目からうろこの整体コラム

肩こりは、肩が痛くなってから始まったわけではありません

「最近、肩がこるようになったんです。」

初めて来院された患者さんから、よく聞く言葉です。

「いつ頃からですか?」

と聞くと、

「半年くらい前からです」

「去年くらいからかな」

という答えが返ってくることがあります。

でも、実際に肩や首を触ってみると、

「これは半年でできた硬さではないな」

と感じることが少なくありません。

私は約30年間、多くの肩こりの患者さんを施術してきましたが、慢性的な肩こりは、肩こりを自覚した時に突然始まったものではないと考えています。

症状を感じるずっと前から、筋肉への負担は始まっているのです。

若い頃は、同じことをしても平気だった

40代、50代の患者さんから、

「昔からデスクワークなのに、若い頃は肩なんてこらなかったんですよ」

と言われることがあります。

確かに仕事は同じです。

同じようにパソコンを使い、同じように机に向かっている。

それなのに、なぜ若い頃は平気だったのでしょうか?

私はここに、コリの蓄積が大きく関係していると考えています。

若い頃も肩の筋肉には負担がかかっています。

ただ、その頃はまだ筋肉に余裕があるため、一日の仕事で疲れても、休んだり一晩眠ったりすることで楽になる。

ところが、その生活が何年、何十年と続けば話は変わってきます。

コリはある日突然できるものではありません

パソコン作業。

スマートフォン。

家事。

車の運転。

細かい手作業。

仕事中の緊張。

こうしたことで同じ筋肉に負担がかかり続け、その状態が長期間続けば、首や肩の筋肉の深部には少しずつコリが形成され、それが年単位で蓄積していきます。

最初のうちは、それでも日常生活に支障はありません。

本人も、

「自分は肩こりではない」

と思っているかもしれません。

ところが、筋肉の深部では少しずつコリが蓄積し、以前ほど余裕がなくなっていきます。

私はこれを、筋肉の許容範囲が少しずつ小さくなっていく状態だと考えています。

「肩こりを感じた日」は、始まった日ではありません

例えば、コップに少しずつ水を入れていくところを想像してみてください。

最初のうちは、まだまだ入ります。

半分になっても、外から見れば何も起こりません。

でも、水を入れ続ければ、いつか縁までいっぱいになります。

そして最後の一滴で、水があふれます。

肩こりも、私はこれに近いと考えています。

何年もかけて筋肉の深部にコリが蓄積していても、まだ筋肉に余裕がある間は、それほど症状を感じない。

しかし、さらに負担が重なって筋肉の許容範囲を超えると、

「最近、肩が重いな」

「朝起きても肩がこっている」

「以前より疲れが取れなくなった」

と感じるようになります。

つまり、症状を自覚したのは最近でも、肩への負担はずっと前から続いていたということです。

「何もしていないのに肩がこる」わけではありません

患者さんから、

「最近は何もしていないのに肩がこるんです」

と言われることもあります。

でも、これも不思議なことではありません。

若い頃は筋肉に余裕があったので、多少負担をかけても症状が出なかった。

ところが、長年かけて深部にコリが蓄積すると、筋肉に残された余裕が少なくなります。

すると以前なら何ともなかった程度のパソコン作業や家事でも、肩こりを感じやすくなります。

負担が急に大きくなったのではなく、負担を受け止める筋肉の余裕が少なくなっている。

私は慢性的な肩こりを見る時、この考え方をとても大切にしています。

一度楽になっても、なぜまた肩がこるのでしょう?

