目からうろこの整体コラム

温泉は肩こりや腰痛に本当に効果があるのでしょうか?

「先生、温泉に入ると肩こりが楽になるんですよ。」

患者さんから、このようなお話を聞くことがあります。

温泉地へ行くと、効能の欄には

  • 肩こり
  • 腰痛
  • 神経痛
  • 疲労回復

など、さまざまな症状が書かれています。

では、本当に温泉にはそのような効果があるのでしょうか?

今回は、整体師としての視点からお話ししたいと思います。

 


温泉が気持ち良く感じるのには理由があります

温泉へ入ると、

「体が軽くなった。」

「肩や腰が楽になった。」

と感じる方は少なくありません。

これは決して気のせいだけではなく、入浴そのものが体にさまざまな影響を与えているためと考えられています。

例えば、

  • 体が温まることによる血流の変化
  • お湯の浮力による筋肉や関節への負担の軽減
  • 水圧による体への刺激
  • 心身がリラックスしやすくなること

などが重なり、体が楽に感じられることがあります。

 


温泉と家庭のお風呂は何が違うのでしょうか?

温泉には泉質によってさまざまな成分が含まれています。

そのため、泉質ごとの特徴が期待されることもあります。

一方で、毎日の家庭のお風呂にも大きなメリットがあります。

ゆっくり湯船につかることで筋肉が温まり、血流が促されることで、体がほぐれやすくなる方も少なくありません。

つまり、

「温泉だから特別」

というだけではなく、

ゆっくり入浴すること自体にも意味がある

と私は考えています。

 


筋肉がリラックスすると体も楽になります

整体の施術でも目指していることの一つは、筋肉の緊張を和らげることです。

温泉や入浴も、筋肉がリラックスしやすい環境をつくるという点では共通しています。

筋肉の緊張が和らぐことで、

  • 肩こり
  • 腰痛
  • 全身の疲労感

などが軽減したように感じる方もいらっしゃいます。

 


忙しい方でもできる健康習慣

「温泉に行きたいけれど、なかなか時間が取れない。」

そんな方も多いと思います。

そのような場合でも、

毎日シャワーだけで済ませるのではなく、湯船にゆっくりつかる時間をつくるだけでも、体を休めるきっかけになります。

忙しい毎日の中だからこそ、入浴時間を少し大切にしてみるのもおすすめです。

 


まとめ

温泉が気持ち良いのは、単に気分の問題だけではありません。

温熱や浮力、水圧、そしてリラックス効果などが組み合わさることで、体が楽に感じられることがあります。

もちろん、慢性的な肩こりや腰痛では、入浴だけで根本的な原因が解決するとは限りません。

しかし、

筋肉をリラックスさせる習慣として、温泉や毎日の入浴は健康づくりに役立つ方法の一つです。

肩こりや腰痛が気になる方は、整体による筋肉のケアとあわせて、毎日の入浴習慣も見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

肩こりについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。

疲れが抜けにくい、体が重いなどの「なんとなく不調」について詳しく知りたい方は、ホームページの「なんとなく不調」ページもご覧ください。

 

 

肩こりに湿布って効果あり?

「先生、肩こりがつらいので湿布を貼っているんですが、本当に効いているんでしょうか?」

患者さんから、このような質問をいただくことがあります。

テレビCMなどでは、

「有効成分が患部まで届いて痛みを抑える」

という表現を目にすることがありますが、実際にはどうなのでしょうか。

今回は、整体師としての考えをお話しします。

 


湿布はどのような時に使われるのでしょうか?

最近では、ロキソプロフェンやフェルビナクなどの鎮痛成分を含んだ湿布も販売されています。

湿布には炎症による痛みを和らげたり、痛みを軽減したりする目的があります。

ただし、すべての痛みに同じような効果が期待できるわけではありません。

痛みの原因によって役割が変わってきます。

 


急性の痛みには役立つことがあります

例えば、

  • ぎっくり腰
  • 寝違え
  • 捻挫

などは炎症を伴うことがあります。

このようなケースでは、患部を冷やすことが勧められる場合もあります。

当院でも、ぎっくり腰の患者さんには、

「アイスノンなどで冷やせるようでしたら冷やしてください。難しければ湿布を使うのも一つの方法です。」

とお話しすることがあります。

ただし、ぎっくり腰は痛みの原因が深い筋肉にあることも多く、湿布だけで十分に対応できるとは限りません。

 


肩こりの場合は少し考え方が違います

慢性的な肩こりの多くは、筋肉が緊張して硬くなっている状態です。

このような場合、湿布だけで筋肉の緊張そのものが改善するわけではないと私は考えています。

もちろん、

「湿布を貼ると楽になる。」

という方もいらっしゃいます。

これは冷感や温感によって不快感が和らいだり、一時的に症状が軽く感じられたりすることもあるでしょう。

そのため、症状を和らげる目的として使用することは一つの方法だと思います。

 


温湿布は体を温めているのでしょうか?

「温湿布なら筋肉が温まるのでは?」

と思われる方もいらっしゃいます。

実は、温感タイプの湿布は、温かく感じる成分によって温感を得ているもので、使い捨てカイロのように患部を長時間温めるものではありません。

筋肉を温めたい場合には、お風呂にゆっくり入ったり、必要に応じて使い捨てカイロなどを利用した方が適している場合もあります。

 


肩こりには筋肉へのアプローチが大切です

肩こりは、長時間の同じ姿勢や運動不足、筋肉の緊張などが原因となることが少なくありません。

そのため、湿布だけに頼るのではなく、

  • 適度に体を動かす
  • 長時間同じ姿勢を続けない
  • 必要に応じて筋肉のケアを行う

といった対策も大切です。

 


まとめ

湿布はとても便利なお薬ですが、万能ではありません。

急性の痛みに役立つ場面もあれば、慢性的な肩こりでは症状を一時的に和らげる役割が中心になることもあります。

大切なのは、

「痛みの原因に合った対処をすること」

です。

肩こりがなかなか改善しない場合は、筋肉の状態や生活習慣を見直してみることもおすすめします。

 

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「肩こりにストレッチは効果があるのでしょうか?」

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「慢性肩こりほど肩の前まで固まっています」

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運動不足が続くと、体はどう変わるのでしょうか?

