目からうろこの整体コラム

肩こりに湿布って効果あり?

「先生、肩こりがつらいので湿布を貼っているんですが、本当に効いているんでしょうか?」

患者さんから、このような質問をいただくことがあります。

テレビCMなどでは、

「有効成分が患部まで届いて痛みを抑える」

という表現を目にすることがありますが、実際にはどうなのでしょうか。

今回は、整体師としての考えをお話しします。

 

湿布はどのような時に使われるのでしょうか?

最近では、ロキソプロフェンやフェルビナクなどの鎮痛成分を含んだ湿布も販売されています。

湿布には、炎症による痛みを和らげたり、痛みを軽減したりする目的があります。

ただし、すべての痛みに同じような効果が期待できるわけではありません。

痛みの原因によって、その役割も変わってきます。

急性の痛みには役立つことがあります

例えば、

  • ぎっくり腰
  • 寝違え
  • 捻挫

などでは、発症直後に炎症を伴っている場合があります。

そのような時には、症状に応じて患部を冷やしたり、湿布を使用したりすることで、痛みを和らげる方法があります。

当院でも、ぎっくり腰の患者さんには、

「熱っぽさやズキズキする痛みがあり、冷やして楽になるようでしたら、短時間冷やしてみてください。」

とお話しすることがあります。

ただし、これはあくまで急性期の痛みに対する対処です。

ぎっくり腰については、強い痛みが引いた後に筋肉の硬さが残ることもあるため、急性期が終わった後のケアも大切だと私は考えています。

慢性的な肩こりは少し考え方が違います

一方、慢性的な肩こりは、ぎっくり腰や捻挫のような急性の痛みとは少し違います。

長時間のデスクワークやスマートフォン、同じ姿勢、ストレスなどによる負担が毎日続くことで、肩や首の筋肉には少しずつコリが蓄積していきます。

そして、それが何年も続くことで、コリは深部まで固まっていきます。

私は約30年間、多くの肩こりの患者さんを施術してきましたが、慢性的な肩こりの方ほど、この深部のコリが強くなっています。

そのため、湿布を貼って痛みが楽になったとしても、長年かけて深部まで蓄積したコリそのものがなくなったわけではありません。

ここが、急性の痛みに湿布を使う場合との大きな違いだと考えています。

「湿布を貼ると楽になる」のは悪いことではありません

もちろん、

「湿布を貼ると楽になります。」

という方もいらっしゃいます。

それなら、症状を一時的に和らげる目的で使うことは一つの方法だと思います。

大切なのは、

「楽になったこと」と「原因となっている深部のコリがなくなったこと」は別

と考えることです。

湿布を貼ると楽になる。

しかし、しばらくするとまた肩がこる。

これを繰り返しているのであれば、湿布だけではなく、筋肉そのものの状態にも目を向けた方がよいでしょう。

温湿布は体を温めているのでしょうか?

「温湿布なら筋肉が温まるのでは?」

と思われる方もいらっしゃいます。

温感タイプの湿布は、温かく感じる成分によって温感を得ているもので、使い捨てカイロのように患部そのものを長時間温めるものとは少し違います。

筋肉を温めたいのであれば、ゆっくりお風呂に入るなど、体そのものを温める方法もあります。

ただし、これも先ほどと同じです。

温めて筋肉が楽になったとしても、深部まで蓄積したコリそのものが取り除かれたわけではありません。

慢性的な肩こりでは深部のコリを見ることが大切です

肩こりは一日でできるものではありません。

毎日の仕事や生活の中で同じ筋肉へ負担がかかり続け、その積み重ねによってコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。

だから私は、慢性的な肩こりでは、

  • 長時間同じ姿勢を続けない
  • 適度に体を動かす
  • 入浴などで筋肉を休ませる
  • すでに深部まで蓄積したコリを取り除く

ということが大切だと考えています。

まとめ

湿布はとても便利なお薬です。

ぎっくり腰や捻挫など、急性期の痛みを和らげる目的で役立つ場面もあります。

また、慢性的な肩こりでも、湿布を貼ることで一時的に楽になる方はいらっしゃいます。

しかし、

「痛みが楽になったこと」と「長年蓄積したコリがなくなったこと」は同じではありません。

慢性的な肩こりでは、長期間の負担によって筋肉の深部までコリが蓄積しています。

私は、その深部のコリを一つひとつ取り除き、筋肉に余裕を取り戻していくことが大切だと考えています。

湿布を貼っても何度も肩こりを繰り返している方は、湿布だけに頼るのではなく、一度、筋肉そのものの状態にも目を向けてみてください。

 

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運動不足が続くと、体はどう変わるのでしょうか?

「最近、階段を上るのがつらくなった…」

「少し歩いただけで疲れてしまう。」

「以前より肩こりや腰痛がひどくなった気がする。」

このような変化を感じている方はいませんか?

「年齢のせいだから仕方ない。」

と思ってしまいがちですが、その背景には筋肉量や筋力の低下が関係していることがあります。

今回は「サルコペニア」についてお話しします。

 

サルコペニアとは?

サルコペニアとは、加齢などに伴って筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下した状態です。

筋力が落ちてくると、

  • 歩くのがつらくなる
  • 階段の上り下りが大変になる
  • 転びやすくなる
  • 日常生活で疲れやすくなる

といった変化が現れます。

そして体を動かすことがつらくなると、さらに活動量が減り、筋力が低下するという悪循環にもつながります。

40代、50代から運動習慣を意識することが大切です

サルコペニアというと、高齢者の問題というイメージが強いと思います。

実際にサルコペニアそのものは、主に高齢者で問題になるものです。

しかし、その年代になってから突然筋力が低下するわけではありません。

リモートワークが増えた。

車で移動することが多い。

デスクワーク中心で歩く機会が少ない。

こうした生活を続けている40代、50代の方も、今のうちから筋肉を使う習慣を持つことが大切です。

そして私は、運動不足そのものだけではなく、長時間同じ姿勢を続けることによる筋肉への負担にも注意してほしいと思っています。

デスクワークなどで同じ筋肉へ負担がかかる状態が毎日続き、それが何年も積み重なることで、筋肉にはコリが蓄積し、やがて深部まで固まっていきます。

これが慢性的な肩こりや腰痛につながっていくと、私は考えています。

筋肉は使わなければ衰えます

私自身、Apple Watchで活動量を確認していますが、仕事の日と休日では消費カロリーにかなり差があります。

整体師という仕事は体を動かす機会が多いので特に感じますが、普段の通勤や買い物なども意外と大切な運動になっています。

「少し歩く。」

「エスカレーターではなく階段を使う。」

そんな日常生活の積み重ねも、筋力を維持するためには大切です。

特別な運動をすることだけが運動ではありません。

普段から体を動かすことそのものが大切なのです。

急に頑張りすぎるのは逆効果です

「運動不足だから今日から頑張ろう!」

その気持ちはとても大切です。

しかし、長い間運動をしていなかった方が、突然激しい運動を始めることはおすすめしません。

筋力が落ちているところへ急激に大きな負荷をかければ、筋肉や関節を痛める原因にもなります。

まずは無理のない範囲で、

  • 少し長めに歩く
  • 軽いスクワットをする
  • ストレッチをする

などから始め、少しずつ体を慣らしていくことが大切です。

中高年は「鍛えること」と「ケア」の両方が大切です

私は約30年間、多くの患者さんの筋肉を触ってきて、中高年では筋肉を鍛えることと同じくらい、柔軟性を保つことが大切だと考えています。

運動をすれば筋肉には負荷がかかります。

適度な負荷であれば筋力を維持するために必要ですが、疲労をためたまま運動を繰り返せば、筋肉にはコリが蓄積していきます。

特に長年の負担によって深部まで固まったコリは、運動をするだけで取り除けるものではありません。

だからこそ、

筋肉を使う。

そして、

疲労やコリをため込まないようにケアする。

この両方が大切だと考えています。

まとめ

サルコペニアは、主に高齢者で問題になる筋肉量・筋力・身体機能の低下です。

しかし、筋肉はある日突然衰えるわけではありません。

40代、50代のうちから体を動かす習慣を持ち、筋力を維持していくことが大切です。

そして中高年では、ただ筋肉を鍛えればよいというわけでもありません。

筋力を維持すること。

そして、

筋肉の柔軟性を保ち、深部にコリをため込まないこと。

私は、この二つをセットで考えることが、年齢を重ねても元気に動き続けるために大切だと思っています。

筋肉は年齢を重ねても、適切に使うことで変化していきます。

今日少し歩くことからでも構いません。

今から体を動かす習慣を作ることが、10年後も自分の足で元気に動くための準備になります。

 

