- 2026年09月08日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 肩こり肩の症状
先日、50代の女性の患者さんから、こんな質問を受けました。
「職場の20代の女性は、肩がこっても1〜2週間すると自然になくなると言っているんです。私はずっと肩がこっているのに、どうしてなんでしょう?」
確かに不思議ですよね。
同じようにパソコンを使って仕事をしていても、肩こりがずっと続く人もいれば、しばらくすると自然に楽になる人もいます。
この違いはどこから生まれるのでしょうか。
私は約30年間、多くの肩こりの患者さんを施術してきましたが、その大きな違いの一つは、
「これまでどれだけコリを蓄積してきたか」
だと考えています。
今は20代でも肩がこります
昔に比べて、肩こりは明らかに低年齢化しているように思います。
私の整体院でも、コロナ禍以降、20代後半から30代の肩こりの患者さんがずいぶん増えました。
パソコンやスマートフォンを長時間使い、同じ姿勢を続ける生活が当たり前になったことも関係しているのでしょう。
ですから、
「若いから肩はこらない」
ということではありません。
20代でも肩はこります。
実際に触ってみると、かなり筋肉が固まっている方もいます。
ただし、40代、50代の慢性的な肩こりとは大きな違いがあります。
同じ肩こりでも「固まってきた年月」が違います
実際に施術をしていると、若い方ほど、コリを取り除いた後に元の凝った状態へ戻りにくく、施術の間隔も早くあけていけます。
理由は単純です。
20代、30代は肩がこっていたとしても、筋肉が固まった状態で過ごしてきた年月がまだ短いからです。
一方、40代、50代で20年、30年と肩こりを抱えてきた方は、それだけ長い年月をかけてコリを蓄積しています。
同じ「肩こり」でも、
積み重ねてきた時間が違うのです。
私は、この違いはとても大きいと考えています。
若い頃は「こっても戻る」
若い頃を思い出してみてください。
仕事や勉強で肩がこっても、一晩寝たら楽になっていませんでしたか?
あるいは忙しい一週間が終わって、休日にゆっくりすると肩こりを感じなくなっていた。
これは、まだ筋肉に回復する余裕があるからです。
こる
↓
休む
↓
回復する
↓
元の状態へ戻る
この循環ができているうちは、肩こりが慢性化しにくいのです。
先ほどの20代の女性が、
「肩がこっても1〜2週間すると自然になくなる」
というのも、この状態だと私は考えています。
ところが、少しずつ「戻りきらないコリ」が残ります
問題は、同じ生活を何年も続けた時です。
パソコンを使う。
肩に力が入る。
筋肉が疲れる。
休んで回復する。
しかし、毎回完全に元の状態へ戻っているとは限りません。
少しだけ固さが残る。
そこへ、また次の疲労が加わる。
そしてまた少し残る。
私は、これを何年、何十年と繰り返すことで、コリが少しずつ筋肉の深部へ蓄積していくと考えています。
40代、50代では「ゼロからこっている」わけではありません
ここが今回、一番お伝えしたいところです。
同じ8時間のデスクワークをしていたとしても、
20代の人と、20年以上肩こりを抱えている50代の人では、仕事を始める時点での筋肉の状態が違います。
若い人は、まだ筋肉に余裕が残っている。
一方、長年肩こりを抱えている方は、すでに蓄積したコリを抱えた状態から一日が始まっています。
そこへさらにデスクワークの負担が加わるのです。
だから、
こる
↓
休む
↓
少し楽になる
↓
でも元までは戻らない
↓
また仕事でこる
という状態になります。
そして、いつの間にか、
「朝起きた時から肩が重い」
「何もしなくても肩がこっている」
「マッサージを受けてもすぐ戻る」
という慢性的な肩こりになっていきます。
同じ仕事なのに肩こりの程度が違うのは当然です
ですから私は、
「パソコンを使っているから肩がこる」
だけでは説明が足りないと思っています。
もちろん、長時間のデスクワークは肩へ負担をかけます。
でも大切なのは、
今日どれだけ肩に負担をかけたかだけではなく、それまでにどれだけコリを蓄積してきたか。
同じ仕事をしていても、筋肉のスタート地点が違うのです。
だから同じ職場で同じような仕事をしていても、
すぐに回復する人もいれば、
何日経っても肩こりが取れない人もいる。
私はそう考えています。
だから肩こりは早いうちに対処した方がいい
「20代なら肩がこっても自然に治るから大丈夫。」
私は、そうは思いません。
むしろ逆です。
まだ戻りやすいうちに対処した方がいい。
実際、若い患者さんは深部のコリを取り除いていくと状態が安定しやすく、施術の間隔も早くあけていけます。
ところが20年、30年とコリを蓄積してからでは、同じようにはいきません。
長い年月をかけて固まった筋肉は、改善にも時間がかかります。
だから私は、
「まだ我慢できるから」
「寝れば治るから」
と何年も放っておくより、早い段階から筋肉の状態を整えておくことをおすすめしています。
目指すのは「肩こりを取る」だけではありません
私が施術で目指しているのは、その日の肩こりを楽にすることだけではありません。
深部に蓄積したコリを少しずつ取り除き、
こっても回復できる筋肉の状態へ近づけていくこと。
そして状態が良くなれば、施術の間隔を少しずつあけていく。
それが大切だと考えています。
肩こりは、ある日突然できるものではありません。
毎日の小さな負担が積み重なり、何年もかけて慢性化していきます。
だからこそ、
「まだ若いから大丈夫」ではなく、「若いうちだからこそ、コリを溜めない」。
20代で肩がこっても1〜2週間で自然に楽になる。
その「戻れる状態」を、できるだけ長く保つこと。
それが10年後、20年後に慢性的な肩こりで悩まないために、とても大切なことだと私は考えています。

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