- 2016年12月12日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 頭・首の症状
パソコンが一般に普及してもう20年程になりますが、その間に患者さんのコリ方もずいぶん変わって来たように思います。
パソコンがこんなに普及する以前は男性よりも女性、 右肩よりも左肩にコリが出るパターンが多かったのですが、長時間のパソコンの使用とマウスによって肩こりの男女差は無くなり、右肩の方がコリが多く出るようになりました。
そしてさらにこの2、3年コリ方の変化が出て来ています。
それは首のコリです。
原因はタイトルにも書きましたのでお分かりですよね。
スマホが原因の首コリです。
パソコンを多く使用している方は姿勢の問題もありますが眼精疲労の方が強く出るために首の上部が強く凝る傾向にあり、頭痛の原因になりやすいです。
スマホによる首のコリは上部というよりも首全体に凝りが出、首の下部まで凝りが強く出るため悪化をすると手のしびれ、肩甲骨内側の痛みに変わっていきます。
この関連痛は僕が常々話をしているように神経によるものでは無く、コリの悪化によりトリガーポイントが形成され関連痛を引き起こしているものです。
ですから、MRIを撮ろうがレントゲンを撮ろうが(レントゲンは当たり前ですが)何も出ないのです。
筋肉の凝りが原因なのですから。
電車に乗っていても頭を前に倒してスマホをしている人多いですよね。
頭を前に倒すという事は頭の重さを首と背中で支えるためどうしてもその部分が常に緊張状態になりコリを助長させます。
特に首の付け根の前側にトリガーポイントが形成された場合は先程も書いた通り手の痺れや肩甲骨の内側の痛みとして現れます。
ただ、基本的にはトリガーポイント(深部のコリ)が原因ですからそれを取り除けば解決する問題ではあります。
逆に言えばそれを取り除かないと一旦は症状が治まっても常に痺れが出やすい状況と付き合っていかなくてはなりません。
トリガーポイント(深部のコリ)が自然に取れる事はありませんので。
また、スマホ首がストレートネックの原因になっているというのは僕には理解が出来ません。
生理的な湾曲を阻害する程の筋肉の硬直が起こるとは思えないからです。
スマホ首=ストレートネックという昨今の整体師の主張は背骨のズレの話と同じ理由で言われているものだと思います。
いずれにしてもスマホによる首のコリ、二次的な痺れは今後さらに増えていくと思います。
みなさん気をつけましょうね。