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ストレートネックには「先天的」と「仮性」があると私は考えています

最近、「ストレートネックを改善しましょう」という言葉を、テレビやインターネットでよく見かけるようになりました。

以前は、ストレートネックは治らないものとして説明されることが多かったように思います。

それなのに、最近は「改善できる」と言われる。

これは、どういうことなのでしょうか。

私は約30年間、患者さんの首や肩を見てきた経験から、ストレートネックと呼ばれている状態を、次の二つに分けて考えています。

  • 先天的なストレートネック
  • 仮性ストレートネック

これは医学的な正式名称ではなく、患者さんへ分かりやすく説明するために、私が使っている言葉です。

 

本来、背骨には緩やかなカーブがあります

人間の背骨は、横から見ると緩やかなS字を描いています。

これを生理的湾曲と呼びます。

首、背中、腰にそれぞれカーブがあることで、頭や上半身の重さを分散し、体への負担を和らげています。

ただし、背骨のカーブには個人差があります。

首の骨である頚椎のカーブがもともと緩く、横から見た時にまっすぐに近い方もいます。

私は、このように生まれつき、あるいは体の構造として首のカーブが少ないタイプを、先天的なストレートネックと呼んでいます。

この場合、首の形そのものを無理に変えようとする必要はないと考えています。

首のカーブが少ないからといって、必ず肩こりや首の痛みが出るわけでもありません。

大切なのは首の形だけを見るのではなく、実際に症状があるか、頭をどの位置で支えているか、周囲の筋肉がどの程度固まっているかを見ることです。

仮性ストレートネックとは?

一方、もともとの骨格ではなく、日常生活での姿勢や筋肉のコリによって、頭が前へ出ている方もいます。

私はこの状態を、仮性ストレートネックと呼んでいます。

現代は、

  • スマートフォンを見る
  • ノートパソコンを使う
  • デスクトップの画面をのぞき込む
  • 長時間うつむいて作業する

といった生活が増えています。

下を向いたり、顎を前へ突き出した姿勢を毎日何時間も続け、それを何年も繰り返していると、首だけでなく肩や背中の筋肉にも負担がかかり続けます。

そして、長期間にわたって同じ負担が続くことで、首・肩・背中の筋肉には深部までコリが形成され、蓄積していきます。

筋肉は骨に付着しています。

その筋肉が強くこわばり、縮んだ状態が続けば、頭や首、背中の位置にも影響します。

その結果、

  • 頭が前へ出る
  • 顎が突き出る
  • 背中が丸くなる
  • 肩が前へ入る
  • 首のカーブが少なく見える

という状態になっていきます。

これが、私の考える仮性ストレートネックです。

頭を前へ出した姿勢が固定されていきます

最初のうちは、仕事やスマートフォンを見ている時だけ頭が前へ出ていたのかもしれません。

しかし、その姿勢を毎日何時間も続け、それが何年も積み重なることで、首・肩・背中の筋肉には深部までコリが蓄積していきます。

すると、パソコンやスマートフォンを使っていない時でも、頭が前へ出た姿勢が残るようになります。

本人は自然に立っているつもりでも、横から見ると肩よりもかなり前に頭が出ていることがあります。

頭は重いため、その位置が前へ出るほど、首や肩の筋肉は強い力で支え続けなければなりません。

その結果、

  • 首こり
  • 肩こり
  • 背中の張り
  • 頭痛
  • 眼精疲労
  • 首の動かしにくさ

などにつながることがあります。

姿勢を意識するだけでは戻ってしまいます

頭が前へ出ていることに気づくと、多くの方は、

「姿勢を良くしよう」

「胸を張ろう」

「顎を引こう」

と努力します。

もちろん、姿勢を意識することは大切です。

ただし、すでに首・肩・背中の筋肉に深部までコリが蓄積していると、意識だけで良い姿勢を保つのは難しくなります。

無理に胸を張ったり顎を引いたりしても、すぐに疲れて元の姿勢へ戻ってしまいます。

私はこれは、固まった筋肉が骨格を引っ張り、長年続けてきた姿勢へ体を戻そうとするためだと考えています。

ですから、姿勢を直してもすぐに戻ってしまう方ほど、姿勢だけを意識するのではなく、まず筋肉の状態を整えることが大切です。

改善できるのは「仮性」の部分です

先天的なストレートネックは、もともとの骨格的な特徴です。

一方、仮性ストレートネックは、長年の姿勢による負担と、それによって蓄積した筋肉のコリが大きく関係していると私は考えています。

そのため、首・肩・背中の深部に蓄積したコリを少しずつ取り除いていくことで、筋肉が骨格を引っ張る力も弱くなっていきます。

すると、無理に胸を張ったり顎を引いたりしなくても、自然に頭を肩の上へ戻しやすい状態になっていきます。

私は、「ストレートネックを改善する」ということは、首の骨を無理に曲げることではなく、

頭が前へ出た状態をつくっている筋肉のコリを減らし、自然な姿勢を取りやすい体へ戻していくこと

だと考えています。

背骨の形だけに振り回されないでください

ストレートネックと言われると、

「首の骨が変形してしまった」

「もう元には戻らない」

「将来もっと悪くなるのではないか」

と不安になる方もいます。

しかし、首のカーブが少ないことだけで、症状のすべてが決まるわけではありません。

私が重要だと考えているのは、

  • 頭がどの位置にあるか
  • 首・肩・背中の筋肉がどの程度固まっているか
  • 自然に姿勢を保てるか
  • 首や肩に実際の症状があるか

という点です。

先天的なストレートネックそのものを無理に変えようとするのではなく、長年の負担によって深部に蓄積したコリを減らし、自然な姿勢を取りやすい状態へ戻していく。

私はその方が大切だと考えています。

知らないうちに、肩よりも頭が前へ出ていないでしょうか。

鏡を横から見たり、ご家族に姿勢を確認してもらったりして、一度ご自身の頭の位置を確認してみてください。

 

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朝起きると腰が痛い・肩がこるのは、寝具のせいなのでしょうか?

朝起きた時に、

「腰が痛い」

「肩がいつも以上にこっている」

「首が重い」

と感じる方は少なくありません。

そんな時、

「布団が合っていないのかな?」

「枕が悪いのかな?」

と考える方も多いのではないでしょうか。

実際、患者さんからも、

「朝起きると肩がこっているので、枕を何度も買い替えました。」

というお話をよく伺います。

テレビやインターネットでも、「腰痛にはこのマットレス」「肩こりにはこの枕」といった情報をよく見かけます。

では、本当に寝具が原因なのでしょうか?