何年、何十年とかけて深部に蓄積したコリは、一度の施術ですべて取り除けるものではありません。

最初の施術では、まず表面の筋肉が緩みます。

そのため、

「肩が軽くなった」

「こんなに楽になった」

と感じても、深部にはまだ長年蓄積したコリが残っています。

そして、また肩はこってきます。

私は、長期間硬くなっていた筋肉には、形状記憶のような性質があると考えています。

何年も硬い状態が続いていると、筋肉にとってはその硬さが「いつもの状態」のようになっているため、一度緩んでも再び硬い状態へ戻ろうとします。

だから、最初から「一度施術を受ければ、ずっと楽な状態が続く」と考えるのではなく、どのくらい楽な状態が続いたのかを見ることが大切です。

最初は2〜3日でもいい状態が続けば、それでも十分だと私は考えています。

大切なのは「何年前から痛いか」だけではありません

ここでもう一つ、とても大切なことがあります。

それは、

「筋肉が硬くなってから、どれくらいの年月が経っているのか」

ということです。

約30年間施術をしていると、同じように肩が硬い方でも、20代や30代前半の方は比較的コリが取れやすく、一度緩んだ筋肉も戻りにくい傾向を感じます。

一方、長い年月にわたって筋肉が硬い状態で過ごしてきた方ほど、深部のコリは取れづらく、一度緩んでも元の硬い状態へ戻りやすくなります。

つまり私は、単純に、

「年齢が高いから改善しにくい」

と考えているわけではありません。

重要なのは、

「その筋肉を硬い状態のまま、何年間使い続けてきたのか」

ということです。

肩こりを感じ始めたのは2年前でも、その肩の筋肉が硬くなり始めたのは、もっとずっと前かもしれません。

だから私は、現在の肩の硬さだけでなく、そこまでに積み重なった年月も大切だと考えています。

楽な状態が続く期間が少しずつ延びていく

最初は施術をしても、2〜3日するとまた肩がこってくる。

でも、施術を重ねながら表面から少しずつ緩め、さらに深部に蓄積したコリを取り除いていくと、楽な状態が続く期間も少しずつ長くなっていきます。

2〜3日だったものが1週間になり、さらに2週間、3週間と延びていく。

私は、この**「楽な状態がどれくらい続くようになったか」**も、筋肉の状態を見るうえで大切にしています。

一度施術を受けたあと、

「また少しこってきたから、元に戻ってしまった」

ではなく、

「以前より楽な状態が長く続いたか」

を見るということです。

長い年月をかけて硬くなった筋肉だからこそ、少しずつ深部のコリを取り除きながら、楽な状態を体に覚えさせていく。

私はそれが、慢性的な肩こりを改善していくうえで大切だと考えています。

肩こりは「今日できたコリ」ではありません

肩こりは、肩が痛くなった日から始まったわけではありません。

「最近、急に肩がこるようになった」

そう感じている方も、そのずっと前から筋肉への負担は続いていたのかもしれません。

そして、長い時間をかけて作られたコリほど、改善にも時間が必要になります。

約30年間、多くの肩こりの患者さんを施術してきて、私は今感じている症状だけではなく、

「その筋肉に何年間負担をかけ、何年間硬い状態で過ごしてきたのか」

を見ることが、とても大切だと考えています。

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同じデスクワークなのに、肩がこる人とこらない人がいるのはなぜ?

先日、50代の女性の患者さんから、こんな質問を受けました。

「職場の20代の女性は、肩がこっても1〜2週間すると自然になくなると言っているんです。私はずっと肩がこっているのに、どうしてなんでしょう?」

確かに不思議ですよね。

同じようにパソコンを使って仕事をしていても、肩こりがずっと続く人もいれば、しばらくすると自然に楽になる人もいます。

この違いはどこから生まれるのでしょうか。

私は約30年間、多くの肩こりの患者さんを施術してきましたが、その大きな違いの一つは、

「これまでどれだけコリを蓄積してきたか」

だと考えています。

 

今は20代でも肩がこります

昔に比べて、肩こりは明らかに低年齢化しているように思います。

私の整体院でも、コロナ禍以降、20代後半から30代の肩こりの患者さんがずいぶん増えました。

パソコンやスマートフォンを長時間使い、同じ姿勢を続ける生活が当たり前になったことも関係しているのでしょう。

ですから、

「若いから肩はこらない」

ということではありません。

20代でも肩はこります。

実際に触ってみると、かなり筋肉が固まっている方もいます。

ただし、40代、50代の慢性的な肩こりとは大きな違いがあります。

同じ肩こりでも「固まってきた年月」が違います

実際に施術をしていると、若い方ほど、コリを取り除いた後に元の凝った状態へ戻りにくく、施術の間隔も早くあけていけます。

理由は単純です。

20代、30代は肩がこっていたとしても、筋肉が固まった状態で過ごしてきた年月がまだ短いからです。

一方、40代、50代で20年、30年と肩こりを抱えてきた方は、それだけ長い年月をかけてコリを蓄積しています。

同じ「肩こり」でも、

積み重ねてきた時間が違うのです。

私は、この違いはとても大きいと考えています。

若い頃は「こっても戻る」

若い頃を思い出してみてください。

仕事や勉強で肩がこっても、一晩寝たら楽になっていませんでしたか?