「最近、階段を上るのがつらくなった…」

「少し歩いただけで疲れてしまう。」

「以前より肩こりや腰痛がひどくなった気がする。」

このような変化を感じている方はいませんか?

年齢のせいだと思ってしまいがちですが、その背景にはサルコペニアが関係していることがあります。

サルコペニアとは?

サルコペニアとは、加齢や運動不足などによって筋肉量や筋力が低下し、体の機能が衰えてしまう状態のことです。

筋力が落ちると、

  • 歩くのが億劫になる
  • 階段がつらくなる
  • 転びやすくなる
  • 疲れやすくなる

といった症状が現れやすくなります。

そして運動量が減ることで、さらに筋力が低下するという悪循環に陥ってしまいます。

運動不足は高齢者だけの問題ではありません

サルコペニアというと高齢者をイメージされる方が多いかもしれません。

しかし近年では、

  • リモートワークが増えた
  • 車で移動することが多い
  • デスクワーク中心で歩く機会が少ない

など、40〜50代の働き盛りの世代でも運動不足になる方が増えています。

運動量が減ると筋力が低下するだけでなく、同じ姿勢が続くことで筋肉が硬くなり、肩こりや腰痛につながることも少なくありません。

筋肉は使わなければ衰えます

私自身、Apple Watchで活動量を確認していますが、仕事の日と休日では消費カロリーにかなり差があります。

整体師という仕事は体を動かす機会が多いので特に感じますが、普段の通勤や買い物なども意外と大切な運動になっています。

「少し歩く」

「階段を使う」

そんな日常の積み重ねが筋肉を維持するためにはとても重要です。

急に頑張りすぎるのは逆効果です

「運動不足だから今日から頑張ろう!」

という気持ちは素晴らしいことですが、筋力が落ちた状態で急に激しい運動をすると、筋肉が悲鳴を上げてしまいます。

筋肉痛だけでなく、肩や腰を痛める原因になることもあります。

まずは無理のない範囲で、

  • 少し歩く
  • 軽いスクワット
  • ストレッチ

などから始め、徐々に体を慣らしていくことが大切です。

筋肉を動かし、必要に応じてケアをすることが大切です

運動不足で硬くなった筋肉は、適度な運動と筋肉のケアを組み合わせることで動きやすくなることがあります。

当院でも、

「最近歩くのが減って肩こりがひどくなった」

「筋力が落ちて腰がつらい」

というご相談をいただくことがあります。

施術だけではなく、日常生活で無理なく体を動かす習慣を取り入れることも大切だと考えています。

まとめ

サルコペニアは高齢者だけの問題ではありません。

運動不足は筋力の低下だけでなく、肩こりや腰痛など、さまざまな不調につながることがあります。

「最近体力が落ちたな…」

と感じたら、それは体からのサインかもしれません。

無理のない運動を続けながら、筋肉を良い状態に保つことが健康な体づくりにつながります。

筋肉は年齢に関係なく、使えば応えてくれます。今日できる小さな一歩が、10年後の体を大きく変えてくれるかもしれません。

 

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ストレートネックには「先天的」と「仮性」があると私は考えています

ストレートネックには、二つのタイプがあると私は考えています

最近、「ストレートネックを改善しましょう」という言葉を、テレビやインターネットでよく見かけるようになりました。

以前は、ストレートネックは治らないものとして説明されることが多かったように思います。

それなのに、最近は「改善できる」と言われる。

これは、どういうことなのでしょうか。

私は約30年間患者さんの首や肩を見てきた経験から、ストレートネックと呼ばれている状態を、次の二つに分けて考えています。

  • 先天的なストレートネック
  • 仮性ストレートネック

これは医学的な正式名称ではなく、患者さんへ分かりやすく説明するために、私が使っている言葉です。

 

本来、背骨には緩やかなカーブがあります

人間の背骨は、横から見ると緩やかなS字を描いています。

これを生理的湾曲と呼びます。

首、背中、腰にそれぞれカーブがあることで、頭や上半身の重さを分散し、体への負担を和らげています。

ただし、背骨のカーブには個人差があります。

首の骨である頚椎のカーブがもともと緩く、横から見た時にまっすぐに近い方もいます。

私は、このように生まれつき、あるいは体の構造として首のカーブが少ないタイプを、先天的なストレートネックと呼んでいます。

この場合、首の形そのものを無理に変えようとする必要はないと考えています。

首のカーブが少ないからといって、必ず肩こりや首の痛みが出るわけでもありません。

大切なのは、首の形だけを見るのではなく、実際に症状があるか、頭をどの位置で支えているか、周囲の筋肉がどの程度固まっているかを見ることです。

 

仮性ストレートネックとは?