私は約30年間、多くの肩こりや腰痛の患者さんを施術してきましたが、朝の症状を寝具だけの問題として考える必要はないと思っています。

 

朝つらい方は、もともとのコリが強いことがあります

私がまず確認するのは、枕や布団よりもその方の筋肉の状態です。

慢性的な肩こりや腰痛では、長期間にわたって同じような負担が続くことで、筋肉の深部までコリが形成され、蓄積していきます。

日中は歩いたり、体を動かしたり、姿勢を変えたりしています。

ところが睡眠中は、長時間あまり体を動かさない時間が続きます。

そのため、もともと深部までコリが蓄積している方ほど、朝起きた時に、

「固まっている」

「動き始めが痛い」

「肩がいつも以上に重い」

と感じやすいのではないかと、私は考えています。

起きてしばらくすると楽になりませんか?

ここで一つ、思い当たることはないでしょうか。

朝起きた直後はつらい。

ところが、顔を洗って、朝食をとって、仕事へ行く準備をして……

2〜3時間もすると、いつの間にか朝より楽になっている。

このような方は少なくありません。

体を動かし始めることで筋肉も動き、血流も変化していきます。

私は、この**「動き始めると楽になる」**という特徴も、朝の症状に筋肉の状態が関係していると考える一つの材料にしています。

もし枕や布団だけが原因なのであれば、起きて数時間後に症状が軽くなることを、それだけでは説明しにくいケースもあると思います。

では、枕や布団は何でもいいのでしょうか?

もちろん、そういうわけではありません。

寝具が体へ与える影響もあります。

例えば、体が大きく沈み込むほど柔らかい寝具では、寝ている間に腰へ負担がかかる方もいます。

枕についても、高すぎるものでは首が不自然に曲がった状態が長時間続くため、首や肩へ負担がかかることがあります。

ですから、

「極端に柔らかく沈み込む寝具」

「首が大きく曲がってしまうほど高い枕」

などは避けた方がよいでしょう。

そのうえで、私は寝具に必要以上に神経質になる必要はないと考えています。

枕を何度替えても肩こりが変わらないのはなぜ?

これも患者さんからよく伺う話です。

「肩こりに良いと言われる枕を買った。」

「オーダーメイドの枕も作った。」

「それでも朝の肩こりが変わらない。」

なぜでしょうか。

私は、枕を替えても、すでに首や肩の深部に蓄積しているコリそのものがなくなるわけではないからだと考えています。

何年もかけて深部まで固まった筋肉が、枕を替えただけで柔らかくなるわけではありません。

これは腰痛でも同じです。

マットレスを替えることで寝心地が良くなったり、睡眠中の体への負担が減ったりすることはあります。

しかし、長年蓄積している腰の深部のコリまで、それだけでなくなるわけではありません。

だから私は、寝具を替えても朝の症状が変わらない方ほど、寝具だけではなく筋肉の状態を見ることが大切だと考えています。

昔は同じ布団で寝ても平気ではありませんでしたか?

私はここも大切なポイントだと思っています。

今使っている布団や枕で、以前は普通に眠れていた。

ところが、いつの頃からか朝起きると腰が痛くなったり、肩がこるようになった。

そんな方もいらっしゃいます。

寝具が大きく変わっていないのであれば、

変わったのは寝具ではなく、自分の筋肉の状態かもしれません。

毎日の仕事や家事、パソコンやスマートフォン、姿勢などによる負担が何年も続くことで、筋肉の深部には少しずつコリが蓄積していきます。

そして筋肉の余裕が少なくなってくると、以前なら何ともなかった睡眠中の姿勢や長時間動かないことでも、朝につらさを感じるようになることがあります。

高価な寝具を買う前に考えてほしいこと

私は、腰痛や肩こりがあるからといって、必ずしも高価なマットレスや枕を購入する必要はないと考えています。

もちろん、寝心地が良く、自分に合った寝具を使うことは大切です。

しかし、

「朝腰が痛いからマットレスが悪い」

「朝肩がこるから枕が悪い」

と、すべてを寝具のせいにしてしまうのは少し違うと思います。

寝具を何度替えても症状が変わらないのであれば、一度、寝具ではなく自分の筋肉の状態にも目を向けてみてください。

まとめ

朝起きた時の腰痛や肩こりは、寝具だけが原因とは限りません。

私は約30年間の施術経験から、朝の症状が強い方では、首・肩・腰などの筋肉に長期間の負担がかかり、深部までコリが蓄積しているケースを数多く見てきました。

特に、

朝起きた直後はつらいのに、動き始めて2〜3時間すると楽になる

という方は、筋肉の状態にも目を向けてみてよいと思います。

もちろん、自分に合った寝具を使うことも大切です。

しかし、枕やマットレスを替えるだけでは、長年かけて深部に蓄積したコリそのものがなくなるわけではありません。

大切なのは、

寝具による負担を減らすことと、深部まで蓄積したコリを少しずつ取り除き、筋肉に余裕を取り戻していくこと。

私は、こちらの両方から考えることが、慢性的な朝の腰痛や肩こりには大切だと思っています。

 

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肩こりがなかなか改善しない理由。コリは少しずつ蓄積します

肩こりがなかなか改善しない理由を考える時は、まず、どのようにして慢性的な肩こりになったのかを考える必要があります。

原因が分かれば、改善するために必要なことも見えてくるからです。

仕事や家事で肩がこっても、軽いものであれば、一晩眠ったり体を休めたりすることで楽になることがあります。

ところが、毎日のようにパソコン作業を続けたり、同じ姿勢で過ごしたりしていると、次第に一晩休んだだけでは肩の重さが抜けなくなってきます。

私はこのような状態を、コリが少しずつ蓄積している状態だと考えています。

 