あるいは忙しい一週間が終わって、休日にゆっくりすると肩こりを感じなくなっていた。

これは、まだ筋肉に回復する余裕があるからです。

こる
↓
休む
↓
回復する
↓
元の状態へ戻る

この循環ができているうちは、肩こりが慢性化しにくいのです。

先ほどの20代の女性が、

「肩がこっても1〜2週間すると自然になくなる」

というのも、この状態だと私は考えています。

ところが、少しずつ「戻りきらないコリ」が残ります

問題は、同じ生活を何年も続けた時です。

パソコンを使う。

肩に力が入る。

筋肉が疲れる。

休んで回復する。

しかし、毎回完全に元の状態へ戻っているとは限りません。

少しだけ固さが残る。

そこへ、また次の疲労が加わる。

そしてまた少し残る。

私は、これを何年、何十年と繰り返すことで、コリが少しずつ筋肉の深部へ蓄積していくと考えています。

40代、50代では「ゼロからこっている」わけではありません

ここが今回、一番お伝えしたいところです。

同じ8時間のデスクワークをしていたとしても、

20代の人と、20年以上肩こりを抱えている50代の人では、仕事を始める時点での筋肉の状態が違います。

若い人は、まだ筋肉に余裕が残っている。

一方、長年肩こりを抱えている方は、すでに蓄積したコリを抱えた状態から一日が始まっています。

そこへさらにデスクワークの負担が加わるのです。

だから、

こる
↓
休む
↓
少し楽になる
↓
でも元までは戻らない
↓
また仕事でこる

という状態になります。

そして、いつの間にか、

「朝起きた時から肩が重い」

「何もしなくても肩がこっている」

「マッサージを受けてもすぐ戻る」

という慢性的な肩こりになっていきます。

同じ仕事なのに肩こりの程度が違うのは当然です

ですから私は、

「パソコンを使っているから肩がこる」

だけでは説明が足りないと思っています。

もちろん、長時間のデスクワークは肩へ負担をかけます。

でも大切なのは、

今日どれだけ肩に負担をかけたかだけではなく、それまでにどれだけコリを蓄積してきたか。

同じ仕事をしていても、筋肉のスタート地点が違うのです。

だから同じ職場で同じような仕事をしていても、

すぐに回復する人もいれば、

何日経っても肩こりが取れない人もいる。

私はそう考えています。

だから肩こりは早いうちに対処した方がいい

「20代なら肩がこっても自然に治るから大丈夫。」

私は、そうは思いません。

むしろ逆です。

まだ戻りやすいうちに対処した方がいい。

実際、若い患者さんは深部のコリを取り除いていくと状態が安定しやすく、施術の間隔も早くあけていけます。

ところが20年、30年とコリを蓄積してからでは、同じようにはいきません。

長い年月をかけて固まった筋肉は、改善にも時間がかかります。

だから私は、

「まだ我慢できるから」

「寝れば治るから」

と何年も放っておくより、早い段階から筋肉の状態を整えておくことをおすすめしています。

目指すのは「肩こりを取る」だけではありません

私が施術で目指しているのは、その日の肩こりを楽にすることだけではありません。

深部に蓄積したコリを少しずつ取り除き、

こっても回復できる筋肉の状態へ近づけていくこと。

そして状態が良くなれば、施術の間隔を少しずつあけていく。

それが大切だと考えています。

肩こりは、ある日突然できるものではありません。

毎日の小さな負担が積み重なり、何年もかけて慢性化していきます。

だからこそ、

「まだ若いから大丈夫」ではなく、「若いうちだからこそ、コリを溜めない」。

20代で肩がこっても1〜2週間で自然に楽になる。

その「戻れる状態」を、できるだけ長く保つこと。

それが10年後、20年後に慢性的な肩こりで悩まないために、とても大切なことだと私は考えています。

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巻き肩は「肩が前に出ること」が原因なのでしょうか?

最近、「巻き肩が気になります」というご相談を受けることが増えました。

テレビやインターネットでは、

「胸の筋肉を伸ばしましょう。」

「肩甲骨を寄せましょう。」

「姿勢を正しましょう。」

という対策がよく紹介されています。

もちろん、それらで改善する方もいらっしゃるでしょう。

しかし、私は約30年間、多くの肩こりや巻き肩の患者さんを施術してきた中で、少し違う考え方をするようになりました。

私は、巻き肩は肩が前へ出ることが原因なのではなく、肩が上がった状態が続くことによって起こる結果ではないかと考えています。

 

肩甲骨を下げてみてください

ぜひ一度、鏡の前で試してみてください。

肩甲骨をゆっくり下へ下げるように意識してみてください。

どうでしょうか。

無理に胸を張らなくても、肩が自然と少し後ろへ戻るような感覚はありませんか?

私自身も何度も試していますが、肩甲骨を下げるだけで巻き肩はかなり改善して見えます。

ところが、その姿勢を続けようとすると、だんだん肩が上がり、元の姿勢へ戻ってしまいます。

私はここに大きなヒントがあると考えています。

なぜ元へ戻ってしまうのでしょうか?

私は、その原因は筋肉のコリにあると考えています。

パソコン作業やスマートフォンの操作では、無意識に肩をすくめる姿勢が続きます。

その状態が毎日何時間も続き、それを何年も繰り返すことで、

肩周り

肩甲骨周り

背中の上部

こうした筋肉にコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。

すると、肩甲骨を下げようとしても固まった筋肉がそれを邪魔します。

一瞬は肩を下げられても、筋肉が疲れてしまい、また肩が上がってしまうのです。

「姿勢を正しましょう」だけでは難しい理由

患者さんから、

「姿勢を意識しているのですが、すぐ戻ってしまいます。」

というお話をよく伺います。

私は、それも当然だと思っています。

筋肉が固まっている状態では、その筋肉が骨を引っ張ってしまうため、本来の姿勢を楽に維持することが難しいからです。

私がこのように考えるようになったきっかけは、急性腰痛で起こる**「側扁(そくへん)」**です。

急性腰痛では、腰の筋肉が強く収縮することで、体が一時的に横へ傾くことがあります。

私は、この現象を**「側扁」**と呼んでいます。

一般的に知られている、思春期などに進行する**「側弯症」**とは区別して考えているからです。

この側扁を見ていると、筋肉には骨格を引っ張り、姿勢を変える力があることがよく分かります。

私は、慢性的な肩こりでも程度は違うものの、同じことが起こっているのではないかと考えています。

肩が上がった状態が長期間続くことで、その状態に関わる筋肉にコリが蓄積して深部まで固まり、肩甲骨を楽に下げにくくなります。その結果として巻き肩が定着していく。

これが私の考えです。

私が大切にしていること

私は巻き肩そのものを無理に矯正しようとは考えていません。

まずは、

肩周り

肩甲骨周り

背中の上部

こうした筋肉の深部に蓄積したコリを取り除くことを大切にしています。

すると患者さんから、

「姿勢が楽になりました。」

「肩を意識しなくても下げられるようになりました。」

というお声をいただくことが少なくありません。

私は、姿勢を無理に作るのではなく、

姿勢を作りやすい体に戻していくこと

が大切だと考えています。

まとめ

巻き肩というと、肩が前へ出ていることばかりに目が向きがちです。

しかし私は約30年間の施術経験から、

肩が上がった状態が続き、肩周りや肩甲骨周りの筋肉が深部まで固まることで、巻き肩になりやすくなる

と考えています。

だからこそ、無理に胸を張ることよりも、

肩甲骨を楽に下げられる状態を作ること

が大切です。

もし巻き肩が気になっているのであれば、姿勢だけではなく、その姿勢を邪魔している筋肉の状態にも目を向けてみてください。

 

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肩を回すと「ゴリゴリ」「パキパキ」鳴る…これって大丈夫?