一方、もともとの骨格ではなく、日常生活の姿勢や筋肉のコリによって、頭が前へ出ている方もいます。

私はこの状態を、仮性ストレートネックと呼んでいます。

現代は、

  • スマートフォンを見る
  • ノートパソコンを使う
  • デスクトップの画面をのぞき込む
  • 長時間うつむいて作業する

といった生活が増えています。

下を向いたり、顎を前へ突き出した姿勢を長時間続けたりすると、首だけでなく、肩や背中の筋肉まで丸まった状態で固まりやすくなります。

筋肉は骨に付着しています。

その筋肉が強くこわばり、縮んだ状態が続けば、頭や首、背中の位置にも影響します。

その結果、

  • 頭が前へ出る
  • 顎が突き出る
  • 背中が丸くなる
  • 肩が前へ入る
  • 首のカーブが少なく見える

という状態になることがあります。

これが、私の考える仮性ストレートネックです。

 

頭を前へ出した姿勢が固定されていきます

最初のうちは、仕事やスマートフォンを見ている時だけ頭が前へ出ていたのかもしれません。

しかし、その姿勢を毎日何時間も続けていると、首・肩・背中の筋肉が、その丸まった状態で固まっていきます。

そして、パソコンやスマートフォンを使っていない時でも、頭が前へ出た姿勢が残るようになります。

本人は自然に立っているつもりでも、横から見ると、肩よりもかなり前に頭が出ていることがあります。

頭は重いため、その位置が前へ出るほど、首や肩の筋肉は強い力で支え続けなければなりません。

その結果、

  • 首こり
  • 肩こり
  • 背中の張り
  • 頭痛
  • 眼精疲労
  • 首の動かしにくさ

などにつながることがあります。

 

姿勢を意識するだけでは戻ってしまいます

頭が前へ出ていることに気づくと、多くの方は、

「姿勢を良くしよう」

「胸を張ろう」

「顎を引こう」

と努力します。

もちろん、姿勢を意識することは大切です。

ただし、すでに首・肩・背中の筋肉が丸まった状態で深部まで固まっていると、意識だけで正しい姿勢を保つのは難しくなります。

無理に胸を張っても、すぐに疲れてしまい、また元の姿勢へ戻ってしまいます。

これは、本人の意識が足りないからではありません。

固まった筋肉が、長年慣れた姿勢へ体を引き戻していると、私は考えています。

姿勢を直してもすぐに戻る方は、先に筋肉の状態を整える必要があります。

 

改善できるのは「仮性」の部分です

先天的なストレートネックは、もともとの骨格的な特徴です。

一方、仮性ストレートネックは、姿勢や筋肉のコリによって頭が前へ出ている状態です。

そのため、固まっている首・肩・背中の筋肉を深部から少しずつ緩め、姿勢を取りやすくしていけば、頭の位置が変わる可能性があります。

頭が自然に肩の上へ戻りやすくなれば、首や肩へかかる負担も軽くなります。

私は、「ストレートネックを改善する」という言葉は、首の骨を無理に曲げることではなく、

頭が前へ出た状態を整え、首・肩・背中の筋肉が自然な姿勢を保ちやすくすること

だと考えています。

 

背骨の形だけに振り回されないでください

ストレートネックと言われると、

「首の骨が変形してしまった」

「もう元には戻らない」

「将来もっと悪くなるのではないか」

と不安になる方もいます。

しかし、首のカーブが少ないことだけで、症状のすべてが決まるわけではありません。

私が重要だと考えているのは、

  • 頭がどの位置にあるか
  • 首・肩・背中の筋肉がどの程度固まっているか
  • 自然に姿勢を保てるか
  • 首や肩に実際の症状があるか

という点です。

先天的なストレートネックそのものを治そうとするのではなく、仮性ストレートネックにつながっている筋肉のコリや日常姿勢を整えていく。

その方が、現実的で体への負担も少ないと私は考えています。

知らないうちに、肩よりも頭が前へ出ていないでしょうか。

鏡を横から見たり、ご家族に姿勢を確認してもらったりして、一度ご自身の頭の位置を確認してみてください。

 

 

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朝起きると腰が痛い・肩がこるのは、寝具のせいなのでしょうか?

朝起きた時に、

「腰が痛い」

「肩がいつも以上にこっている」

「首が重い」

と感じる方は少なくありません。

そんな時、

「布団が合っていないのかな?」

「枕が悪いのかな?」

と考える方も多いのではないでしょうか。

実際、患者さんからも、

「朝起きると肩がこっているので、枕を何度も買い替えました。」

というお話をよく伺います。

テレビやインターネットでも、「腰痛にはこのマットレス」「肩こりにはこの枕」といった情報をよく見かけます。

では、本当に寝具が原因なのでしょうか?

私は約30年間、多くの肩こりや腰痛の患者さんを施術してきましたが、朝の症状を寝具だけの問題として考える必要はないと思っています。

 

朝つらい方ほど、もともとのコリが強いことがあります

私がまず確認するのは、枕や布団よりもその方の筋肉の状態です。

慢性的な肩こりや腰痛がある方では、筋肉の深部までコリが蓄積していることがあります。

日中は歩いたり、体を動かしたり、姿勢を変えたりしています。

ところが睡眠中は、長時間あまり体を動かさない時間が続きます。

そのため、もともと筋肉が強くこっている方ほど、朝起きた時に

「固まっている」

「動き始めが痛い」

「肩がいつも以上に重い」

と感じやすいのではないかと、私は考えています。

 

起きてしばらくすると楽になりませんか?

ここで一つ、思い当たることはないでしょうか。

朝起きた直後はつらい。

ところが、顔を洗って、朝食をとって、仕事へ行く準備をして……

2〜3時間もすると、いつの間にか朝より楽になっている。

このような方は少なくありません。

体を動かし始めることで筋肉も動き、循環も変化していきます。

私は、この「動き始めると楽になる」という特徴も、朝の症状に筋肉の状態が関係している可能性を考える一つの材料にしています。

もし枕や布団だけが原因なのであれば、起きて数時間後に症状が軽くなることを、それだけでは説明しにくいケースもあると思います。

 

では、枕や布団は何でもいいのでしょうか?