軽い肩こりは、休むことで回復します

筋肉には、本来ある程度の柔軟性があります。

長時間同じ姿勢を続けたり、肩に力を入れ続けたりすると、一時的に筋肉が緊張して肩こりを感じます。

この段階で十分に休み、筋肉への負担が減れば、軽い肩こりは自然に楽になることもあります。

ただし、毎日同じ負担が繰り返されると、筋肉が十分に回復しないまま、次の疲労が重なっていきます。

一晩休んで楽になったように感じても、回復しきれなかった筋肉の緊張は少しずつ残ります。

そして、この状態が長期間繰り返されることで、筋肉の深部にコリが形成され、少しずつ蓄積していきます。

私は、このように長期間の負担によって筋肉の深部まで固くなっていく状態を、**「コリが蓄積する」**と表現しています。

コリは少しずつ深部へ蓄積していきます

肩こりを繰り返していても、初めのうちはそれほど強い症状が出ないことがあります。

筋肉にまだ余裕があり、休息によってある程度回復できるからです。

しかし、同じような負担が何年も続くと、筋肉の柔軟性は次第に失われ、表面だけではなく深部までコリが蓄積していきます。

そして筋肉の余裕が少なくなってくると、

「一晩寝ても肩こりが抜けない」

「朝から肩が重い」

「少し仕事をしただけでつらくなる」

「首まで動かしにくい」

といった慢性的な肩こりへと変わっていきます。

さらに人によっては、頭痛や眼精疲労などの症状につながることもあります。

これが、私が考える慢性的な肩こりの一つの過程です。

表面だけをほぐしても、すぐ戻ってしまいます

肩こりがつらい時に、肩を揉んでもらうと一時的に楽になることがあります。

表面の筋肉が緩み、血流が変化するためです。

ところが、しばらくすると、

「また元に戻ってしまった」

と感じる方も少なくありません。

私はその大きな理由の一つが、表面の筋肉は緩んでも、長年かけて深部に蓄積したコリが残っていることだと考えています。

何年もかけて深部まで固くなった肩こりは、表面を少しほぐしただけでは十分には変わりません。

そのため、その場では楽になっても、しばらくすると再び肩の重さやコリを感じるようになります。

深部のコリを一度ですべて取ることはできません

では、深部まで固まった慢性的な肩こりは、もう改善できないのでしょうか。

そのようなことはありません。

ただし、長年かけて蓄積したコリを、一度の施術ですべて取り除くことはできません。

数年、あるいは何十年という長い期間をかけて固まった筋肉を、わずか一度の施術で元の柔らかい状態へ戻すことは難しいからです。

私は約30年間の施術経験から、筋肉には**「形状記憶」のような性質がある**と考えています。

これは医学的な正式な表現ではなく、患者さんへ筋肉の変化を分かりやすく説明するために私が使っている言葉です。

筋肉が柔らかい状態で長く過ごしていれば、その状態を保ちやすくなります。

反対に、筋肉が固まった状態で何年も過ごしていると、その固い状態が体にとって当たり前になっていきます。

そのため、一度の施術で肩が楽になったとしても、しばらくすると筋肉は長年慣れた固い状態へ戻ろうとします。

これが、施術後には楽になったのに、数日すると再び肩こりを感じる理由の一つだと、私は考えています。

長期間かけて固まったコリには、改善にも時間が必要です

施術を重ねながら深部のコリを少しずつ取り除いていくと、筋肉は徐々に柔らかい状態を保ちやすくなっていきます。

最初は施術後すぐに戻っていたものが、

  • 楽な状態が数日続く
  • 以前より戻りが遅くなる
  • 朝の肩こりが軽くなる
  • 仕事をしてもつらくなりにくくなる
  • 良い状態を保てる期間が伸びる

というように変化していきます。

そして、柔らかい状態で過ごす時間が長くなるにつれて、以前の固い状態へ戻りにくくなっていきます。

私はこれを、固い状態を当たり前としていた筋肉を、時間をかけて柔らかい状態へ変えていく過程だと考えています。

長期間かけて固まった筋肉には、それを改善するためにも相応の時間が必要です。

一度の施術で結果を求めるのではなく、戻りを繰り返しながらも、少しずつ良い状態を長く保てるようにしていく。

それが、慢性的な肩こりを改善していく過程です。

肩こりが戻ることにも意味があります

施術後に肩が楽になっても、数日後にまたコリを感じることがあります。

そのため、

「結局、治っていないのでは?」

と思う方もいるかもしれません。

しかし、長年固まっていた筋肉が、一度の施術ですぐに柔らかい状態を維持できるわけではありません。

大切なのは、戻ったかどうかだけを見ることではありません。

  • 戻るまでの期間が長くなったか
  • 戻った時のつらさが以前より軽いか
  • 朝の肩こりが減ってきたか
  • 仕事をしても悪化しにくくなったか
  • 良い状態を保てる時間が伸びているか

こうした変化を見ることが重要です。

私は、このような変化を確認しながら、深部のコリがどの程度減ってきているのかを判断しています。

日常生活の負担も見直す必要があります

施術で深部のコリを減らしても、毎日同じ負担をかけ続ければ、新たなコリは蓄積していきます。

特に、

  • 長時間のパソコン作業
  • スマートフォンを見る姿勢
  • 肩をすくめた状態
  • 同じ側でバッグを持つ習慣
  • 睡眠不足
  • 運動不足

などは、首や肩の筋肉へ負担をかけ続ける要因になります。

そのため、施術だけでなく、日常生活で筋肉へかけている負担を少しずつ減らすことも重要です。

30分から1時間に一度は姿勢を変える、肩の力を抜く、画面の高さを調整するなど、小さな工夫でも、それを毎日続けることが大切です。

慢性的な肩こりでも、諦める必要はありません

くすのきカイロプラクティックでは、開業以来、筋肉の表面だけではなく、深部に蓄積したコリを丁寧に確認する施術を続けてきました。

何年も肩こりが続いている方では、長期間にわたる負担によって、筋肉の深部までコリが蓄積しています。

肩こりは、ある日突然できたものではありません。

毎日の負担と、回復しきれなかった筋肉の緊張が長い年月をかけて積み重なり、深部のコリとなっていったものだと私は考えています。

だからこそ、改善にも時間が必要です。

しかし、表面だけではなく深部のコリを少しずつ取り除き、日常生活で新たな負担を蓄積させないようにしていくことで、筋肉には少しずつ余裕が戻ってきます。

一度楽になることではなく、楽な状態が以前より長く続くようになること。

私は約30年間の施術経験から、これが慢性的な肩こりが改善していく時に見られる、とても大切な変化だと考えています。

 

 

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自宅で仕事をすると、なぜ肩や腰がつらくなるのでしょうか?

新型コロナをきっかけに広がったリモートワークは、現在では一つの働き方として定着しました。

通勤時間がなくなり、自宅で仕事ができるのは便利なことです。

その一方で、リモートワークを始めてから、

「肩こりがひどくなった」

「首や背中が重い」

「腰が痛くなった」

という方も少なくありません。

私の臨床でも、自宅で仕事をするようになってから、首・肩・背中・腰のコリが強くなったという話をよく聞くようになりました。

原因は、ノートパソコンだけではありません。

自宅の作業環境そのものが、長時間仕事をする姿勢に合っていないことも大きく関係しています。

 

自宅は仕事をするために作られていません

会社では、少なくとも仕事をすることを前提に机や椅子が用意されています。

しかし、自宅では、

  • 食卓で仕事をする
  • 床に座ってローテーブルを使う
  • ソファに座って作業する
  • ベッドの上でパソコンを使う

といった姿勢になりがちです。

食卓の椅子は、食事をする時間には問題がなくても、何時間もパソコン作業を続けることまでは想定されていません。

床やソファでは、骨盤が後ろへ倒れて背中が丸まりやすくなります。

ベッドでは体が安定しにくいため、画面をのぞき込むような姿勢になり、首や腰の筋肉へ負担がかかり続けます。

短時間であれば、それほど問題を感じないかもしれません。

しかし、その姿勢を毎日何時間も続け、それが何年も積み重なることで、首・肩・背中・腰の筋肉には深部までコリが形成され、蓄積していきます。

これが、リモートワークを始めてから肩こりや腰痛が慢性化した方に、私がまず考えることです。

ノートパソコンも体が丸まりやすい理由の一つです

自宅での仕事には、ノートパソコンを使う方が多いと思います。

ノートパソコンは画面の位置が低いため、机にそのまま置くと目線が下がります。

すると、

  • 頭が前へ出る
  • 背中が丸くなる
  • 肩が前へ入る
  • 腰が丸まりやすくなる

という姿勢になりやすくなります。

ただし、この点については別の記事で詳しく説明しているため、ここでは簡単に触れるだけにします。

ノートパソコンを長時間使う場合は、台などを利用して画面を上げ、外付けのキーボードとマウスを使うことで、首や肩への負担を減らしやすくなります。

高価な机や椅子を買えば解決するのでしょうか?

