の内側を指します。その下は違う症状や理由がありますのでまたそれは後日書いていきたいと思います)