もちろん、そういうわけではありません。

寝具が体へ与える影響もあります。

例えば、体が大きく沈み込むほど柔らかい寝具では、寝ている間に腰へ負担がかかる方もいます。

枕についても、高すぎるものでは首が不自然に曲がった状態が長時間続くため、首や肩へ負担がかかることがあります。

ですから、

「極端に柔らかく沈み込む寝具」

「首が大きく曲がってしまうほど高い枕」

などは避けた方がよいでしょう。

そのうえで、私は寝具に必要以上に神経質になる必要はないと考えています。

 

枕を何度替えても肩こりが変わらないのはなぜ?

これも患者さんからよく伺う話です。

「肩こりに良いと言われる枕を買った。」

「オーダーメイドの枕も作った。」

「それでも朝の肩こりが変わらない。」

なぜでしょうか。

私は、原因が枕ではなく、すでに首や肩の筋肉に蓄積しているコリにあるケースも多いからだと考えています。

何年もかけて深部まで固まった筋肉が、枕を替えただけで柔らかくなるわけではありません。

これは腰痛でも同じです。

マットレスを替えることで寝心地は変わります。

しかし、長年蓄積している腰の深部のコリまで、それだけでなくなるわけではありません。

 

昔は同じ布団で寝ても平気ではありませんでしたか?

私はここも大切なポイントだと思っています。

今使っている布団や枕で、以前は普通に眠れていた。

ところが、いつの頃からか朝起きると腰が痛くなったり、肩がこるようになった。

そんな方もいらっしゃいます。

寝具が大きく変わっていないのであれば、

変わったのは寝具ではなく、自分の筋肉の状態かもしれません。

何年もの生活の中で少しずつコリが蓄積し、以前なら問題にならなかった睡眠中の姿勢や長時間の不動を、つらく感じるようになった可能性もあります。

 

高価な寝具を買う前に考えてほしいこと

私は、腰痛や肩こりがあるからといって、必ずしも高価なマットレスや枕を購入する必要はないと考えています。

もちろん、寝心地が良く、自分に合った寝具を使うことは大切です。

しかし、

「朝腰が痛いからマットレスが悪い」

「朝肩がこるから枕が悪い」

と、すべてを寝具のせいにしてしまうのは少し違うと思います。

寝具を何度替えても症状が変わらないのであれば、一度、寝具ではなく自分の筋肉の状態にも目を向けてみてください。

 

まとめ

朝起きた時の腰痛や肩こりは、寝具だけが原因とは限りません。

私は約30年間の施術経験から、朝の症状が強い方ほど、もともと首・肩・腰などに慢性的なコリが蓄積しているケースを多く見てきました。

特に、

朝起きた直後はつらいのに、動き始めて2〜3時間すると楽になる

という方は、筋肉の状態も一度考えてみてよいと思います。

大切なのは、自分に合う枕を延々と探し続けることだけではありません。

深部まで蓄積したコリを少しずつ取り除き、寝て起きてもつらさを感じにくい筋肉の状態へ戻していくこと。

私は、こちらの方が慢性的な朝の腰痛や肩こりを考えるうえで大切だと思っています。

 

 

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肩こりがなかなか改善しない理由。コリは少しずつ蓄積します

なぜ肩こりは、揉んでもすぐ元に戻るのでしょうか?