リモートワークによる体の負担を減らすために、

「仕事用の机と椅子をそろえましょう」

という話をよく聞きます。

もちろん、十分なスペースがあり、自分の体に合った机や椅子を置けるのであれば、それに越したことはありません。

しかし、日本の住宅事情を考えると、仕事専用の部屋や大きなデスクを用意するのが難しい方も多いでしょう。

そして、ここでもう一つ大切なことがあります。

どれほど高価な椅子を使っても、同じ姿勢を何時間も続ければ筋肉への負担は続きます。

大切なのは、完璧な仕事部屋を作ることではありません。

今ある環境の中で筋肉への負担を減らし、同じ姿勢を長時間続けないことです。

食卓で仕事をする場合の工夫

食卓で仕事をする場合は、まず椅子と机の高さを確認してください。

机が高過ぎると、キーボードを打つ時に肩が上がります。

反対に椅子が低過ぎても、腕を持ち上げる形になり、首や肩に力が入りやすくなります。

クッションなどを使って座面の高さを調整し、肩をすくめずにキーボードを操作できる位置を探してみてください。

その際、足が床から浮いてしまう場合は、箱や足台などを置いて足を支えます。

足元が安定すると、腰や背中にも余計な力が入りにくくなります。

大切なのは、「正しい姿勢の形」に無理やり自分を合わせることではありません。

肩や腰へ余計な力を入れずに仕事ができる環境を作ることです。

床やソファでの長時間作業は避けましょう

床に座ってローテーブルで作業すると、画面の位置が非常に低くなります。

背中と腰が丸まり、首を前へ突き出した姿勢になりやすいため、長時間の仕事には向いていません。

ソファも同じです。

柔らかい座面に深く沈み込むと、骨盤が後ろへ倒れ、腰から背中にかけて丸くなりやすくなります。

どうしても床やソファを使う場合は、長時間続けず、こまめに立ち上がることが大切です。

ベッドでのパソコン作業は、できるだけ避けた方がよいでしょう。

「良い姿勢」より、同じ姿勢を続けないことが大切です

机や椅子の高さを調整し、作業環境を整えることは大切です。

しかし私は、それ以上に大切なのが、同じ姿勢を長時間続けないことだと考えています。

「姿勢を良くしなければ」と思って、背筋を伸ばした状態を何時間も頑張って維持する必要はありません。

一見きれいな姿勢でも、それを長時間固定していれば、姿勢を支えている同じ筋肉へ負担がかかり続けます。

人間の体は、本来動くものです。

ですから私は、30分から1時間に一度くらいは、椅子から立ったり、少し歩いたり、肩の力を抜いたりして、一度それまでの姿勢をやめることをおすすめしています。

大げさな体操をする必要はありません。

数分でも構いません。

「良い姿勢をずっと続ける」のではなく、「同じ姿勢を長時間続けない」。

この方が、私は大切だと考えています。

長期間の負担が続けば、深部までコリが蓄積していきます

最初のうちは、

「仕事が終わると肩がこる」

「少し腰が重い」

という程度だったかもしれません。

一晩眠れば、翌朝には楽になっていた方もいるでしょう。

しかし、体に合わない環境で毎日何時間も仕事を続けていると、筋肉が十分に回復しないまま、また次の日の負担が加わります。

それが何年も続くことで、首・肩・背中・腰の筋肉には深部までコリが蓄積していきます。

すると、

「朝から肩がこっている」

「仕事を始めてすぐにつらくなる」

「休みの日でも首や腰が重い」

といった慢性的な状態へ変わっていきます。

人によっては、首や肩のコリが強くなることで頭痛や眼精疲労につながったり、腕の重さやしびれなどを感じたりすることもあります。

こうなると、机や椅子の高さを調整するだけでは、すでに深部に蓄積したコリそのものがなくなるわけではありません。

作業環境を見直してこれ以上の負担を減らすことと、すでに深部まで蓄積したコリを少しずつ取り除いていくこと。

慢性的な肩こりや腰痛になっている方では、この両方を考えることが大切です。

リモートワークは、これからも続く働き方です

仕事のために、必ずしも大きなデスクや高価な椅子を用意する必要はありません。

まずは現在の環境で、

  • 画面が低過ぎないか
  • 肩をすくめていないか
  • 足が安定しているか
  • 腰や背中が丸まり過ぎていないか
  • 同じ姿勢を長時間続けていないか

を確認してみてください。

リモートワークそのものが悪いのではありません。

体に合わない環境で、同じ筋肉へ長時間負担をかけ続けることが問題なのです。

そして、その状態が長期間続けば、筋肉の深部にはコリが蓄積していきます。

だからこそ、

「良い姿勢を頑張って続ける」のではなく、「負担の少ない環境を作り、同じ姿勢を続けない」。

これからもリモートワークを長く続けていくために、仕事の効率だけではなく、毎日の作業環境と体の使い方も一度見直してみてください。

 

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寒暖差?気圧?季節の変わり目に肩がこる理由

先日テレビを見ていると、季節の寒暖差によって肩こりを訴える方が増えている、という話が紹介されていました。

実際、私の臨床でも、

「季節の変わり目になると肩がつらくなる」

「雨の前になると首が重くなる」

「寒くなると肩こりがひどくなる」

と話す患者さんは少なくありません。

季節の変わり目の肩こりというと、「寒暖差」や「気圧の変化」が原因としてよく挙げられます。

もちろん、それらも関係していると思います。

ただ、約30年間患者さんの体を見てきて、私は季節の変化だけで肩こりが起こるのではなく、もともとの首や肩の状態が大きく関係していると考えています。

普段から首や肩の深部にコリが蓄積しているところへ、寒さや寒暖差、気圧の変化、疲労などの負担が加わる。

それによって、季節の変わり目に肩こりが強く表れるのではないでしょうか。

 

