- 2020年10月10日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 背中・腰の症状
ぎっくり腰を起こした時の対処法について聞かれることがとても多いんです。
以前にも対処法については書いているのですが(10年ほど前(^_^;))
「そんな前に書いた事はみなさん読まないですよ」と来院頂いている患者さんにお叱りを受けましたのでまた書かせて頂きますね(^^)
そもそもぎっくり腰と慢性の腰痛との違いがわからないと対応が違うという事も理解出来ないと思います。
慢性腰痛は長時間同じ姿勢などを続けて筋肉が硬くなり、痛みや腰が重い感じが出るものです。
対してぎっくり腰は何かの拍子に腰の筋肉を痛めてしまい炎症が起こる事です。
(具体的には朝顔を洗っていてとかテレビのリモコンを取ろうとちょっと腰を浮かした拍子などです。)
つまり慢性腰痛は血行不良を起こし痛みが出るのがですが、ぎっくり腰は炎症が痛みの原因になって来ます。
同じ腰痛と言っても原因が全く違うのです。
であれば対処法に違いが出てくるのもわかっていただけるのではないでしょうか。
慢性腰痛の対処法は温めるのですが、ぎっくり腰は逆に冷やすということになります。
ここでぎっくり腰の特徴をお話ししますと、ぎっくり腰の痛みのピークはグキッっとやったその時に来るのではなく、その翌朝に来ることがとても多いです。
これは炎症が増して痛みが強くなっていくからですが、これを抑止する為にはぎっくり腰を起こしたその日にどれくらいしっかり冷やせるかというのがポイントになって来ます。
出来れば、アイスノンのような保冷剤で冷やすのがベストですが、無ければ湿布でもかまいません。
そしてお風呂は厳禁です。
浴槽には浸からずシャワーくらいに留めるべきです。
それらがしっかり対処出来れば翌朝痛みで動けないという事は回避出来ます。
では、その炎症はどのくらいの時間続くのでしょう?
一般的には72時間は炎症が続くと言われます。
つまり3日間は冷やさなければいけないという事です。
ただ、これには多少の差が出て来ます。
最初の段階で無理に動いてしまったり、何度も何度もぎっくり腰を起こしている場合には1週間程続く場合もあります。
ですから、ぎっくり腰を起こした3日間は出来るだけ安静を心掛ける事です。
3日間が過ぎぎっくり腰の痛みが落ち着いた後はどのような対応をすればいいのでしょう?
ぎっくり腰の急性の痛みが治るとみなさん治ったと思われますがそうではありません。
腰の炎症が治った後、筋肉は固まった状態になります。
すなわち、慢性の腰痛に移行して行くのです。
また、固まった状態が続く為ぎっくり腰を何度も繰り返しクセになってしまいます。
それがさらに悪化して行くとぎっくり腰を起こす頻度も短くなって行き、年に何度もぎっくり腰を起こすということも起こって来ます。
ぎっくり腰の炎症が治った後、腰の固まった筋肉を深部からしっかりほぐし(表面上ではなく深部からコリを取り除くことです)、柔軟性をつけることで慢性腰痛やぎっくり腰を起こさない状態を作って行くことが出来ます。
・次回はぎっくり腰を起こしやすい時間帯とその理由について書いていきますね。