肩こりがなかなか改善しない理由を考える時は、まず、どのようにして慢性的な肩こりになったのかを考える必要があります。

原因が分かれば、改善するために必要なことも見えてくるからです。

仕事や家事で肩がこっても、軽いものであれば、一晩眠ったり体を休めたりすることで楽になることがあります。

ところが、毎日のようにパソコン作業を続けたり、同じ姿勢で過ごしたりしていると、次第に一晩休んだだけでは肩の重さが抜けなくなってきます。

私はこのような状態を、コリが少しずつ蓄積している状態だと考えています。

軽い肩こりは、休むことで回復します

筋肉には、本来ある程度の柔軟性があります。

長時間同じ姿勢を続けたり、肩に力を入れ続けたりすると、一時的に筋肉が緊張して肩こりを感じます。

この段階で十分に休み、筋肉への負担が減れば、軽い肩こりは自然に楽になることもあります。

ただし、毎日同じ負担が繰り返されると、筋肉が十分に回復しないまま、次の疲労が重なっていきます。

楽になったように感じていても、筋肉の深い部分には緊張が少しずつ残っていることがあります。

私は、この回復しきれなかった筋肉の緊張が重なっていく状態を、「コリが蓄積する」と表現しています。

コリは少しずつ深部へ残っていきます

肩こりを繰り返していても、初めのうちはそれほど強い症状が出ないことがあります。

筋肉にまだ余裕があり、休息によってある程度回復できるからです。

しかし、負担が長期間続くと、次第に筋肉の柔軟性が失われ、表面だけでなく深い部分まで固くなっていきます。

すると、

「一晩寝ても肩こりが抜けない」

「朝から肩が重い」

「少し仕事をしただけでつらくなる」

「首まで動かしにくい」

「頭痛や眼精疲労まで出る」

といった状態へ変わっていくことがあります。

これが、私が考える慢性的な肩こりの一つの過程です。

表面だけをほぐしても、すぐ戻ることがあります

肩こりがつらい時に、肩を揉んでもらうと一時的に楽になることがあります。

表面の筋肉が緩み、血流が変化するためです。

ところが、しばらくすると、

「また元に戻ってしまった」

と感じる方も少なくありません。

これは、表面の緊張は軽くなっても、深部に長年残っている固さまで十分に変わっていないためだと、私は考えています。

長い時間をかけて深部まで固くなった肩こりは、表面を少しほぐしただけでは変わりません。

深部のコリを一度ですべて取ることはできません

では、深部まで固まった慢性的な肩こりは、もう改善できないのでしょうか。

そのようなことはありません。

ただし、長年かけて蓄積したコリを、一度の施術ですべて取り除くことはできません。

数年、あるいは何十年という長い期間をかけて固まった筋肉を、わずか一度の施術で元の柔らかい状態へ戻すことはできないからです。

私は約30年間の施術経験から、筋肉には形状記憶のような性質があると考えています。

筋肉が柔らかい状態で長く過ごしていれば、その状態を保ちやすくなります。

反対に、筋肉が固まった状態で何年も過ごしていると、その固い状態が体にとって当たり前になります。

そのため、一度の施術で表面のコリが軽くなり、肩が楽になったとしても、しばらくすると筋肉は長年慣れ親しんだ固い状態へ戻ろうとします。

これが、施術後には楽になったのに、数日すると再び肩こりを感じる理由の一つだと、私は考えています。

長期間固めたコリには、改善にも時間が必要です

施術を重ねて深部のコリを少しずつ取り除いていくと、筋肉は徐々に柔らかい状態を覚えていきます。

最初は施術後すぐに戻っていたものが、

  • 楽な状態が数日続く
  • 以前より戻りが遅くなる
  • 朝の肩こりが軽くなる
  • 仕事をしてもつらくなりにくくなる
  • 良い状態を保てる期間が伸びる

というように変化していきます。

そして、柔らかい状態で過ごす時間が長くなるにつれて、筋肉は以前の固い状態へ戻りにくくなっていきます。

私はこれを、固い状態に形状記憶されていた筋肉を、時間をかけて柔らかい状態へ変えていく作業だと考えています。

長期間かけて固まった筋肉には、それを改善するためにも相応の時間が必要です。

一度の施術で結果を求めるのではなく、戻りを繰り返しながらも、少しずつ良い状態を長く保てるようにしていく。

それが、慢性的な肩こりを改善していく過程です。

肩こりが戻ることにも意味があります

施術後に肩が楽になっても、数日後にまたコリを感じることがあります。

そのため、

「結局、治っていないのでは?」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、長年固まっていた筋肉がすぐに元へ戻ろうとするのは、ある意味では自然なことです。

大切なのは、戻ったかどうかだけではありません。

  • 戻るまでの期間が長くなったか
  • 戻った時のつらさが以前より軽いか
  • 朝の肩こりが減ってきたか
  • 仕事をしても悪化しにくくなったか
  • 良い状態を保てる時間が伸びているか

という変化を見ることが重要です。

私は、こうした変化を確認しながら、深部のコリがどの程度改善しているかを判断しています。

日常生活の負担も見直す必要があります

施術で深部のコリを緩めても、毎日同じ負担が続けば、また筋肉は固くなります。

特に、

  • 長時間のパソコン作業
  • スマートフォンを見る姿勢
  • 肩をすくめた状態
  • 同じ側でバッグを持つ習慣
  • 睡眠不足
  • 運動不足

などは、肩こりを繰り返す原因になります。

そのため、施術だけでなく、日常生活で筋肉へかけている負担を少しずつ減らすことも重要です。

30分から1時間に一度は姿勢を変える、肩の力を抜く、画面の高さを調整するなど、小さな工夫でも積み重ねることで違いが出ます。

慢性的な肩こりでも、諦める必要はありません

くすのきカイロプラクティックでは、開業以来、筋肉の表面だけでなく、深部に残っているコリを丁寧に確認する施術を続けてきました。

肩こりが何年も続いている方や、揉んでもすぐ元に戻ってしまう方は、筋肉の深い部分まで固まっている可能性があります。

肩こりは、ある日突然できたものではありません。

毎日の負担と、回復しきれなかった筋肉の緊張が、少しずつ積み重なってきたものです。

だからこそ、改善にも時間が必要です。

しかし、表面だけではなく深部のコリに目を向け、日常生活の負担も見直していけば、慢性的な肩こりでも諦める必要はないと、私は約30年間の施術経験から考えています。

 

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自宅で仕事をすると、なぜ肩や腰がつらくなるのでしょうか?

新型コロナをきっかけに広がったリモートワークは、現在では一つの働き方として定着しました。

通勤時間がなくなり、自宅で仕事ができるのは便利なことです。

その一方で、リモートワークを始めてから、

「肩こりがひどくなった」

「首や背中が重い」

「腰が痛くなった」

という方も少なくありません。

私の臨床でも、自宅で仕事をするようになってから、首・肩・背中・腰のコリが強くなったという話をよく聞くようになりました。

原因は、ノートパソコンだけではありません。

自宅の作業環境そのものが、仕事をする姿勢に合っていないことも大きく関係しています。

自宅は仕事をするために作られていません

会社では、少なくとも仕事をすることを前提に机や椅子が用意されています。

しかし、自宅では、

  • 食卓で仕事をする
  • 床に座ってローテーブルを使う
  • ソファに座って作業する
  • ベッドの上でパソコンを使う

といった姿勢になりがちです。

食卓の椅子は、食事をする時間には問題がなくても、何時間もパソコン作業を続けることまでは想定されていません。

床やソファでは、骨盤が後ろへ倒れて背中が丸まりやすくなります。

ベッドでは体が安定しないため、画面をのぞき込むような姿勢になり、首や腰に負担が集中します。

短時間なら気にならなくても、その姿勢を毎日何時間も続ければ、筋肉への負担は少しずつ蓄積していきます。

ノートパソコンも体が丸まりやすい理由の一つです

自宅での仕事には、ノートパソコンを使う方が多いと思います。

ノートパソコンは画面の位置が低いため、机にそのまま置くと目線が下がります。

すると、

  • 頭が前へ出る
  • 背中が丸くなる
  • 肩が内側へ入る
  • 腰が後ろへ丸まる

という姿勢になりやすくなります。

ただし、この点については別の記事で詳しく説明しているため、ここでは簡単に触れるだけにします。

ノートパソコンを長時間使う場合は、台で画面を上げ、外付けキーボードとマウスを使うことで、首や肩への負担を減らしやすくなります。

高価な机や椅子を買えば解決するのでしょうか?

