- 2026年04月30日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 膝・足の症状
街中でよく観察していると、特に高齢の方にO脚の方が多いことに気づきます。
意識して見ていないと分かりにくいかもしれませんが、実は日本人は欧米人に比べてO脚が多いと言われています。
では、なぜなのでしょうか。
まずO脚には大きく分けて「仮性O脚」と「真性O脚」があります。
■ 若い人に多い「仮性O脚」
仮性O脚は、主に若い世代に多く見られます。
原因は主に「内股」と「膝の過伸展(伸ばしすぎ)」です。
日本では昔から「内股がかわいい」という文化的な意識があり、その影響もあってか、無意識に膝が内側に入る姿勢になりやすい傾向があります。
膝が内側に入ると、見た目として膝と膝の間が開いて見えます。
さらに、膝を伸ばした時に本来の位置よりも少し後ろに入る「過伸展」の状態になると、その隙間はより強調されます。
ただし仮性O脚は、
・内股をやめる
・膝のお皿の向きを正面に整える
といった意識で改善していくことが可能です。
■ 高齢者に多い「真性O脚」
一方で、高齢の方に多く見られるのが真性O脚です。
これは一般的にも言われている通り、膝の内側の軟部組織(クッションの役割をする部分)がすり減ることで起こります。
では、なぜこれが起きるのでしょうか。
ポイントは「重心のかけ方」です。
多くの方は無意識のうちに足の小指側に体重をかける、いわゆる「小指重心」になっています。
この状態だと、歩くたびに膝の内側に負担がかかりやすくなります。
この偏った重心を何十年と続けることで、膝の内側がすり減り、結果として真性のO脚へと進行していきます。
■ 仮性O脚から真性O脚へ
実は、仮性O脚の状態から真性O脚へ移行していくケースは少なくありません。
内股の姿勢では股関節が内側にねじれ(内旋)、膝のお皿も内側を向きます。
そのままではバランスが取りにくいため、無意識に足首を外側に開いたり、外側の筋肉(大腿筋膜張筋など)で踏ん張るようになります。
その結果、体重が小指側にかかりやすくなり、膝の内側に負担が集中していきます。
こうした状態が長年続くことで、骨の形にも変化が出てきてしまうのです。
■ 予防と対策
予防として大切なのは、まず体の使い方を見直すことです。
・お尻や太ももの筋肉の緊張を取る
・膝のお皿を正面に向ける意識を持つ
・足の親指側に体重を乗せる(親指重心)
こうした基本的なことの積み重ねが、将来的な変化を防ぐことにつながります。
■ O脚と膝の痛みの関係
O脚=膝の痛みの原因、と思われている方は多いのですが、
実はO脚そのものが直接の原因とは限りません。
多くの場合、O脚はあくまで「結果」であり、
そこに至るまでの体の使い方や、日常的な負担の積み重ねが影響しています。
見た目の形だけに目を向けるのではなく、
「なぜその状態になっているのか」を考えることが大切です。
実際の施術の現場では、一般的に言われている原因とは
少し違う視点が重要になることも少なくありません。
このあたりについては、また次回詳しく書いていきます。

