- 2017年01月18日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
久々に上野に行ってきました。
何をしに行ったかというとこれです。
ラスコー壁画展に行って来たんです。
日本の古代の壁画というとキトラ古墳と高松塚古墳という事でしょうが、その遙か遥か昔2万年前に書かれたのがこのラスコーの壁画です。
キトラ古墳と高松塚古墳が7世紀頃の壁画なんで桁が違うのがわかるでしょ。
今ではラスコーの壁画も立ち入りが禁止にされていて研究者でも見る事は出来ません。
そこで作られたのがレプリカのラスコー3です。
まず、今回の壁画を見て思うのが旧石器時代の人達がなぜこんな洞窟の中に多くの絵を描いたのかという事です。
旧石器時代の印象というと集団で狩をして食べるのに精一杯という感じだと思いきやこんなに素晴らしい壁画を残しているんですよ。
しかも、楽器もある。
動物の骨をくり抜いて作った笛なんかも展示されていました。
少しわかりにくいですが特殊な光を当てると薄い線も浮き出てきます。有名は牝牛の壁画も多くの馬も群れの壁画の上に重ねて描かれているのがわかります。
洞窟はとても深く何ブロックにも別れています。
もちろん光が届くはずもなく、動物の油を燃料に灯を灯し鉱石から染料を作り壁画を描いていたわけです。
身長よりも高い所では足場を組んだ後も発見されており、クロマニヨン人は現代人と変わらない感性を持っていたと言えるのかもしれません。
装飾品としては、動物の骨から針を作り裁縫をしネアンデルタール人では出来なかった洋服や髪飾りなども作っていたそうです。
ラスコーの壁画を見ていると古代のロマンを感じずにはいられません。
ホモ・サピエンスは芸術が無いと生きていけないんですね。