患者さんから、

「先生、肩を回すとゴリゴリ鳴るんです。」

というご相談をよくいただきます。

また、中には、

「パキパキ鳴るんですが、大丈夫でしょうか?」

と心配される方もいらっしゃいます。

実は、この**「ゴリゴリ」と「パキパキ」は少し意味が違う**と私は考えています。

今回は約30年間の施術経験から、その違いについてお話ししたいと思います。

 

「パキパキ」は関節の音であることが多い

まず「パキパキ」という乾いた音です。

これは以前のブログでもお話ししましたが、関節の中にある関節液が変化することで音が鳴る現象や、関節周囲の組織が動く際に生じる音と考えられています。

痛みがなく、一瞬だけ鳴る程度であれば、過度に心配する必要はないケースがほとんどです。

もちろん、痛みや腫れを伴う場合は別ですので、その場合は整形外科などで診てもらうことをおすすめします。

「ゴリゴリ」は筋肉が関係していることが多いと考えています

一方、「ゴリゴリ」という擦れるような音や感覚。

私はこちらの方が、肩こりとの関係が深いと考えています。

肩を動かすときには、多くの筋肉が同時に働いています。

長時間のデスクワークや同じ姿勢などによる負担が何年も続けば、筋肉にはコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。

すると筋肉は柔軟性を失い、常に少し縮んだような状態になります。

私は約30年間の施術経験から、このように固まった筋肉が肩関節や肩甲骨の動きを妨げることで、肩を滑らかに動かしにくくなり、「ゴリゴリ」という音や感覚が出やすくなると考えています。

音だけを見るのではなく、肩の状態を見ることが大切です

肩を回して音が鳴ることだけを気にされる方は多いのですが、私が施術で重視しているのは音ではなく筋肉の状態です。

肩が軽く動く人もいれば、肩こりが強く、肩甲骨がほとんど動かない人もいます。

同じ「ゴリゴリ」でも、肩の状態は人によってまったく違うのです。

深部のコリが減ると動きも変わってきます

実際に施術を続け、肩周りや肩甲骨周りに蓄積した深部のコリを取り除いていくと、

「肩が回しやすくなった」

「ゴリゴリが気にならなくなった」

とおっしゃる患者さんも多くいらっしゃいます。

もちろん、すべての音がなくなるわけではありません。

しかし、深部に蓄積したコリを減らしていくことで、肩本来の滑らかな動きを取り戻していく方は多くいらっしゃいます。

あなたの肩は大丈夫?簡単セルフチェック

鏡の前で、左右の肩をゆっくり10回ずつ回してみてください。

次のようなことはありませんか?

  • 片方だけ「ゴリゴリ」と音がする
  • 左右で肩の回しやすさが違う
  • 回す途中で引っ掛かるような感じがする
  • 肩を回すとすぐに疲れてしまう

このような場合は、肩周りの筋肉にコリが蓄積して深部まで固まり、肩の動きを妨げている可能性があります。

もちろん、音がするだけで必ず異常があるとは限りません。

しかし、肩こりや動かしにくさもある場合は、一度肩周りの筋肉の状態を確認してみることをおすすめします。

まとめ

肩を回したときの、

「パキパキ」

と、

「ゴリゴリ」

は、同じように聞こえても意味が違うことがあります。

音だけで判断する必要はありませんが、長年肩こりが続いている方では、肩周りや肩甲骨周りにコリが蓄積し、深部まで固まることで肩の動きを妨げていると私は考えています。

当院では音を止めることではなく、

肩の動きを妨げている深部のコリを取り除いていくこと

を大切にしています。

その結果として肩が動かしやすくなり、「ゴリゴリが気にならなくなった」とおっしゃる患者さんも多くいらっしゃいます。

 

 

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慢性肩こりほど肩の前まで固まっています

肩こりでお悩みの方に質問です。

「肩の前側」を押してもらったことはありますか?

おそらく、多くの方が「ありません」と答えるのではないでしょうか。

肩こりというと、誰もが肩の後ろや首の付け根を思い浮かべます。

実際に肩を揉んでもらう場所も、ほとんどが後ろ側です。

しかし、約30年間施術を続けてきた私が感じていることがあります。

それは、慢性的な肩こりでは、肩の後ろだけではなく、鎖骨の周りから胸骨の脇にかけてまでコリが蓄積しているということです。

 

軽い肩こりと慢性的な肩こりは違います

肩こりが軽いうちは、肩の後ろや首の付け根を中心に張りを感じることが多くあります。

この段階では、疲れても休んだり眠ったりすることで回復しやすく、筋肉にもまだ余裕があります。

ところが、同じような負担が何年も続けば、コリは少しずつ蓄積していきます。

そして慢性的な肩こりになると、肩の後ろだけではなく、鎖骨の周りから胸骨の脇にかけての筋肉にもコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。

ところが、ご本人はそのことに気付いていないことがほとんどです。

施術中に前側を押すと、

「そんなところまで硬くなっていたんですね。」

「そこを押されたのは初めてです。」

と言われることが本当に多いのです。

なぜ肩の前まで硬くなるのでしょうか?

