- 2016年12月09日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
巨泉さんというと僕らの世代ではクイズダービーやHOWマッチの司会として印象に残っている人が多いと思うが僕はちょっと違うのです。
もちろん、クイズダービーやHoweマッチも好きでしたし、古くはお笑い頭の体操、ギミ・ア・ぶれいくなんてのもありましたね。
僕がアメフトNFLを見始めた二十数年前ちょうど巨泉さんがNHKのNFL放送の解説をしていたんです。
セミリタイアした後ですからホント趣味としてやっていたんですよね。
それが面白いのなんの‼︎
他の解説者は選手上がりの人が多く戦術面などの解説が主なんですが巨泉さんは選手のトピックや現地の情報などを織り交ぜて本当に楽しく聞かせてくれる。
僕がNFLを好きになったのは巨泉さんのおかげなんですよね。
そんな巨泉さんが今年亡くなられたので追悼の意味を込めて年末にこの本を読んでみました。
巨泉さんらしい自慢がいっぱいです(笑)
でもなぜか嫌味にならないのが不思議なんですよね。
巨泉さんは社民的な考えの持ち主なんですが、それも全て戦争体験から来ているというのが本書を読んでいてわかります。
戦争体験者がもうほとんどいなくなってしまってこのような考え方の方が徐々に減って来ているのがとても気になります。
巨泉さんも現在の風潮に警鐘を鳴らしていますね。
彼の人生はラッキーな部分も多分にあるんですが、やはり時代と才能に恵まれた人なんですよね。
そしてジャズ評論家になるために努力も惜しまなかった!
晩年は病魔と最後まで闘っていた姿は正直痛々しかったです。
永さんと一緒に出演された「徹子の部屋」、絶筆となった文章も亡くなられた時に読みましたが壮絶ですね。
永さんといい、巨泉さんといい僕の好きな人が今年亡くなられるのは本当にさみしいです。
きっと今の30代、20代の人達は巨泉さんの事知らないんでしょうね。