- 2023年09月10日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方
僕の施術を受けているみなさんは、背骨をボキボキ鳴らすのは何の意味もないというのはご存知だと思います。
では自分で首をボキボキ鳴らす人がいますがあれはどうなのでしょう?
ボキボキ鳴らす事に何の意味も無いと先に書きましたが、一応効果は3つあると言われています。
ボキボキ鳴っている音の正体は、関節包にある液体が内圧が高まる事によって気化する時の音です。
液体が気化するので容積が増える為、関節内に隙間が出来動かしやすくなります。
それが一点目。
もう一つは、ボキボキ鳴らす事で神経レベルで痛みを遮断するゲートコントロールという作用が起こります。
ですから、一定時間痛みを軽減させる作用があると言われています。
一定期間ってどのくらいかというと大体20分程度です。
気化した物が再び液化するまでの時間と考えていいでしょう。
あと一点はプラシーボです。
ボキボキ鳴らす事で骨格が矯正されたような気がして痛みが改善したような気がするという物です。
暗示にかかるという事ですね。
自分で首を鳴らす場合、首や肩のこり感が気になり鳴らし出すでしょうから、鳴らす事で少し楽になる感じがするのです。
上にあげた3つの効果のうち主にゲートコントロールが作用していると考えられます。
動かしやすくなるからというのもあるかもしれませんが、少なくともプラシーボでは無いでしょう。
少しでも楽になるのであれば、ボキボキ鳴らしていればいいと思われるかもしれませんが、決してそういう物では無いのです。
上に書きましたが、一度骨を鳴らすとその後20分するとまた鳴らすことが可能になります。
つまり、1日に何度もボキボキ鳴らしてしまうのです。
1日に一度程度では特に悪影響は無いのですが、何度も何度も鳴らすのを長期間続けて行くと関節が緩んで来ます。
関節が緩むのでそれを保護しようと頚椎の周りの靭帯が硬直して来ます。
つまり、自分でムチウチの症状を作り、首を硬直化させて行くのです。
最近はスマホやノートパソコンの影響で首のこりは国民病と言えるほど増加しています。
これは確証が取れた話ではありませんが、そういう人が増えているという事は首をボキボキ鳴らす人も増えていると考えられるのではないでしょうか。