- 2021年02月17日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 肩こり肩の症状
肩こりがなかなか改善しない理由を考える時は、まず、どのようにして慢性的な肩こりになったのかを考える必要があります。
原因が分かれば、改善するために必要なことも見えてくるからです。
仕事や家事で肩がこっても、軽いものであれば、一晩眠ったり体を休めたりすることで楽になることがあります。
ところが、毎日のようにパソコン作業を続けたり、同じ姿勢で過ごしたりしていると、次第に一晩休んだだけでは肩の重さが抜けなくなってきます。
私はこのような状態を、コリが少しずつ蓄積している状態だと考えています。
軽い肩こりは、休むことで回復します
筋肉には、本来ある程度の柔軟性があります。
長時間同じ姿勢を続けたり、肩に力を入れ続けたりすると、一時的に筋肉が緊張して肩こりを感じます。
この段階で十分に休み、筋肉への負担が減れば、軽い肩こりは自然に楽になることもあります。
ただし、毎日同じ負担が繰り返されると、筋肉が十分に回復しないまま、次の疲労が重なっていきます。
一晩休んで楽になったように感じても、回復しきれなかった筋肉の緊張は少しずつ残ります。
そして、この状態が長期間繰り返されることで、筋肉の深部にコリが形成され、少しずつ蓄積していきます。
私は、このように長期間の負担によって筋肉の深部まで固くなっていく状態を、**「コリが蓄積する」**と表現しています。
コリは少しずつ深部へ蓄積していきます
肩こりを繰り返していても、初めのうちはそれほど強い症状が出ないことがあります。
筋肉にまだ余裕があり、休息によってある程度回復できるからです。
しかし、同じような負担が何年も続くと、筋肉の柔軟性は次第に失われ、表面だけではなく深部までコリが蓄積していきます。
そして筋肉の余裕が少なくなってくると、
「一晩寝ても肩こりが抜けない」
「朝から肩が重い」
「少し仕事をしただけでつらくなる」
「首まで動かしにくい」
といった慢性的な肩こりへと変わっていきます。
さらに人によっては、頭痛や眼精疲労などの症状につながることもあります。
これが、私が考える慢性的な肩こりの一つの過程です。
表面だけをほぐしても、すぐ戻ってしまいます
肩こりがつらい時に、肩を揉んでもらうと一時的に楽になることがあります。
表面の筋肉が緩み、血流が変化するためです。
ところが、しばらくすると、
「また元に戻ってしまった」
と感じる方も少なくありません。
私はその大きな理由の一つが、表面の筋肉は緩んでも、長年かけて深部に蓄積したコリが残っていることだと考えています。
何年もかけて深部まで固くなった肩こりは、表面を少しほぐしただけでは十分には変わりません。
そのため、その場では楽になっても、しばらくすると再び肩の重さやコリを感じるようになります。
深部のコリを一度ですべて取ることはできません
では、深部まで固まった慢性的な肩こりは、もう改善できないのでしょうか。
そのようなことはありません。
ただし、長年かけて蓄積したコリを、一度の施術ですべて取り除くことはできません。
数年、あるいは何十年という長い期間をかけて固まった筋肉を、わずか一度の施術で元の柔らかい状態へ戻すことは難しいからです。
私は約30年間の施術経験から、筋肉には**「形状記憶」のような性質がある**と考えています。
これは医学的な正式な表現ではなく、患者さんへ筋肉の変化を分かりやすく説明するために私が使っている言葉です。
筋肉が柔らかい状態で長く過ごしていれば、その状態を保ちやすくなります。
反対に、筋肉が固まった状態で何年も過ごしていると、その固い状態が体にとって当たり前になっていきます。
そのため、一度の施術で肩が楽になったとしても、しばらくすると筋肉は長年慣れた固い状態へ戻ろうとします。
これが、施術後には楽になったのに、数日すると再び肩こりを感じる理由の一つだと、私は考えています。
長期間かけて固まったコリには、改善にも時間が必要です
施術を重ねながら深部のコリを少しずつ取り除いていくと、筋肉は徐々に柔らかい状態を保ちやすくなっていきます。
最初は施術後すぐに戻っていたものが、
- 楽な状態が数日続く
- 以前より戻りが遅くなる
- 朝の肩こりが軽くなる
- 仕事をしてもつらくなりにくくなる
- 良い状態を保てる期間が伸びる
というように変化していきます。
そして、柔らかい状態で過ごす時間が長くなるにつれて、以前の固い状態へ戻りにくくなっていきます。
私はこれを、固い状態を当たり前としていた筋肉を、時間をかけて柔らかい状態へ変えていく過程だと考えています。
長期間かけて固まった筋肉には、それを改善するためにも相応の時間が必要です。
一度の施術で結果を求めるのではなく、戻りを繰り返しながらも、少しずつ良い状態を長く保てるようにしていく。
それが、慢性的な肩こりを改善していく過程です。
肩こりが戻ることにも意味があります
施術後に肩が楽になっても、数日後にまたコリを感じることがあります。
そのため、
「結局、治っていないのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、長年固まっていた筋肉が、一度の施術ですぐに柔らかい状態を維持できるわけではありません。
大切なのは、戻ったかどうかだけを見ることではありません。
- 戻るまでの期間が長くなったか
- 戻った時のつらさが以前より軽いか
- 朝の肩こりが減ってきたか
- 仕事をしても悪化しにくくなったか
- 良い状態を保てる時間が伸びているか
こうした変化を見ることが重要です。
私は、このような変化を確認しながら、深部のコリがどの程度減ってきているのかを判断しています。
日常生活の負担も見直す必要があります
施術で深部のコリを減らしても、毎日同じ負担をかけ続ければ、新たなコリは蓄積していきます。
特に、
- 長時間のパソコン作業
- スマートフォンを見る姿勢
- 肩をすくめた状態
- 同じ側でバッグを持つ習慣
- 睡眠不足
- 運動不足
などは、首や肩の筋肉へ負担をかけ続ける要因になります。
そのため、施術だけでなく、日常生活で筋肉へかけている負担を少しずつ減らすことも重要です。
30分から1時間に一度は姿勢を変える、肩の力を抜く、画面の高さを調整するなど、小さな工夫でも、それを毎日続けることが大切です。
慢性的な肩こりでも、諦める必要はありません
くすのきカイロプラクティックでは、開業以来、筋肉の表面だけではなく、深部に蓄積したコリを丁寧に確認する施術を続けてきました。
何年も肩こりが続いている方では、長期間にわたる負担によって、筋肉の深部までコリが蓄積しています。
肩こりは、ある日突然できたものではありません。
毎日の負担と、回復しきれなかった筋肉の緊張が長い年月をかけて積み重なり、深部のコリとなっていったものだと私は考えています。
だからこそ、改善にも時間が必要です。
しかし、表面だけではなく深部のコリを少しずつ取り除き、日常生活で新たな負担を蓄積させないようにしていくことで、筋肉には少しずつ余裕が戻ってきます。
一度楽になることではなく、楽な状態が以前より長く続くようになること。
私は約30年間の施術経験から、これが慢性的な肩こりが改善していく時に見られる、とても大切な変化だと考えています。

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