- 2023年11月15日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方
昔銭湯などにマッサージチェアってありましたよね。
普通の椅子に背中と腰のところに指圧する突起のような物が出てるやつ。
確か20円入れると数分動いてくれた記憶があります。
そのマッサージチェアも年々進化してリクライニング式で背面はローラーが動いたり、手足も空気圧で刺激を入れたり人の手を科学的に表現してなんてうたい文句がついています。
空港に行くと待合ロビーの隙間を見つけてはマッサージチェアが置かれています。
飛行機の待ち時間で利用して下さいということなのでしょう。
空間を遊ばせておくよりはそれを置くことで少しでも収益を上げられたらという事ですね。
先ほども書きましたが、最近のマッサージチェアは確かに進化していてクイックマッサージに行くのとそんなに変わらないくらいにはなって来ているのかなとも思います。
町中に置いてあるコイン式のマッサージチェアを見ているとだいたい10分くらいに設定されています。
ちょっと短いな、もう少し続けて欲しいなと思う方が多いと思いますがどうしてあのような設定になっているかわかりますか?
隙間時間にやるので10分くらいがちょうどいい時間だから。
物足りなさを感じる事であと200円入れてもらう為。
確かにそれらもあるでしょう。
しかしそれ以上に長時間やり過ぎるのはよくないという事があります。
これは僕の経験上ちょうどいい時間と言えます。
筋肉に対して長時間刺激を与え続けると筋肉は弛緩するのではなく逆に固まってしまうからです。
肩こりや腰痛を持っている方で自宅にマッサージチェアを購入される方がいらっしゃいますが、あれが一番問題です。
ずーっと座ってしまうんです。
マッサージチェアに座りながらテレビを見たり、そのままうたた寝をしたり。
そうなると間違いなく筋肉は硬直します。
リラクゼーションを追求しているので、暇さえあれば乗ってしまう。
乗りすぎて筋肉がさらに固まるのでまた長時間乗ってしまう。
そのような悪循環で筋肉の硬直がさらにひどくなって行くのです。
最近、持っている方も多いマッサージガンも同じで、コリが酷いところにずっと当てているのでその後にはコリ酷くなる。
(マッサージガンの使い方も今度書きますね)
筋肉に対して強い力や長時間の刺激はその反発を招きます。
力で押すともみ返しが出るのもその一つです。
僕のところでも2コマ続けて取って下さいという方がたまにいらっしゃいますが、そういう申し出はお断りしています。
続けてやるよりも数日空けて筋肉を休ませた後にもう一度施術する方がはるかに効果が高いからです。
ではどのくらいの時間が適切なのでしょう?
はっきりとした研究はありませんが、一カ所に長くて10分くらいかと思います。
僕は患者さんには湯船に浸かっている時に押すのがいいですよと言っています。
チェアやガンでもやはり10分くらいだと思います。
極論を言えば力で押したり、時間を掛けてもコリは取れるものではなく、筋肉に対して押す角度が全てだと思います。