- 2022年07月15日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方
温泉に行くと色々と効能が書いてありますね。
肩こり、腰痛、坐骨神経痛、疲労回復等々。
殆どが僕がやっている整体と効能が重なります。
自宅のお風呂では、なかなか実感が出来ない効能も温泉なら変化がわかるという方も多いかと思います。
これって気のせいなのでしょうか?
それとも何か理由があるのでしょうか?
「気分的なものだよ」という方もいますが、実はこれは化学的にも効果が証明されています。
その効果の理由は硫酸ナトリウムという成分の働きです。
43度という少し熱めのお風呂を普通の水道水と硫酸ナトリウムが入った温泉水とを用意し、入り比べる実験をしたところ、温泉水の方が長い時間入浴をする事が出来たのです。
これは何を意味するのかというと、水道水に比べて温泉水の方が水温を低く感じるという事です。
つまり温泉水の方がぬるく感じる為、水道水のお風呂よりも長くお風呂に浸かっていられ、血流がさらに良くなるのです。
何度も温泉に入ると湯あたりを起こす事がありますが、あれは筋肉の緊張が取り除かれ交感神経よりも副交感神経の方が優位に立つ事で起こる現象だと考えられます。
もっと単純に言えば、溜まった疲れが表面に出て来たという言い方でもいいのかと思います。
昔は1週間以上逗留する湯治をする方もいましたが、そうする事で精神的だけではなく肉体的にも筋肉の弛緩により、疲労を回復して行ったのです。
玉川温泉等はがん患者の方が湯治をする事で有名ですが、その効果の理由も岩から出る微量の放射線というよりは、疲労が回復し免疫機能が高まることによる効果の方が高く、がんにも効果があると言われているのではないかと思います。
免疫をつかさどるT細胞の働きが活発になるという事だと思います。
現代人は忙しく長期間湯治等は出来ませんが、筋肉のこりがない状態、つまりは自律神経(交感神経と副交感神経)が正常な状態が睡眠の質を上げ、免疫力を高め、さまざまな病気の予防にもなるという事が言えるのです。
決して肩こりや腰痛の改善だけの話ではないのです。