私は、大きく2つの原因があると考えています。

一つは、長時間のパソコン作業やマウス操作です。

マウスを使う時は、無意識に肩を少しすくめた状態が続きます。

1日だけなら大きな問題にはなりません。

しかし、その姿勢を毎日何時間も続け、それが何年も積み重なれば、筋肉への負担も積み重なります。

その結果、肩の後ろだけではなく前側にもコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。

もう一つは、ストレスです。

人はストレスを感じると、無意識に体を緊張させます。

肩に力が入り、呼吸も浅くなります。

これも一時的であれば体は回復します。

しかし、仕事や人間関係などで緊張した状態が毎日続けば、筋肉は長時間緊張した状態になります。

そして、その負担が積み重なることでコリが蓄積していきます。

つまり、姿勢もストレスも、

「一度だから悪い」のではなく、「長期間続くこと」が問題なのです。

肩こりだけでは終わりません

肩の前側まで深部のコリが蓄積してくると、

  • 腕がだるい
  • 腕がしびれる
  • 肘が重い
  • 手に違和感がある

といった症状が現れることもあります。

もちろん、腕のしびれなどには神経の病気をはじめ、ほかの原因が隠れている場合もあります。

しかし、約30年間施術をしてきた中で、肩の前側に蓄積したコリを取り除いていくことで、腕の症状まで軽くなる患者さんを数多く経験してきました。

肩だけをほぐしても戻ってしまう理由

肩の後ろだけをほぐすと、その場では楽になることがあります。

しかし、慢性的な肩こりでは、肩の前側を含めて深部に蓄積したコリが残っています。

その状態では、肩周りの筋肉が本来の柔軟性を十分に取り戻していません。

だから私は、慢性的な肩こりでは肩の後ろだけを見るのではなく、鎖骨周辺から胸骨の脇、肩甲骨周りなども含めて筋肉の状態を確認しています。

そして、長年かけて深部まで蓄積したコリを一つひとつ取り除いていくことを大切にしています。

まとめ

慢性的な肩こりは、肩の後ろだけの問題ではありません。

長期間にわたって負担が続けば、肩周りの筋肉にはコリが蓄積し、鎖骨の周りから胸骨の脇にかけても深部まで固まっていきます。

ところが、そのことに気付いている方はほとんどおらず、肩の前側を施術された経験がある方も非常に少ないようです。

約30年間、多くの肩こりの患者さんを施術してきた中で、私はこの状態を何度も見てきました。

もし長年肩こりが改善しない、あるいは腕のだるさやしびれまで感じるという方は、肩の後ろだけではなく、前側の筋肉の状態にも目を向けてみてください。

船橋で慢性的な肩こりや首こりでお悩みの方は、くすのきカイロプラクティックまでお気軽にご相談ください。

 

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肩こりに効くストレッチはある?慢性的な肩こりには限界があります

患者さんから本当によくいただく質問があります。

「先生、肩こりに効果のあるストレッチや体操はありますか?」

テレビやインターネットでは、肩こり解消ストレッチが数多く紹介されています。

そのため、毎日ストレッチを頑張っているという方も多いのではないでしょうか。

しかし、約30年間肩こりの施術を続けてきた私自身は、慢性的な肩こりに対しては、ストレッチだけでは限界があると考えています。

その理由を2つお話しします。

 

理由① 筋肉は「ゴム」と似た性質があります

慢性的な肩こりでは、長年の負担によってコリが蓄積し、筋肉の深部まで固まっています。

そこでイメージしていただきたいのが、古くなった輪ゴムです。

劣化して硬くなった輪ゴムを引っ張ると、本当に硬くなっている部分はほとんど伸びず、まだ柔らかさが残っている部分だけが伸びます。

筋肉も、それとよく似ています。

ストレッチをすると、周囲の伸びやすい筋肉は動きます。

しかし、本当にほぐしたい深部まで固まったコリはほとんど動きません。

私は約30年間、多くの肩こりを施術してきましたが、長年蓄積した深部のコリをストレッチだけで取り除くことは難しいと考えています。

理由② 肩こりの場所は構造的に伸ばしにくい

肩こりというと、多くの方が首の付け根や肩の上を思い浮かべます。

では、その場所をストレッチで伸ばそうとすると、どんな動きになるでしょうか。

実際には、首を横へ倒したり回したりするくらいしか方法がありません。

なぜなら、一般的に肩こりを感じる首の付け根や肩の上には、大きく動かして伸ばせる関節がほとんどないからです。

一方、私たちが「肩関節」と呼んでいるものは、本来、腕を動かすための関節です。

つまり、多くの方が肩こりを感じる場所とは少し違います。

そのため、深部まで固まったコリをストレッチだけで十分に柔らかくすることは難しいと私は考えています。

だから私は施術の際、そのような深部のコリへ直接アプローチすることを大切にしています。

肩こりは何年も前から始まっています

患者さんから、

「肩こりは1年前くらいからです。」

と聞くことがあります。

しかし私は、慢性的な肩こりでは、症状を自覚する何年も前から少しずつコリが蓄積していると考えています。

筋肉にはある程度の余裕があります。

仕事や家事、パソコン、スマートフォンなどで負担がかかっても、最初のうちは休むことで回復できます。

しかし、その負担が何年も続くと、少しずつ戻りきらないコリが残ります。

そして、そのコリがさらに蓄積し、深部まで固まっていきます。

やがて筋肉の許容範囲を超えた時に、

「肩が重い」

「痛い」

という症状として現れます。

つまり、肩こりを自覚した時には、コリはすでに長い年月をかけて蓄積しているのです。

ご自身でできることもあります

「では、自分では何もできないのでしょうか?」

もちろん、そんなことはありません。

私が患者さんによくお伝えしているのは、

「これ以上コリを蓄積させないこと」

です。

日常生活では、次の3つを意識してみてください。

① 肩をすくめたまま作業を続けない

肩に力が入っていることに気付いたら、一度肩を大きくすくめてから、ストンと力を抜いてみましょう。

それだけでも肩の余計な力が抜けやすくなります。

② スマートフォンやパソコンを長時間続けない

長時間同じ姿勢を続けるほど、首や肩への負担は大きくなります。

1〜2時間に一度は姿勢を変えたり、軽く体を動かしたりして、筋肉を休ませる時間を作りましょう。

③ 顎を前へ突き出さない

スマートフォンやパソコンの画面をのぞき込む姿勢は、首や肩への負担を大きくします。

頭が前へ出る姿勢が続くほど、コリは蓄積しやすくなります。

まとめ

慢性的な肩こりに、ストレッチだけでは限界があると私は考えています。

その理由は、何年もかけて蓄積し、深部まで固まったコリは、ストレッチだけでは十分な柔軟性を取り戻せないからです。

そして、長年蓄積したコリほど、改善にも時間がかかります。

だからこそ、深部のコリを段階的に取り除く施術と、日常生活でこれ以上コリを蓄積させない工夫、その両方が大切になります。

肩こりは一日でできるものではありません。

何年もかけて蓄積し、深部まで固まったコリだからこそ、一つひとつ段階的に取り除いていく。

私は、それが慢性的な肩こりを改善していくために大切なことだと考えています。

長年肩こりでお悩みの方は、一人でセルフケアを続けるだけではなく、一度ご自身の筋肉の状態を確認してみてください。

 