リモートワークによる体の負担を減らすために、

「仕事用の机と椅子をそろえましょう」

という話をよく聞きます。

もちろん、十分なスペースがあり、自分の体に合った机や椅子を置けるのであれば、それに越したことはありません。

しかし、日本の住宅事情を考えると、仕事専用の部屋や大きなデスクを用意するのが難しい方も多いでしょう。

また、高価な椅子を買っても、長時間同じ姿勢を続ければ筋肉は固まります。

大切なのは、完璧な仕事部屋を作ることではなく、今ある環境の中で体への負担を少しずつ減らすことです。

食卓で仕事をする場合の工夫

食卓で仕事をする場合は、まず椅子と机の高さを確認してください。

机が高過ぎると、キーボードを打つ時に肩が上がります。

反対に椅子が低過ぎても、腕を持ち上げる形になり、首や肩に力が入りやすくなります。

クッションなどを使って座面を少し高くし、肩を下ろした状態でキーボードを操作できる高さに調整してみてください。

その際、足が床から浮いてしまう場合は、箱や足台などを置いて足を支えます。

足元が安定すると、腰や背中にも余計な力が入りにくくなります。

床やソファでの長時間作業は避けましょう

床に座ってローテーブルで作業すると、画面の位置が非常に低くなります。

背中と腰が丸まり、首を前へ突き出した姿勢になりやすいため、長時間の仕事には向いていません。

ソファも同じです。

柔らかい座面に深く沈み込むと、骨盤が後ろへ倒れ、腰から背中にかけて丸くなります。

どうしても床やソファを使う場合は、長時間続けず、こまめに立ち上がることが大切です。

ベッドでのパソコン作業は、できるだけ避けた方がよいでしょう。

どんな環境でも、姿勢を固定しないことが一番大切です

机や椅子の高さを調整し、作業環境を整えることは大切です。

ただし、どれほど良い姿勢でも、長時間そのままでいれば筋肉は疲れます。

一見きれいな姿勢を保っていても、姿勢を維持するために同じ筋肉へ力を入れ続けているからです。

私は、少なくとも30分から1時間に一度は、

  • 椅子から立つ
  • 数分歩く
  • 肩の力を抜く
  • 背伸びをする
  • 画面から目を離す

といった小さな休憩を入れることをおすすめしています。

大げさな体操をする必要はありません。

同じ姿勢を一度やめることが重要なのです。

我慢を続けると、別の症状につながることがあります

肩や首のコリを放置していると、頭痛や眼精疲労につながることがあります。

また、首から肩、腕にかけての筋肉の緊張が強くなると、腕の重さやしびれを感じる方もいます。

腰や背中の筋肉が長期間固まれば、座っているだけでも痛みを感じるようになることがあります。

症状が長引くほど、机や椅子を調整するだけでは改善しにくくなり、首・肩・背中・腰の深部にたまったコリへのケアが必要になることもあります。

リモートワークは、これからも続く働き方です

仕事のために、必ずしも大きなデスクや高価な椅子を用意する必要はありません。

まずは現在の環境で、

  • 画面が低過ぎないか
  • 肩をすくめていないか
  • 足が安定しているか
  • 腰や背中が丸まり過ぎていないか
  • 同じ姿勢を長時間続けていないか

を確認してみてください。

リモートワークそのものが悪いのではありません。

体に合わない環境で、同じ姿勢を長時間続けることが問題なのです。

仕事の効率だけでなく、長く無理なく働くためにも、日々の作業環境と体の使い方を一度見直してみてください。

 

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寒暖差?気圧?季節の変わり目に肩がこる理由

季節の変わり目に肩こりが悪化するのはなぜ?

