- 2023年07月03日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方
「マッサージや整体に行ってもその時だけですぐに戻っちゃうんです」という事をよく聞きます。
どうしてすぐにこり感が戻るのか考えた事がありますか?
世間では全くと言っていいほど言われていませんが、こりは日々溜まって行くものなんです。
こりは蓄積して行くという事です。
どういう事でしょう?
肩こりや腰痛で悩んでいる方は昔を思い出して頂きたいのですが、肩が凝ったなぁと思っても一晩寝れば治っているという事があったと思います。
腰痛も同じで昔は一晩寝れば落ち着いていたと思います。
それがいつの日からか寝てもいっこうにこり感が取れない、むしろ年々酷くなってくるという状態になって来ます。
どうしてそういう事が起こるのかというと先程言ったようにこりは蓄積するからです。
最初のうち一晩寝て楽になったからと言って決してコリが取れているわけではありません。
筋肉も柔軟性があってコリ感を感じなくなるのです。
一晩寝て楽になったからと言ってコリが取れているわけではないのです。
日々肩が凝るような生活を続けて行くと筋肉が深部で固まり徐々にコリ感が一晩寝ても取れなくなります。
筋肉の許容範囲を超えてしまうのです。
これが慢性の肩こりの入り口です。
そんな生活を我慢して続けて行くとどんどん深部で固まり肩こりだけではなく、手が痺れたり頭痛が出たりとそんな二時的な症状も引き起こして行くのです。
痺れの原因も神経からのものではなく、筋肉のコリが引き起こすものが圧倒的に多いですし、頭痛もしかりです。
普通のマッサージや整体は基本的に筋肉の表面しか押しません。
深いところのコリを取るという概念が無いんです。
もう一つ筋肉のコリを取り除いて行くには固めてしまってからの年月が重要になって来ます。
固まって1、2年のものでしたらすぐに深部まで取れ、コリの戻りもあまり起こりません。
しかし、10年・20年と固めてしまったコリは深部まで取るにも時間が掛かりますし、何より戻りが出ます。
10年・20年固まった状態が普通になっていた物を急にコリを取っても、固まった状態が普通になっているものですから何もしなくて固まる方向に行ってしまいます。
では、深部まで固まったコリを出ないようにして行くにはどうしたらいいでしょうか?
答えは一つしかありません。
まずは深部のコリまでしっかりと取り、その後は筋肉は凝る方に引っ張られますからそれをまた取り除く。
コリが出ては取り、出てはコリを定期的に繰り返しながら筋肉に余裕を持たせて行くのです。
最初は2、3日しか保たなかったものが、1週間持つようになり、2週間保つようになりという具合にコリ感が出にくくなってくるのです。
「昨日は肩凝ってたんです。今は治っちゃいました」とか「先週腰痛があったんですが、自然に治っちゃいました」という話もよく聞きます。
上で書いた事をご理解頂ければ、それはまだ筋肉に余裕があるだけだというのがわかります。
もう一つ大切なのは筋肉が凝り固まった場合自然にコリが取れるという事は無いという事です。
表面的なコリでしたら有酸素運動やストレッチで取ることは可能です。
しかし、深部まで固まったコリは有酸素運動やストレッチでは取れません。
筋肉はゴムと同じ性質があり、ストレッチをしても本当に固まっている場所は伸びず周りの余裕のあるところが伸び、本当に固まっているところは伸びません。
深部まで固まった筋肉は押圧で強制的に取り除くしか方法はありません。
こんな事を書くとよっぽど強押しだと思われるかもしれませんが、深部のコリを取り除く技術は力ではありません。
押す角度なんです。
その証拠に力で押すと揉み返しが出やすいですが、僕の施術で揉み返しが出る事はまずありません。
最後は宣伝のようになってしまいましたが、筋肉の性質を知って頂くと解決の方法が見えて来ると思います。