 

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肩こりについて詳しく知りたい方は、ホームページの「肩こり」ページもご覧ください。

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肩こりは30年前とは全く違う時代になりました ~時代が変われば、筋肉にかかる負担も変わります~

船橋で開業して今年で27年。

助手時代や雇われ院長だった頃を含めると、この仕事に携わって約30年になります。

長くこの仕事を続けていると、患者さんの症状にも時代の流れがはっきり表れていることに気付きます。

特に変化が大きいのが肩こりです。

 

昔は「女性は肩こり、男性は腰痛」でした

30年前、私がこの業界に入った頃は、

女性は肩こり、

男性は腰痛、

という傾向がはっきりしていました。

ところが、その中で例外がありました。

私が五反田で働いていた頃、ある会社の社員さんだけは男性にもかかわらず、肩こりの方が非常に多かったのです。

その会社とは、

ロータス株式会社でした。

当時はまだExcelが普及する前。

ロータス1-2-3を使って、一日中パソコン作業をしていた時代です。

今思えば、あの方たちは現在のパソコン社会を30年も先取りしていたのかもしれません。

パソコンの普及で肩こりは一気に変わりました

その後、パソコンが一般家庭や職場に普及すると、男性の肩こりは急激に増えていきました。

長時間同じ姿勢で画面を見続け、マウスを操作する。

それまで腰痛が多かった男性にも、肩こりが当たり前のように見られる時代になったのです。

女性の肩こりも変わりました

もう一つ印象的だったのは、女性の肩こりです。

昔は、左肩を訴える方が多かった印象があります。

当時は書類を左手で押さえ、右手で文字を書く仕事が中心でした。

そのため、左肩に負担が集中していたのだと思います。

ところが、パソコンとマウスが普及すると状況は一変します。

右手でマウスを操作する時間が長くなり、今度は右肩の肩こりが急増しました。

さらに、タイピングが多い方では、両肩とも強く凝るようになっていきました。

そして今は「スマホ肩」の時代です

ここ数年、さらに新しい変化を感じています。

再び、左側の症状を訴える方が増えてきたのです。

ただし、昔とは場所が違います。

肩の上ではなく、肩関節の前側や腕の付け根を痛がる方が非常に多くなっています。

原因は、スマートフォンです。

ベッドで横になりながら左手でスマホを持つ。

通勤中に左手でスマホを持ち続ける。

動画やSNSを見る時間が長くなるほど、左肩には想像以上の負担がかかります。

時代は変わっても原因は変わりません

紙の事務仕事。

パソコン。

マウス。

スマートフォン。

時代とともに道具は大きく変わりました。

しかし、約30年間患者さんを診てきて、一つだけ変わらないことがあります。

同じ筋肉に長時間負担がかかり、それが長期間続けば、コリが少しずつ蓄積し、深部まで固まっていきます。

これです。

負担がかかる場所は時代によって変わります。

しかし、

筋肉への負担が続く

↓

コリが蓄積する

↓

深部まで固まっていく

↓

やがて痛みなどの症状につながる

という流れは、30年前も今も変わりません。

まとめ

肩こりは、時代とともに変化しています。

30年前は紙の仕事。

その後はパソコンとマウス。

そして現在はスマートフォン。

症状が出る場所は変わっても、同じ筋肉に長時間負担がかかり、それが長期間続くことでコリが蓄積し、深部まで固まっていくという本質は変わりません。

だから私は、

「今どんな生活をしているのか」

ということを大切にしながら、その方の生活習慣に合わせて施術を組み立てています。

時代が変われば、肩こりも変わります。

だからこそ、施術も時代に合わせて変えていくことが大切だと考えています。

 

 

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マッサージガン、本当に肩こりに効果があるのでしょうか? ~正しい使い方を知って、筋肉を守りましょう~

数年前から「マッサージガン」が大きな話題になりました。

患者さんからも、

「先生、あれって肩こりに効くんですか?」

と聞かれることが何度もありました。

私はそのたびに、こうお答えしています。

「使い方によります。」

 

