- 2018年04月25日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
昨日は久しぶりに歌舞伎座に行って来ました。
一年ぶりくらいかな。
国立劇場には行ってたんですが、歌舞伎座は本当に久し振り。
改めて歌舞伎座の舞台を見てみるとホントでかいなぁと思います。 (笑)
さて、最初の演目ですが新歌舞伎の「西郷と勝」。
新歌舞伎はあまり好きじゃないんですよね。
特に史実に基づいたものは妙に作り物っぽく感じられて。
まあ、歌舞伎自体が作り物ですが(^^;;
錦之助の勝。
江戸弁を喋ってるんですが、どうも喋らされている感じがする。
流暢に喋らなきゃという意識からなんでしょうが、 棒読みになってるんじゃないの?って思わされちゃうんですよね。
きっとこういう時香川照之は上手いんだろうなぁ。
松緑の西郷。
こちらの方が歌舞伎調の喋り方が出来るので楽でしょうが、 後半は長い長い長セリフ。
これは聞き応えがありました。
でも、 最後はそんなに簡単には物事は運ばないでしょってちょっと斜に構 えて観ちゃうんですよね(^^;;
次の演目「裏表先代萩」は23年ぶりの再演だそうです。
先代萩はよくかかってますが裏表と言われると初めて聞きました。
きっと、「仮名手本忠臣蔵」の裏版が「東海道四谷怪談」 だというのと同じように別のドラマがあるんですよね。
先代萩は何度も観ているんで内容はわかっていますが、 今回の場合世話物から始まるんですね。
これにはビックリしました。
そしてよく見る足利家御殿の場では時代物に変わるんです。
案外、メリハリがついて面白かったです。
時蔵さんの政岡って初役だったそうです。
意外ですね。
でも、初役とは思えない素晴らしい演技でした。
なんと言っても菊五郎でしょう‼︎
仁木弾正の引っ込みの場面は素晴らしかった‼︎
薄暗い場面で仁木弾正が花道からゆっくりと引っ込むんですが、 三階下手から観ていた僕の目線ではすっぽん辺りで見えなくなるん です。
でも、 ロウソクのような淡い光で影が最後まで定式幕に写るんです。
これがなんとも幻想的で妖気をかもし出しているんですよね。
やっぱり、この菊五郎の演技はすごいですよ!
これを観ただけでも来た甲斐があります。
菊五郎は立ち回りもセリフまわしも素晴らしいんで、 まだまだ第一線でやって行けそうですね。
素晴らしい‼︎