まず考えたいのは、普段の首や肩の状態です

肩こりは、ある日突然できるものではありません。

長時間のパソコン作業やスマートフォン、家事、仕事、ストレスなどによって、首や肩の筋肉には毎日負担がかかっています。

その状態が長期間続くことで、筋肉の深部には少しずつコリが形成され、蓄積していきます。

最初のうちは、一晩眠ったり休日に休んだりすれば楽になっていたかもしれません。

しかし、さらに負担が続いて深部のコリが増えていくと、筋肉の柔軟性が失われ、少しずつ余裕がなくなっていきます。

私は、この「筋肉にどれくらい余裕が残っているか」が、季節によって肩こりが変化する理由を考えるうえでも重要だと思っています。

普段は何とか症状を感じずに生活できていても、すでに筋肉の余裕が少なくなっている。

そこへ寒さや寒暖差などの負担が加わる。

すると、それまで何とか耐えていた首や肩に症状が表れやすくなるのです。

寒くなると肩に力が入りやすくなります

寒い日に外を歩いている時、自分でも気づかないうちに肩をすくめていることはないでしょうか。

寒くなると体を縮め、肩を上げたり、背中を丸めたりしやすくなります。

この姿勢では、首から肩にかけての筋肉が働き続けます。

普段は肩こりをほとんど感じない方なら、一時的に肩へ力が入ったとしても、休めば元の状態へ戻りやすいでしょう。

ところが、すでに長年の負担によって首や肩の深部までコリが蓄積している方では、筋肉の余裕が少なくなっています。

そこへ寒さによる緊張がさらに加わる。

そのため、寒くなると普段より肩こりを強く感じる方がいるのだと私は考えています。

寒暖差も体への負担になります

季節の変わり目には、朝晩と日中で大きく気温が変わることがあります。

また、夏であれば冷房の効いた室内と暑い屋外、冬であれば暖房の効いた室内と寒い屋外を何度も行き来します。

私たちの体は、そのたびに環境の変化へ対応しています。

特に寒い場所では体に力が入り、首や肩の筋肉も緊張しやすくなります。

こうした変化を繰り返すことも、普段から首や肩に強いコリを抱えている方にとっては、追加の負担になります。

つまり、寒暖差だけが肩こりの原因なのではなく、もともとの筋肉の状態によって、寒暖差の影響を受けやすい人と受けにくい人がいるということです。

雨や台風の前につらくなる方もいます

「雨が降る前になると肩が重くなる」

「台風が近づくと首が痛くなる」

「天気が崩れる前に頭痛が出る」

という方もいます。

天候と痛みの関係については、まだ分かっていないこともあります。

ただ、私の臨床でも、天候の変化に合わせて症状が強くなるという患者さんはいらっしゃいます。

特に、以前むち打ちをした方や、首や肩を強く痛めた経験がある方から、このような話を聞くことがあります。

ただし、

「天気で痛む=昔のケガが原因」

と単純に考えることはできません。

もともとの首や肩のコリ、疲労、睡眠不足、仕事量など、いくつもの条件が重なって症状が出ていると考えた方が自然です。

昔のケガが影響している方もいます

首や肩を以前に痛めたことがある方では、ケガそのものが治った後も、周囲の筋肉がかばうように働き続けていることがあります。

例えば、傷めた場所が以前のように十分に働けなければ、その分を別の筋肉が補います。

その状態が長期間続けば、代わりに働いている筋肉にも負担がかかり続け、深部までコリが蓄積していきます。

ですから、

「痛みがなくなったこと」と「体が以前と同じように働いていること」は、必ずしも同じではありません。

ケガをしたのは何年も前なのに、その周囲の筋肉には長年の負担が蓄積しているという方もいます。

そこへ寒さや疲労、天候の変化などが加わることで、以前痛めた周辺に症状を感じることもあると私は考えています。

睡眠不足や疲労も重なります

季節の変わり目に変化するのは、気温や気圧だけではありません。

暑くて寝苦しかったり、急に寒くなったりして、いつもより睡眠が浅くなることもあります。

睡眠が十分に取れなければ、疲労も残りやすくなります。

さらに、仕事が忙しい時期であれば、長時間のパソコン作業が増えるかもしれません。

スマートフォンを見る時間が長くなったり、寒くなって運動する機会が減ったりすることもあります。

こうした日常生活の負担が重なれば、首や肩の筋肉へかかる負担も増えていきます。

ですから、季節の変わり目に肩こりが悪化したとしても、

「寒暖差のせい」

「低気圧のせい」

と一つの原因だけで考えないことが大切です。

季節が変わった時に、その人の体へどのような負担が重なっているのかを見る必要があります。

同じ季節でも、肩こりになる人とならない人がいるのはなぜ?

ここが、私が一番大切だと考えているところです。

同じ地域で生活していれば、基本的にはみんな同じような寒さや寒暖差、気圧の変化を受けています。

それでも、

「今日は肩がつらくて仕方がない」

という人もいれば、何ともない人もいます。

なぜでしょうか。

私は、その違いの一つが、季節が変わる前から首や肩の筋肉にどれだけコリが蓄積していたかだと考えています。

首や肩の筋肉にまだ十分な余裕がある方なら、多少寒くなったり疲れたりしても、それだけですぐ強い症状が出るとは限りません。

ところが、長年の負担によって深部までコリが蓄積し、すでに筋肉の余裕が少なくなっている方では、寒さや睡眠不足といった負担が加わることで症状が表れやすくなります。

つまり、季節の変化は肩こりそのものを一から作るというより、それまで蓄積していたものを表面化させるきっかけの一つと考えると分かりやすいと思います。

季節の変わり目こそ、普段の体の状態が大切です

季節による肩こりへの対策として、まずは余計な負担を増やさないことが大切です。

体を冷やし過ぎない。

首や肩へ冷風を直接当てない。

湯船につかって体を温める。

長時間同じ姿勢を続けない。

睡眠時間を確保する。

寒い時に肩をすくめたままになっていないか、ときどき確認する。

どれも特別なことではありませんが、こうした日常の工夫によって首や肩へ加わる負担を減らすことができます。

ただし、季節が変わるたびに肩こりが強くなる方では、その季節だけを見るのではなく、普段から首や肩の深部にどれだけコリが蓄積しているのかにも目を向けることが大切です。

長期間の負担によって、首や肩の深部にコリが蓄積する。

そこへ寒さ、寒暖差、気圧の変化、睡眠不足、疲労などが重なる。

そして筋肉の余裕が少なくなったところで、肩こりとして症状が強く表れる。

私は、約30年間患者さんの体を見てきて、季節の変わり目の肩こりをこのように考えています。

季節が変わるたびに肩こりが悪化する方は、

「季節のせいだから仕方がない」

で終わらせず、季節が変わる前からの首や肩の状態にも、一度目を向けてみてください。

 

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首こりの原因はスマホだけではありません〜ノートパソコンと首こりの関係〜

整体の仕事を始めてから30年近くになりますが、時代とともに患者さんの体のこり方も変わってきたように感じます。

最近、施術をしていて特に気になるのが、首の深い部分に強いコリが蓄積している方が増えていることです。

首こりの原因として、スマートフォンの使い過ぎはよく知られています。

画面を見るためにうつむく時間が長くなり、首から肩にかけての筋肉へ負担がかかり続けるからです。

ただ、私が約30年間患者さんの体を見てきて、もう一つ大きく変わったと感じているものがあります。

それが、ノートパソコンを長時間使うようになったことです。

 

ノートパソコンは目線が下がりやすい

ノートパソコンは、画面とキーボードが一体になっています。

そのため、机の上にそのまま置いて使うと、どうしても画面の位置が低くなり、自然と目線も下がります。

目線が下がれば、頭も前へ出やすくなります。

すると、首から肩、背中にかけての筋肉は、前へ出た頭を支えるために働き続けることになります。

短時間であれば、それほど問題を感じないかもしれません。

しかし、仕事で毎日何時間もこの姿勢を続け、それが何年も積み重なれば、首や肩の筋肉には長期間にわたって負担がかかり続けます。

その結果、首や肩の筋肉の深部にはコリが形成され、少しずつ蓄積していきます。

しかも、仕事に集中している時は、自分の頭が前へ出ていることや、肩に力が入っていることになかなか気づきません。

最初のうちは、仕事が終わった時に、

「首がちょっと重いな」

「肩が張っているな」

という程度だったものが、さらに負担を重ねることで慢性的な首こりへ変わっていきます。

人によっては、頭痛や眼精疲労などの症状につながることもあります。

画面を高くすれば解決するのでしょうか?