日本と海外では使われ方が違います

日本では、

「肩こり」

「首こり」

「腰痛」

などに使うイメージで紹介されることが多かったように思います。

しかし、もともとはスポーツ後の筋肉のケアを目的として使われることが多い器具です。

運動後の、

  • 太もも
  • ふくらはぎ
  • 腕

などの疲労した筋肉を軽く刺激し、ケアするために使用します。

コリは「叩いて」取るものではありません

マッサージガンは、高速で前後に動く「ピストン運動」です。

つまり、筋肉を細かく叩いている状態です。

もちろん、気持ち良さを感じる方もいるでしょう。

しかし私は約30年間の施術経験から、慢性的なコリは、叩くだけではほとんど変わらないと考えています。

慢性的な肩こりや腰痛では、長年にわたって同じ筋肉へ負担がかかり続けています。

その負担が積み重なることで、コリが少しずつ蓄積し、深部まで固まっていきます。

ですから、表面から振動を与えるだけで、長い年月をかけて深部まで固まったコリを取り除くことは難しいと私は考えています。

私が施術で大切にしているのは、深部まで固まったコリを見つけ、適切な角度から圧を加え、少しずつ取り除いていくことです。

強く押し当てるのはおすすめしません

気になる場所に、

「もっと効かせたい」

と思って強く押し付ける方もいます。

しかし、それはおすすめできません。

以前ブログでもお話ししたように、筋肉は強い刺激や長時間の刺激を受けると、反発して硬くなることがあります。

これはマッサージチェアでも同じです。

刺激が強ければ強いほど効果が高いわけではありません。

むしろ翌日に、

「前より張ってしまった。」

ということもあります。

首や肩への使い過ぎにも注意

特に首や肩は、とてもデリケートな場所です。

強い振動を長時間与えることはおすすめできません。

また、一か所に何分も当て続けるのではなく、軽く滑らせるように短時間で使用する方がよいでしょう。

私がおすすめする使い方

マッサージガンを使うのであれば、スポーツやウォーキングの後に、脚や腕などの筋肉へ軽く当てる程度で十分です。

「深部のコリを叩いて取ろう」

と考えるのではなく、

「運動後の筋肉をやさしくケアする」

というイメージで使うのがよいと思います。

運動による一時的な筋肉の疲労と、何年もの負担によって蓄積し、深部まで固まった慢性的なコリは、同じように考えない方がよいというのが私の考えです。

まとめ

マッサージガンは便利な道具ですが、万能ではありません。

私は約30年間、多くの患者さんを施術してきた中で、慢性的な肩こりや腰痛では、長年の負担によってコリが蓄積し、深部まで固まっていると考えています。

そのため、深部まで固まったコリを、表面から強く叩けば取れるというものではありません。

どんな健康器具でも、「強く」「長く」使えば良いわけではありません。

マッサージガンは「コリを叩いて取る道具」ではなく、運動後などの筋肉を軽くケアするための道具として使う。

私は、そのくらいの使い方がちょうどよいと考えています。

 

 

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肩こり・首こり・頭痛が改善しない方へ。原因は「顔のコリ」かもしれません。

肩こりや首こりで整体やマッサージに通っているのに、すぐに元に戻ってしまう…。

そんな経験はありませんか?

私は約30年間施術を続ける中で、そのような方には顔の筋肉のコリが関係しているケースが少なくないと考えるようになりました。

首や肩だけをほぐしても改善しきれない理由が、実は顔の筋肉にあることがあります。

そこで始めたのが、当院の顔コリ整体です。

 

顔の筋肉は大きく2つに分けて考えています

私が特に重要だと考えているのは、

①目の周り

②顎の周り

この2つです。

それぞれ役割が違うため、コリが蓄積する原因も異なります。

目の周りのコリ

現代人は仕事でもプライベートでも、パソコンやスマートフォンを見る時間がとても長くなりました。

画面を見続ければ、目の周りの筋肉には長時間負担がかかり続けます。

一日だけなら大きな問題にはなりません。

しかし、それが毎日何時間も、何年も続けば、目の周りの筋肉にもコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。