先日テレビを見ていると、季節の寒暖差によって肩こりを訴える方が増えている、という話が紹介されていました。

実際、私の臨床でも、

「季節の変わり目になると肩がつらくなる」

「雨の前になると首が重くなる」

「寒くなると肩こりがひどくなる」

と話す患者さんは少なくありません。

以前の私は、季節によって出る肩こりを、

  • 寒暖差によって出るもの
  • 気圧の変化によって出るもの

の二つに分けて考えていました。

しかし、約30年間患者さんの体を見てきた現在は、季節の変わり目の肩こりは、もっと複数の要因が重なって起こるものだと考えています。

寒くなると筋肉がこわばりやすい

気温が下がると、体は熱を逃がさないように緊張しやすくなります。

特に首や肩では、無意識に肩をすくめたり、背中を丸めたりする姿勢が増えます。

寒い日に外を歩いている時、肩を上げたまま歩いていることはないでしょうか。

この状態が続くと、首から肩にかけての筋肉へ力が入り続けます。

もともと慢性的な肩こりがある方は、深部の筋肉がすでにこわばっているため、寒さによる緊張が加わることで、普段より症状を強く感じることがあります。

寒暖差も体への負担になります

季節の変わり目は、朝晩と日中の気温差が大きくなります。

また、冷房や暖房の効いた室内と屋外を行き来することでも、急な温度変化が起こります。

こうした環境では、体はそのたびに体温を調節しなければなりません。

気温の変化に合わせて筋肉が緊張したり、体が疲れやすくなったりすることで、首こりや肩こりが目立つことがあります。

気圧の変化で症状を感じる方もいます

雨や台風が近づくと、

「肩が重くなる」

「首が痛くなる」

「頭痛が出る」

「昔痛めた場所がうずく」

と感じる方もいます。

天候と痛みの関係については、すべてがはっきり解明されているわけではありません。

ただ、気圧や湿度などの変化に対して、体が敏感に反応する方がいるのは確かです。

私の臨床でも、むち打ちや転倒などで首や肩を痛めた経験がある方が、天候の変化に合わせて症状を訴えることがあります。

ただし、天気で肩こりが出るからといって、必ず過去の外傷があるとは限りません。

もともとの筋肉のこわばり、疲労、睡眠不足、姿勢なども関係していると考えた方が自然です。

過去に痛めた場所は影響が残ることがあります

以前の記事では、

「筋肉や靱帯のような軟部組織は完治しない」

という強い書き方をしていました。

現在は、その表現は正確ではなかったと考えています。

筋肉や靱帯も、損傷の程度によっては治癒します。

ただし、組織が治った後も、

  • 筋肉の緊張
  • 動かしにくさ
  • 左右差
  • 痛みに対する過敏さ

などが残ることはあります。

そのため、以前に痛めた首や肩が、疲労や季節の変化をきっかけに再び気になることはあります。

睡眠や生活リズムの変化も見逃せません

季節の変わり目には、気温だけでなく、日の長さや生活リズムも変化します。

寝苦しさや冷えによって睡眠が浅くなると、体の疲労が回復しにくくなります。

さらに、

  • 忙しさによる疲労
  • 運動不足
  • 長時間のパソコン作業
  • スマートフォンを見る時間の増加

などが重なると、肩こりが強くなりやすくなります。

季節だけが原因なのではなく、その時期の生活全体が症状に影響していることも多いのです。

季節の肩こりは一つの原因では説明できません

季節の変わり目に肩こりが悪化する理由は、一つではありません。

  • 寒さによる筋肉の緊張
  • 寒暖差による体への負担
  • 肩をすくめる姿勢
  • 気圧や湿度の変化
  • 睡眠不足や疲労
  • もともとある慢性的な首・肩のこり
  • 過去の外傷後に残った影響

こうした要素がいくつも重なることで、症状が出やすくなると考えています。

季節の変わり目こそ、疲れをためないことが大切です

対策としては、

  • 体を冷やし過ぎない
  • 首や肩へ冷風を直接当てない
  • 湯船で体を温める
  • 長時間同じ姿勢を続けない
  • 睡眠時間を確保する
  • 肩をすくめていないか意識する

といった基本的なことが大切です。

私の臨床では、季節の変わり目に肩こりが強く出る方ほど、普段から首や肩の深部にコリをためていることがあります。

天気や季節だけの問題と考えるのではなく、もともとの体の状態を整えておくことも大切です。

昔の私は、季節の肩こりを寒暖差と気圧の二つに分けて考えていました。

現在は、患者さんの体を長く見てきた経験から、季節の変化と日常生活の負担が重なって起こるものだと考えています。

季節の変わり目になるたびに肩こりが悪化する方は、普段の姿勢や疲労のたまり方も一度見直してみてください。

 

 

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首こりの原因はスマホだけではありません

整体の仕事を始めてから30年近くになりますが、時代とともに患者さんの体のこり方も変わってきたように感じます。

最近、施術をしていて特に気になるのが、首の深い部分にたまった強いこりです。

首こりの原因として、スマートフォンの使い過ぎはよく知られています。

画面を見るためにうつむく時間が長くなると、首から肩にかけての筋肉へ負担がかかりやすくなるからです。

ただ、私の臨床では、もう一つ大きな原因があると考えています。

それが、ノートパソコンです。

ノートパソコンは目線が下がりやすい

ノートパソコンは、画面とキーボードが一体になっています。

そのため、机の上にそのまま置いて使うと、どうしても画面の位置が低くなりやすく、自然と目線も下がります。

目線が下がると、首が前へ出て、背中も丸まりやすくなります。

この姿勢のまま長時間作業を続けると、首や肩の筋肉は頭を支え続けなければなりません。

しかも、仕事に集中していると、本人はその姿勢にほとんど気づいていないこともあります。

気がついた時には、

「首が重い」

「肩が張っている」

「頭痛がする」

「目の奥まで疲れる」

といった状態になっていることも少なくありません。

画面を高くすれば解決するのでしょうか?

