目からうろこの整体コラム

シップの効能

湿布薬って巷に氾濫してますよね。

 

昔「えっ」て思ったのが、「ごんべさんの赤ちゃん」って童謡があるでしょ。

 

♪ごんべさんの赤ちゃんが風邪ひいた、ごんべさんの赤ちゃんが風邪ひいた、ごんべさんの赤ちゃんが風邪ひいた、そこで慌ててシップした♪

 

って歌詞。

風邪ひいてシップ?って凄い違和感があったんですが、これの原曲は米国民謡のようでそこに歌詞を当てたんですが、その当時湿布薬は万能と考えられていたんでしょうね。

 

その万能という考えは昔程では無いですが、今でもあるように思います。

 

腰が痛かったり肩が凝っていたりしたら、とりあえずシップって事に今現在なっているように思います。

整形外科に行っても必ずと言っていい程湿布薬が処方されますものね。

 

本当に肩こりや腰痛に対して湿布薬は効果があるのでしょうか?

答えはcase-by-caseという事になります。

 

湿布薬の基本的な考え方は患部の熱を奪う消炎作用です。

 

ですから寝違えやぎっくり腰・捻挫などでは湿布薬は効果が期待出来ます。

しかし、慢性の腰痛や慢性の肩こり等ではどうかというと感覚的な作用だけという事になります。

 

あのスースーする感覚で痛みや違和感が紛れるだけという事です。

 

慢性の肩こりや腰痛は血流が悪い状態ですからそこにシップを貼っても効果が無いのはお分かりですよね。

 

最近はインドメタシン等痛みを取ると言われる成分を配合している物も発売されています。

TVCM等で皮膚を通って患部に直接作用しているイメージ図が紹介されてますが、そんなに浸透するのかは甚だ疑問です。

 

これも炎症を起こしているものには一定の効果が期待出来るでしょうが、慢性のこりから来るものは効果は無いと言っていいと思います。

 

最近はあまり見なくなりましたが温湿布等もサーモグラフィーで見てみると冷湿布と同様皮膚の熱を奪っているので効果は無いと言っていいと思います。

 

以前から温湿布を貼るくらいなら使い捨てカイロを貼った方がよっぽど効果があると言って来ましたが、それは正しかったという事でしょう。

 

商品名は出せませんが、シップのような薄い貼る商品もありますが、鎮静作用や血流を促す成分が含まれているようですが、表面的にそれを貼ってもどれだけ効果があるのかは疑問です。

 

やはり、スースーする感覚的な物と貼ったという安心感、いわゆるプラシーボ以上のものではないと思います。

もっと言わせてもらえれば、キネシオテープ(肌色の伸縮性のあるテープ)を筋肉に沿って貼っただけでも同じ効果があるのではないかと思います。

 

湿布薬はあくまでも急性期の痛みに対して貼るものですね。





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