- 2011年05月30日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- このような症状に
◆ 坐骨神経痛編 ◆
みなさんは、坐骨神経痛と聞いてどのような印象をお持ちですか?
神経痛というくらいですから神経からくる重大な病気のように思っていませんか?
もしくは、お年寄りがなるものだとは思っていませんか?
僕のところにも、整形外科で坐骨神経痛という診断を受けましたという方がよくいらっしゃいます。
では、そもそも坐骨神経痛とはどのようなものを言うのでしょうか。
ここで、みなさんに質問です。
坐骨神経痛と椎間板ヘルニアは何が違うのでしょう?
おわかりになりますか?
椎間板ヘルニアとは椎間板の中にある髄核が脱出し神経を圧迫する事により足にシビレが出ることと言われています。
それでは、坐骨神経痛とはどういうことなのでしょう?
実は坐骨神経痛とは診断名ではないのです。
つまり、病名ではないのです。
腰が痛く、しかも足が痺れている状態でヘルニアでもなく、原因がわからないものを坐骨神経痛と呼んでいるのです。
つまり、理由がわからないが腰が痛く足が痺れている状態の俗称なのです。
ですから、簡単に言うと、坐骨神経痛と整形外科の先生に言われたという事は「原因はわからないね」と言われたと同じなのです。
では、なぜ原因がわからないのでしょう。
シビレというのは神経や骨のゆがみだけではなく、筋肉の硬直、ハリ(コリ)等からくることが圧倒的に多くみられます。
しかし、整形外科の先生は筋肉的に出てくる症状に対しては無視してしまうため診断がつかないのです。
筋肉からシビレが出ている証拠としては温泉の効能には必ずと言っていいほど坐骨神経痛という項目があります。
神経からくる痛みなのにどうして温泉の効能に坐骨神経痛という項目が入っているか不思議に思った方もおられるかもしれません。
要は、温泉につかり血行が良くなることにより、お尻や腰の筋肉がやわらかくなり、シビレが楽になるのです。
(温泉の効能に関してはまたいずれ書きます)
結論としてお医者さんに「坐骨神経痛だね」と診断を受けた場合には、筋肉が原因と言われたと考えていいと思います。
◆ ヘルニア編 ◆
僕の治療院にもよくヘルニアと診断された方がいらっしゃいます。
しかし、よくよく話を聞いてみると「ホントにヘルニア?」って疑わしく思う方が非常に多いのです。
ヘルニアという方が来院されて僕が最初に聞くのが、どこでヘルニアと診断されましたか?と、いうことです。
ほとんどの方が整形外科とお答えになります。
実際、診断を下すのは整形外科の先生しか出来ないんですが・・・。
次に聞くのが、MRIを撮りましたか?という質問です。
ここで驚くべき結果が出ます。
ヘルニアと診断されたにもかかわらず、MRIで撮影していない方が圧倒的に多いのです。
では、なぜレントゲンではダメなのでしょう。
レントゲンは骨などは写しますが、軟部組織に関してははっきりとは写りません。
すなわち、レントゲンではヘルニアという診断は下せないのです。
にもかかわらず、レントゲンで診断を下している理由は背骨と背骨の間が狭くなっているからおそらくここはヘルニアになっているに違いないという推測なのです。
では、背骨と背骨の間が狭い方はみなさんヘルニアを持っているのでしょうか?
答えはNOです。
生まれつき、背骨の間が狭くなっている人だって多くいますし、狭いからといって全員が全員腰痛を持っているかというとそうではありません。
仮にレントゲンで診断された方が、MRIで診てもヘルニアであるという場合でもシビレは緩和させることが出来ます。
前者のレントゲンによってヘルニアと診断された方の場合、前回お話したいわゆる坐骨神経痛である確立はきわめて高く、筋肉の硬直を取るだけでシビレや痛みは消えていきます。
後者のMRIで診断された方の場合でも、腰の緊張が著しくみられます。
そこのハリを取ってあげるだけで、しびれは驚くほど緩和します。
このようなことを、経験していくとヘルニアが本当にしびれを出している原因なのか僕には疑わしく思えてしまうのです。