そこで、ノートパソコンを台の上に置き、画面を高くすればよいのではないかと考える方もいます。

確かに、画面の位置が上がれば、目線は下がりにくくなります。

ただし、ノートパソコンは画面とキーボードが一体です。

画面を高くすると、キーボードまで高くなります。

すると今度は、腕を持ち上げた状態で入力することになり、肩や腕の付け根に力が入りやすくなります。

つまり、画面だけを上げればすべて解決するわけではありません。

おすすめは外付けキーボードとマウスです

ノートパソコンを長時間使う方には、

  • ノートパソコンスタンドで画面を上げる
  • 外付けキーボードを使う
  • 外付けマウスを使う

という組み合わせがおすすめです。

これなら、画面は見やすい高さにしながら、キーボードとマウスは腕を自然に下ろした位置で使えます。

大切なのは、画面の高さだけでなく、

  • 首が前に出ていないか
  • 肩をすくめていないか
  • 肘が浮いていないか
  • 腕に力が入り続けていないか

まで確認することです。

タブレットはさらに目線が下がりやすいことがあります

近年では、タブレットを仕事に使う方も増えました。

タブレットを机に平置きしたまま使うと、ノートパソコン以上に目線が下がりやすくなります。

画面をのぞき込む姿勢が続くため、首や背中への負担も強くなりやすいです。

タブレットを長時間使う場合も、スタンドで画面を上げ、必要に応じて外付けキーボードを使う方がよいでしょう。

デスクトップでも首こりは起こります

では、デスクトップ型のパソコンなら安心かというと、そうとも限りません。

画面の位置が高くても、長時間作業を続ければ、次第に画面をのぞき込む姿勢になったり、肩をすくめたりすることがあります。

つまり、機器の種類だけでなく、同じ姿勢をどれだけ長く続けているかも大きく関係します。

一番大切なのは、姿勢を固定し続けないこと

どれほど良い机や椅子を使っていても、同じ姿勢のまま長時間動かなければ、筋肉には負担がたまります。

私は、30分から1時間に一度は、

  • 椅子から立つ
  • 肩を回す
  • 首をゆっくり動かす
  • 数分歩く
  • 画面から目を離す

といった小さな休憩を入れることをおすすめしています。

大きなストレッチをする必要はありません。

同じ姿勢を一度リセットするだけでも、筋肉への負担は変わります。

パソコンを使わない選択はできません

今の時代、仕事の効率を考えると、パソコンやタブレットを使わないという選択は現実的ではありません。

だからこそ、

「パソコンが悪い」

で終わらせるのではなく、できるだけ体に負担をかけない使い方を考えることが大切です。

私の臨床では、首こりが強い方ほど、スマートフォンだけでなく、仕事中のノートパソコンの使い方が影響していることがあります。

首こりの原因は、首そのものだけにあるとは限りません。

画面の高さ、腕の位置、肩の力、作業時間。

そうした日常の小さな積み重ねが、首の深いこりにつながっていくことがあります。

まずは一度、ご自身の作業姿勢を確認してみてください。

 

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トートバッグを脇で抱えていませんか?肩がこりにくい持ち方とは

肩こりを防ぐトートバッグの持ち方。昔の考えを改めました

今回は、昔書いたブログを読み返していて、私自身の考えが変わっていることに気づいた記事です。

当時の私は、ショルダーバッグやトートバッグによる肩こりを防ぐために、

「いつも同じ肩に掛けず、左右交互に掛けましょう」

と書いていました。

もちろん、同じ側ばかりに掛け続けるよりは、左右を替えた方が負担を分散できると思います。

ただ、約30年間患者さんの肩を見てきた現在は、それ以上に大切なことがあると考えています。

それは、トートバッグを体の横ではなく、少し後ろに掛けることです。

 

なぜバッグで肩がこるのでしょう?

肩こりの原因はいろいろあります。

近年は、パソコンやスマートフォンを長時間使うことも大きな原因の一つですが、ショルダーバッグやトートバッグも、昔から肩こりにつながりやすいものとして知られています。

肩こりを起こしやすい動作の一つが、筋肉へ持続的に力を入れ続けることです。

バッグを肩に掛けた時、ずり落ちないように無意識に肩を上げたり、腕でバッグを体に押し付けたりしていないでしょうか。

この状態が長く続くと、首から肩にかけての筋肉が休めなくなります。

重いバッグを持った時だけでなく、軽いバッグでも、何時間も力を入れ続ければ筋肉には負担がたまります。

 

いつも同じ肩に掛ける理由

普段バッグを掛けている側とは反対の肩に掛けると、すぐにずり落ちてしまうという方がいます。

落ちないようにしようとすると、意識的に肩を持ち上げなければなりません。

ところが、いつも使っている側では、それほど意識しなくてもバッグが落ちません。

これは、長年バッグを掛け続けてきたことで、その側の肩を少し上げたり、体を傾けたりする姿勢が習慣になっている可能性があります。

バッグを下ろした後も、肩や腕に力が残ったままになっている方も少なくありません。

 

左右交互に掛ければいいのでしょうか?

以前の私は、同じ側に負担を集中させないために、左右交互に掛けることをおすすめしていました。

今でも、片側だけに掛け続けるよりは良いと思います。

ただ、左右を替えても、バッグが落ちないように肩をすくめたり、脇を締めて腕で押さえたりしていれば、肩や首の筋肉へかかる負担そのものは残ります。

左右を替えるだけでは、根本的な解決にならないこともあるのです。

 

今は「少し後ろに掛ける」ことをおすすめしています

現在、私はトートバッグを使う方には、バッグを体の真横や前で抱え込まず、少し後ろへ回して持つことをおすすめしています。

バッグが体の横や前にあると、前へずれないように腕で押さえたり、脇を締めたりする力が入りやすくなります。

一方、バッグを少し後ろへ回すと、脇で強く抱え込む必要が減り、肩や腕の力を抜きやすくなります。

大切なのは、バッグを落とさないように肩を持ち上げることではなく、肩をできるだけ自然に下ろした状態で持つことです。

ただし、バッグの形や持ち手の長さ、荷物の重さによっては後ろに掛けにくいこともあります。

その場合は、

  • 荷物を入れ過ぎない
  • 長時間同じ肩に掛け続けない
  • ときどきバッグを下ろして肩の力を抜く
  • 必要に応じてリュックを使う

といった工夫も大切です。

横に掛けると肩が上がります。

 

後ろに持っていくと肩が下がります。

肩関節の前に引っ掛けます。

 

肘で押さえるのがポイントです。

 

考えが変わることもあります

昔の私は、「左右交互に掛けること」が一番の対策だと考えていました。

しかし、長年多くの患者さんの肩を触り、バッグの持ち方や体の使い方を見ていく中で、今は「左右どちらに掛けるか」よりも、「どのように力を入れて持っているか」の方が大切だと考えるようになりました。

約30年間施術を続けていても、患者さんの体から新しく気づかされることがあります。

昔の考えに固執するのではなく、経験を重ねる中で、より負担の少ない方法へ考えを更新していく。

それも施術者として大切なことだと思っています。

トートバッグを持った時に肩がすくんでいないか、腕で強く抱え込んでいないか。

まずは一度、ご自身の持ち方を確認してみてください。

 

 

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