それなら、

「ノートパソコンを台の上に置いて、画面を高くすればいいのでは?」

と思いますよね。

確かに、画面の位置が上がれば、目線は下がりにくくなります。

ところが、ノートパソコンには一つ問題があります。

画面とキーボードが一体になっていることです。

画面を高くすると、キーボードまで高くなります。

すると今度は、腕を持ち上げた状態で入力することになり、肩や腕の付け根に力が入り続けます。

首への負担を減らそうとして画面を上げたのに、今度は肩へ負担をかけてしまう。

これでは十分な解決にはなりません。

おすすめは外付けキーボードとマウスです

ノートパソコンを長時間使って仕事をする方には、パソコンスタンド+外付けキーボード+外付けマウスという使い方がおすすめです。

パソコン本体をスタンドなどで持ち上げ、画面を見やすい高さにします。

そしてキーボードとマウスは別にして、肩を上げず、腕を自然に下ろした位置で操作します。

これなら、

目線の高さと、腕を楽に使える高さを別々に調整できます。

ここが、ノートパソコンを長時間使う時の大きなポイントです。

その際は画面の高さだけでなく、首が前へ出ていないか、肩をすくめていないか、肘が浮いていないか、腕に力が入り続けていないかも確認してみてください。

「正しい姿勢の形」に無理やり自分を合わせるのではなく、余計な力を入れずに仕事ができる環境を作ることが大切です。

タブレットはさらに目線が下がりやすくなります

近年では、タブレットを仕事に使う方も増えました。

これも便利なのですが、机の上に平置きした状態で長時間使うと、ノートパソコン以上に目線が下がります。

画面をのぞき込むような姿勢になるため、首から肩、背中の筋肉へ負担がかかり続けます。

タブレットを長時間使う場合も、スタンドなどで画面を上げ、必要に応じて外付けキーボードを利用するとよいでしょう。

スマートフォンも同じです。

大切なのは、画面を見るために何時間も頭を下げ続けないことです。

デスクトップなら大丈夫というわけでもありません

では、画面の高さを自由に調整できるデスクトップ型のパソコンなら首こりにならないのでしょうか。

もちろん、そんなことはありません。

画面の高さを適切に調整できるという点では有利ですが、長時間同じ姿勢を続ければ、首や肩の筋肉には負担がかかります。

仕事に集中するにつれて、いつの間にか頭が画面へ近づいていたり、肩をすくめていたりすることもあります。

つまり問題なのは、ノートパソコンという機械そのものだけではありません。

同じ筋肉へ、どのような負担を、どれくらい長くかけ続けているか。

私はここが一番大切だと考えています。

「良い姿勢」を続けるより、姿勢を固定しないこと

どれほど良い机や椅子を使っていても、同じ姿勢のまま何時間も動かなければ、同じ筋肉が働き続けます。

反対に、

「姿勢を良くしなければ」

と意識し過ぎて、背筋を伸ばした姿勢をずっと維持しようとするのもおすすめしません。

良い姿勢であっても、それを長時間固定すれば、姿勢を維持している筋肉は疲れます。

ですから私は、30分から1時間に一度くらいは、一度その姿勢をやめることをおすすめしています。

椅子から立つ。

数分歩く。

肩の力を抜く。

首を無理のない範囲で動かす。

画面から目を離す。

大げさなストレッチをする必要はありません。

「良い姿勢をずっと続ける」のではなく、「同じ姿勢を長時間続けない」。

こちらの方が大切です。

一度できた深部のコリは、環境を変えるだけではなくなりません

ここも大切なところです。

パソコンスタンドを使ったり、外付けキーボードを導入したりすることで、これから首や肩へ加わる負担を減らすことはできます。

しかし、すでに何年ものパソコン作業によって首の深部までコリが蓄積している場合、作業環境を変えただけで、それまで蓄積したコリがなくなるわけではありません。

例えば、

「朝から首が重い」

「仕事を始める前から肩がこっている」

「休みの日でも首が固い」

という状態になっている方では、すでに首や肩の筋肉にかなりの負担が蓄積している可能性があります。

そうした場合は、

これ以上コリを増やさないために作業環境を見直すこと。

そして、

すでに深部まで蓄積したコリを少しずつ取り除いていくこと。

この両方を考える必要があります。

パソコンを使わないという選択はできません

今の時代、仕事の効率を考えれば、パソコンやタブレットを使わないという選択は現実的ではありません。

だからこそ、

「パソコンが悪い」

「スマートフォンが悪い」

で終わらせても意味がありません。

大切なのは、便利な道具を、できるだけ体へ負担をかけずに使うことです。

整体の仕事を30年近く続けてきて、患者さんの体に現れるコリの場所や強さも、時代とともに変化してきたように感じます。

最近増えている首の深いコリも、スマートフォンだけではなく、ノートパソコンを長時間使うようになった現代の働き方と無関係ではないと私は考えています。

画面の高さ。

腕の位置。

肩に力が入っていないか。

そして、同じ姿勢を何時間続けているか。

毎日の小さな負担でも、それが何年も続けば、首の深部にはコリが蓄積していきます。

首こりが気になっている方は、まず一度、普段パソコンを使っている時の自分の姿勢と作業環境を横から見てみてください。

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トートバッグを脇で抱えていませんか?肩がこりにくい持ち方とは

トートバッグは、荷物を出し入れしやすく、仕事や買い物にも便利ですよね。

私の患者さんでも、普段からトートバッグを使っている方はたくさんいます。

ただ、肩こりが強い方の話を聞いていると、バッグそのものの重さだけでなく、トートバッグ特有の持ち方によって肩や腕へ余計な力を入れていることがあります。

約30年間患者さんの肩を見てきて、私がトートバッグを使う方におすすめしているのが、

バッグを体の真横ではなく、少し後ろへ回して持つこと

です。

ちょっとした違いなのですが、これだけでも肩や腕の力を抜きやすくなります。

 

トートバッグを持っている時、肩が上がっていませんか?

トートバッグを肩に掛けて、一度自分の姿勢を確認してみてください。

バッグが落ちないように、肩を少し上げていないでしょうか。

あるいは、バッグが前へ動かないように脇を締め、腕でバッグを体へ押し付けていないでしょうか。

本人は普通に持っているつもりでも、無意識にこうした力を入れている方は少なくありません。

問題なのは、バッグの重さだけではありません。

バッグを安定させるために、肩や腕の筋肉へ力を入れ続けることです。

たとえそれほど重くないバッグでも、通勤や買い物などで長時間持ち続ければ、その間ずっと同じ筋肉が働くことになります。

さらに、それを毎日のように長期間繰り返せば、首や肩、腕の筋肉の深部にはコリが形成され、少しずつ蓄積していきます。

トートバッグは腕で押さえ込みやすい

ショルダーバッグにはさまざまな形がありますが、トートバッグの場合、肩に掛けるとバッグ本体が体の真横あたりに来ることが多いと思います。

この位置で歩くと、バッグが前後に動いたり、腕にぶつかったりします。

すると無意識に、

脇を締める

↓

腕でバッグを押さえる

↓

肩にも力が入る

という持ち方になりやすくなります。

実際にトートバッグを持っている時の腕を見てみると、バッグを持っていない側の腕は自然に下がっているのに、バッグ側だけ脇が締まり、腕や肩に力が入っていることがあります。

この状態が何十分、何時間と続けば、肩への負担は当然大きくなります。

バッグを「少し後ろ」に回してみてください

そこで私がおすすめしているのが、トートバッグを肩に掛けたら、バッグ本体を体の真横から少し後ろへ回すことです。

大きく背中側へ持っていく必要はありません。

少し後ろへずらすだけです。

こうすると、バッグを体の横で脇や腕を使って強く押さえ込む必要が減り、腕を自然に下ろしやすくなります。

その状態で、一度肩をストンと下ろしてみてください。

いつもの持ち方より肩や腕の力が抜けるようなら、その位置の方が体への負担は少ないと考えられます。

大切なのは、

「後ろに掛けること」そのものではありません。

目的は、肩をすくめたり、腕でバッグを押さえたりする余計な力を減らすことです。

左右交互に持つだけでは十分ではありません

肩こり対策として、

「バッグは左右交互に持ちましょう」

と言われることがあります。

確かに、いつも同じ肩ばかりに掛けるより、左右を替えた方が一方への負担を減らすことはできます。

ただし、

右肩ではバッグを落とさないように肩を上げる。

左肩に替えても、同じように肩を上げる。

これでは、負担を受ける側を替えているだけです。

ですから私は、左右を替えること以上に、

「バッグを持っている時、肩や腕に余計な力が入っていないか」

を確認することが大切だと考えています。

荷物が重ければ、持ち方だけでは解決できません

もちろん、バッグの中身が重ければ、どのような持ち方をしても肩への負担は大きくなります。

必要のない荷物を減らす。

長時間持ち続ける時は、ときどきバッグを下ろす。

同じ側ばかりで持たない。

荷物が多い日には、両肩で支えられるリュックを使う。

こうした工夫も必要です。

特に長時間歩く日や荷物が重い日は、トートバッグの持ち方だけで何とかしようとしない方がいいでしょう。

肩こりが強い方は、バッグを持っていない時も確認してみてください

長年同じ側でトートバッグを持っている方では、バッグを下ろした後も、いつもの側の肩に力が入っていることがあります。

バッグを持っていない状態で鏡の前に立ってみてください。

左右の肩の高さが大きく違っていないでしょうか。

片方の肩だけ上げる癖が残っていないでしょうか。

長期間同じような体の使い方を繰り返していれば、その筋肉には負担が蓄積していきます。

すでに慢性的な肩こりになっている場合は、バッグの持ち方を変えることによってこれから加わる負担を減らすことと、これまで首や肩の深部に蓄積してきたコリを減らしていくことの両方を考える必要があります。

