目からうろこの整体コラム

O脚=膝痛ではない理由

前回の「なぜ日本人にO脚が多いのか?」の続きになります。
まだ読まれていない方は、まずこちらから読んでいただくと分かりやすいと思います。

https://kusunoki-chiro.com/seitai/なぜ日本人はo脚が多いのか?原因をわかりやすく

 

前回の記事で、日本人にO脚が多い理由は何となくお分かりいただけたのではないでしょうか。

では今回は、その続きです。

実は、O脚そのものが膝の痛みの直接の原因ではない、と言ったら驚かれるでしょうか?

テレビや広告などでは、膝の痛みの原因は「軟部組織のすり減り」だとよく言われています。
確かに、膝の内側の軟部組織がすり減ることでO脚になっていく、というのは間違いではありません。

ただ、実際にはO脚=痛みではないのです。

 

■ 本当に痛みが出る状態とは?

O脚そのもので強い痛みが出るのは、主に「変形性膝関節症」がかなり進行した状態です。

これは膝の内側の軟部組織が完全にすり減り、骨と骨が直接ぶつかっている状態です。

この状態まで進行すると、確かに骨同士が当たり、強い痛みが出ます。

ただ、実際にはそこまで進行している方はそれほど多くありません。

多くの方は、多少内側が狭くなっていても、まだ骨と骨の間にはスペースがあります。

では、なぜ骨同士がぶつかっていないのに痛みが出るのでしょうか?

 

■ O脚になると筋肉が体を支えるようになる

本来、関節の状態が正常であれば、脚の骨格が自然に体を支えています。

しかしO脚になり、膝に角度がついてしまうと、骨だけでは支えきれなくなります。

すると、太ももやお尻周りの筋肉まで使って、体を支えようとする状態になるのです。

つまり、O脚の方は立っているだけでも、歩いているだけでも、筋肉への負担が大きくなりやすいのです。

さらにO脚が進行して膝の角度が強くなるほど、筋肉への負担も増えていきます。

その結果、

  • 筋肉が固くなる
  • 血流が悪くなる
  • 動きが悪くなる
  • 痛みが出る

という流れになっていきます。

 

■ 痛みが痛みを呼ぶ悪循環

膝が痛くなると、人は自然と歩かなくなります。

すると筋力が低下します。

筋力が弱くなると、さらに筋肉が疲れやすくなり、固まりやすくなります。

結果として、さらに痛みが強くなる。

こうして悪循環に入ってしまう方が非常に多いのです。

 

■ ヒアルロン酸で楽になる理由

病院でヒアルロン酸を打ったら少し楽になった、という話を聞くことがあります。

もちろん全てではありませんが、これは一時的に膝の動きや角度が改善し、筋肉への負担が減ることで楽になるケースもあります。

ただ、根本的な体の使い方や筋肉の状態が変わらなければ、時間とともに元に戻ってしまうことも少なくありません。

 

■ 膝の痛みはO脚だけの問題ではない

ここまでO脚について書いてきましたが、実は膝の痛みはO脚の方だけに起きるわけではありません。

長時間の立ち仕事や歩行などで、太ももやお尻周りの筋肉が固くなると、年齢に関係なく膝の痛みが出ることがあります。

また、年齢が進むにつれて筋力は低下していきますので、O脚でなくても高齢の方は膝に痛みが出る可能性があります。

つまり、膝だけを見るのではなく、脚全体の筋肉の状態を見ることが大切なのです。

 

■ では、どうすればいいのか?

ほとんどの方は、そこまで重度の変形ではありません。

その場合は、

  • お尻
  • 太もも
  • 膝周り

こうした筋肉を深部からしっかり緩めていくことで、痛みが軽減していくケースはとても多いのです。

ただし、変形性膝関節症がかなり進行し、骨同士が完全にぶつかる状態まで進んでしまった場合は、人工関節を検討しなければならないケースもあります。

ただ、そこまで進行する方は実際にはそれほど多くありません。

だからこそ、膝に違和感や痛みを感じ始めた段階で、早めに筋肉の状態を整え、これ以上膝の角度を強くしないことが大切だと考えています。

 

 

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