特にこめかみ付近は非常に固くなりやすい部分です。

私は約30年間の施術経験から、こうしたコリが頭や耳の後ろ、首の上部にも影響し、頭痛や首こりにつながることがあると考えています。

朝起きても目が疲れている。

仕事を始めるとすぐ目が重くなる。

そんな方は、目の周りにも長年のコリが蓄積している可能性があります。

顎の周りのコリ

本来、リラックスしている時は上下の歯は触れていません。

しかしストレスや緊張が続くと、無意識に歯を接触させたり、食いしばったりしてしまいます。

これも一時的であれば大きな問題にはなりません。

しかし、その状態が長期間続けば、

  • 顎の筋肉
  • 頬の筋肉
  • 首の前側の筋肉

にも負担がかかり続け、コリが蓄積して深部まで固まっていきます。

マウスピースは歯を守るためには有効ですが、すでに蓄積した筋肉のコリそのものを取り除くものではありません。

そのため、歯を守る対策をしていても、顎周りの筋肉が固まったままになっている方も少なくありません。

顔のコリは自覚しにくい

顔のコリは肩こりのように「凝っている」という感覚がほとんどありません。

ここが顔のコリの厄介なところです。

長期間にわたって負担が続き、コリが深部まで固まっていても、ご本人がそれに気付いていないことがあります。

そのため、

  • 頭痛
  • 首こり
  • 肩こり
  • 顎の違和感

などの症状が出ても、

「顔の筋肉が関係しているかもしれない」

と考える方はほとんどいません。

私は、ここが見落とされやすいポイントだと考えています。

顔コリ整体で目指していること

私が顔コリ整体で目指しているのは、美容ではありません。

目的は、

  • 眼精疲労の軽減
  • 食いしばりによる筋肉の緊張を和らげること
  • 首こり・肩こり・頭痛の改善につなげること

です。

そのため、ただ顔の表面を軽くマッサージするのではなく、長年の負担によって蓄積し、深部まで固まったコリを丁寧に取り除いていくことを大切にしています。

もちろん、筋肉の緊張が和らいだ結果として表情が柔らかく見えたり、フェイスラインがすっきり見えたりする方もいらっしゃいます。

しかし、それはあくまで副次的な変化であり、当院では機能面の改善を第一に考えています。

嚥下の予防にも取り組んでいます

もう一つ、私が力を入れたいと考えているのが嚥下機能のサポートです。

私は約30年間施術を続ける中で、舌の筋肉の衰えだけではなく、周囲の筋肉のコリも飲み込みにくさに関係している場合があるのではないかと考えています。

そのため、顎の周囲や関連する筋肉を丁寧に施術することで、

  • むせやすい
  • 飲み込みにくい
  • ろれつが回りにくい
  • 話しにくい
  • いびきが気になる

といったお悩みの改善につながる可能性があると考えています。

※嚥下障害にはさまざまな原因があります。症状が強い場合は医療機関での診察も重要です。

まとめ

私が顔コリ整体で目指していることは、次の3つです。

① 目の周りに蓄積し、深部まで固まったコリを取り除き、眼精疲労や頭痛・首こりの軽減につなげること

② 食いしばりによって蓄積した顎周りのコリを取り除き、首の前側や顎への負担を減らすこと

③ 飲み込みや話しやすさなど、口周りの機能維持をサポートすること

顔も肩や腰と同じ筋肉です。

負担が長期間続けばコリは蓄積し、深部まで固まっていきます。

しかも顔の場合は、そのコリを自覚していない方が非常に多い。

だからこそ私は、慢性的な肩こりや首こり、頭痛を見る時には、首や肩だけではなく顔の筋肉の状態も大切だと考えています。

最後に

実は、私自身が顔をマッサージし始めたきっかけは、

「最近ちょっと老け顔になってきたかな……」

と思ったことでした(笑)。

続けてみると、口角が上がりやすくなり、表情も作りやすくなったように感じています。

もちろん個人差はありますが、自分自身で変化を実感したからこそ、この施術を皆さんにもお伝えしたいと思うようになりました。

 

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マッサージチェアは長く使うほど効果がある?実は逆かもしれません

昔、銭湯などに20円で動くマッサージチェアがありましたよね。

普通の椅子に背中や腰を押す突起が付いていて、数分間だけ動くあのタイプです。

最近のマッサージチェアは本当に進化しました。

リクライニング機能が付き、ローラーが背中を動き回り、腕や脚まで空気圧で刺激してくれます。

空港などにも設置されていて、待ち時間につい利用したくなる方も多いでしょう。

昔とは比べものにならないほど性能は良くなっています。

 

どうして10分くらいで止まるのでしょう?

街中のコイン式マッサージチェアを見ると、多くは約10分で終了します。

「もう少しやりたいな。」

そう感じたことがある方も多いと思います。

もちろん、回転率や料金設定などの理由もあるでしょう。

しかし私は、それ以上に筋肉への刺激時間が関係していると考えています。

約30年間の施術経験で感じていること

私は約30年間、さまざまな肩こりや腰痛の患者さんを施術してきました。

その経験から感じているのは、

筋肉は長時間刺激し続ければ良くなるわけではない

ということです。

むしろ、同じ場所に刺激を与え続けることで、一時的には気持ち良く感じても、その後かえって筋肉が硬くなってしまう方を数多く見てきました。

筋肉への刺激は、強ければ強いほど、長ければ長いほど良いわけではありません。

自宅のマッサージチェアは注意が必要です

実際に問題になりやすいのは、自宅のマッサージチェアです。

テレビを見ながら長時間使う。

そのまま寝てしまう。

終わっても、また動かす。

これを繰り返してしまう方が少なくありません。

すると、

筋肉が硬くなる

↓

さらに気になる

↓

またマッサージする

という悪循環に入ってしまうことがあります。

気持ちがいいからといって、長時間続けることが筋肉にとって良いとは限らないのです。

マッサージガンも同じです

最近人気のマッサージガンも同じです。

コリが強い場所だからといって、ずっと当て続けてしまう方がいます。

しかし、強い刺激や長時間の刺激を与え続けると、筋肉はかえって緊張し、硬くなってしまいます。

「もっと効かせたい」

「もっと奥まで届かせたい」

と思って強く押し付けたり、同じ場所へ長時間当て続けたりする必要はありません。

※マッサージガンの使い方については、別の記事で詳しくご紹介します。

実は施術でも同じ考えです

患者さんから、

「今日は2コマ続けてお願いできますか?」

と相談されることがあります。

しかし私は、お断りしています。

理由はシンプルです。

続けて長時間施術するよりも、一度筋肉を休ませてから、日を空けてもう一度施術した方が良いと考えているからです。

筋肉には、刺激を受けた後に休む時間が必要です。

長時間施術すれば、それだけ早くコリが取れるわけではありません。

むしろ刺激が強すぎたり、長すぎたりすれば、筋肉を必要以上に緊張させてしまいます。

だから私は、施術時間をむやみに長くすることはしていません。

セルフチェック

次の項目に当てはまりませんか?

□ マッサージチェアで20分以上座ることが多い

□ マッサージチェアで寝てしまう

□ マッサージガンを同じ場所に何分も当てている

□ 「長くやるほど効く」と思っている

一つでも当てはまる方は、筋肉へ刺激を与え過ぎているかもしれません。

まとめ

マッサージチェアもマッサージガンも、使い方次第では体を楽にしてくれる便利な道具です。

しかし、

「長くやればやるほど効果が高い」

というわけではありません。

大切なのは、

強さ

時間

そして、

刺激する方向です。

私は約30年間の施術経験から、力や時間よりも、**「筋肉を正しく捉え、適切な角度から刺激すること」**の方がはるかに重要だと考えています。

長時間、力任せに刺激するのではなく、必要な場所へ必要な刺激を加える。

そして、刺激した後は筋肉を休ませる。

筋肉は、強く長く刺激すれば良くなるものではありません。

これが、約30年間筋肉を施術してきた私が大切にしている考え方です。

 

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