トートバッグを持ったら、一度肩の力を抜いてみましょう

トートバッグは、とても便利なバッグです。

肩こりがあるからといって、使うのをやめる必要はありません。

大切なのは、どのように持っているかです。

次にトートバッグを使う時は、

バッグを肩に掛ける。

少し後ろへ回す。

腕を自然に下ろす。

そして、肩をストンと下ろす。

これを一度試してみてください。

「左右どちらの肩で持つか」だけではなく、「肩や腕の力を抜いた状態で持てているか」。

トートバッグによる肩への負担を減らすには、こちらの方が大切だと私は考えています。


 

横に掛けると肩が上がります。

 

後ろに持っていくと肩が下がります。

肩関節の前に引っ掛けます。

 

肘で押さえるのがポイントです。

 

 

 

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冬になると肩こり・腰痛・膝痛が悪化する理由とは?

冬になると、

「肩こりがいつも以上につらい…」

「腰痛が悪化した気がする…」

「膝の痛みが強くなる…」

そんな経験はありませんか?

寒くなると「年齢のせいかな」「冬だから仕方ない」と思われる方も多いのですが、寒い季節には筋肉への負担が増え、症状が強くなりやすい理由があります。

今回は、冬に肩こりや腰痛、膝痛が悪化しやすい理由と、自宅でできる簡単な対策についてお話しします。

 

寒さだけが肩こりや腰痛を作るわけではありません

寒くなると、私たちは無意識に肩をすくめたり、体を縮めたりします。

外を歩いている時などを思い浮かべてみてください。

寒い日は自然と肩が上がり、首をすくめ、体全体に力が入っていませんか?

この状態では、首や肩、背中などの筋肉がいつも以上に働くことになります。

ただ、私は寒さだけが肩こりや腰痛を作っているわけではないと考えています。

慢性的な肩こりや腰痛がある方では、それまでの長期間の負担によって筋肉の深部にコリが形成され、少しずつ蓄積しています。

すでに筋肉の余裕が少なくなっているところへ、寒さによる筋肉の緊張がさらに加わる。

そのため、冬になると肩こりや腰痛をいつも以上に強く感じる方がいるのだと考えています。

寒くなると筋肉への血流も低下しやすくなります

寒くなると、体は体温を逃がさないように皮膚の血管を収縮させます。

さらに、先ほどお話ししたように寒さによって体に力が入り、筋肉も緊張しやすくなります。

もともと深部に強いコリがある方では、こうした寒さによる変化が加わることで、いつも以上に筋肉の硬さや重さを感じることがあります。

これは腰でも同じです。

寒い日に体を縮めたり、腰周辺に力を入れた状態が長く続けば、すでにコリが蓄積している腰の筋肉にはさらに負担が加わります。

膝についても、もともと太ももや膝周辺の筋肉に強いコリがある方では、寒さによって筋肉がさらに硬くなることで、動きにくさや痛みを強く感じることがあります。

冬の対策は「冷やさないこと」

そこで冬の肩こりや腰痛対策として私がおすすめしているのが、

「筋肉を冷やさないこと」

です。

「温シップを貼っています」

という方も多いのですが、私は約30年間の施術経験から、慢性的な肩こりや腰痛では、使い捨てカイロなどでしっかり保温した方が楽に感じる方が多いという印象を持っています。

もちろん、感じ方には個人差があります。

肩こりには肩甲骨周辺を温める

肩こりがある方には、肩甲骨の内側、やや上のあたりを冷やさないようにすることをおすすめしています。

貼るタイプの使い捨てカイロを衣類の上から使用すると、肩周辺を保温することができます。

特に屋外にいる時間が長い方は、マフラーなどで首元を冷やさないことも大切です。

寒さによって無意識に肩をすくめ続けないようにすることも意識してみてください。

腰痛には腰周辺の保温を

腰痛がある方も、腰周辺を冷やさないようにしてみてください。

貼るタイプの使い捨てカイロなどを衣類の上から使用し、腰周辺を保温するのも一つの方法です。

特に慢性的な腰痛がある方では、もともと腰や臀部の深部にコリが蓄積しています。

冬はそこへ寒さによる筋肉の緊張が加わりますから、普段以上に腰を冷やさないことを意識するといいでしょう。

膝痛には保温性のあるサポーターも

膝は肩や腰と違い、使い捨てカイロを使いにくい場所です。

そのため、ウール素材など保温性の高いサポーターを利用するのもいいと思います。

膝そのものだけでなく、太ももやふくらはぎなど、膝を支えている筋肉を冷やさないことも大切です。

カイロを使う時は低温やけどに注意してください

使い捨てカイロは便利ですが、一つ注意があります。

背中や腰などに貼ったまま眠ってしまうと、長時間同じ場所が温められたり、体重で押さえつけられたりすることで、低温やけどを起こすことがあります。

そのため、カイロを貼ったまま就寝することは避け、日中の活動時に使用してください。

また、肌へ直接貼らず、必ず製品に書かれている使用方法を守って使いましょう。

「寒いから仕方ない」と諦めないでください

冬になると肩こりや腰痛、膝痛が強くなる方は少なくありません。

ただ私は、寒さだけが原因なのではなく、もともと長期間の負担によって深部にコリが蓄積しているところへ、寒さによる筋肉の緊張が加わることで症状が強くなると考えています。

ですから冬は、

体を冷やさない。

筋肉を温かく保つ。

寒さで体に力が入りすぎないようにする。

こうしたちょっとした工夫も大切です。

そして、すでに慢性的な肩こりや腰痛、膝痛がある方は、保温するだけではなく、長年かけて筋肉の深部に蓄積してきたコリを少しずつ減らし、筋肉に余裕を取り戻していくことも大切だと私は考えています。

「冬だから仕方ない」と我慢せず、寒い季節だからこそ体を冷やさないようにして、上手に冬を乗り切っていきましょう。

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千葉県船橋市本町6丁目3−10
レジデンス船橋 304号

診療時間:9:00~20:00
休診日:火曜・祝祭日
駐車場:なし(近くにコインパーキング有)

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施術対象となる症状
  • 背中が重い・痛い
  • 腰痛(ぎっくり腰)
  • 慢性疲労
  • 首・肩こりなどの痛み
  • 椎間板ヘルニア
  • 頭痛
  • 膝の痛み
  • むちうち
  • 内臓機能低下
  • 手足のシビレ
  • O脚
  • 坐骨神経障害
  • 各種スポーツ障害
  • 五十肩
  • 妊娠・出産による腰痛、など
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