- 2024年11月11日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方膝・足の症状
学生時代やスポーツで、足首を捻挫した経験はありませんか?
当時は腫れて痛かったけれど、しばらくすると普通に歩けるようになり、「もう治った」と思っている方がほとんどだと思います。
しかし、私は約30年間の施術経験から、過去の捻挫が何年、何十年後の体の不調につながっているケースを数多く見てきました。
今回は、その理由についてお話しします。
足首の捻挫とは?
足首の捻挫では、足首を支える靱帯を傷めます。
炎症が治まり、痛みがなくなれば日常生活には戻れます。
しかし私は、強く傷めた靱帯では、本来の働きが十分に戻らないケースもあると考えています。
痛みがなくなったことと、傷める前とまったく同じ状態に戻ったことは、必ずしも同じではありません。
ここが大切なところです。
私が施術で確認していること
施術では、患者さんに仰向けで寝ていただき、力を抜いた状態で足先の向きを確認することがあります。
過去に足首を捻挫された方では、左右で足先の向きが違っているケースをよく見かけます。
私はこれを、靱帯の働きが十分ではなくなったサインの一つとして考えています。
足首を支える筋肉に負担がかかります
靱帯の働きが弱くなると、その不足を補おうとして周囲の筋肉が頑張ります。
私が施術で特に注目しているのが、すねの前にある前脛骨筋です。
最初は問題なく歩けます。
筋肉が足首を支えてくれるからです。
しかし、その筋肉は本来以上の仕事を毎日続けることになります。
一日や一週間なら大きな問題にはなりません。
しかし、その状態が何年、何十年と続けば、前脛骨筋にはコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。
昔の捻挫と現在の症状が、一見まったく関係ないように見えるのはこのためです。
つまずきやすくなる理由
前脛骨筋には、足先を持ち上げる大切な働きがあります。
ところが、長年の負担によってコリが蓄積し、深部まで固まると、筋肉は柔軟に働きにくくなります。
すると、
- 段差のない所でもつまずく
- 足先が上がりにくい
- 歩幅が小さくなる
といった症状が現れることがあります。
「最近、何もないところでつまずくようになった」
という方でも、原因をたどっていくと、何十年も前の足首の捻挫が関係していることがあるのです。
足の甲が痛くなることもあります
前脛骨筋にコリが蓄積し、深部まで固まると、その影響で足の甲に痛みを感じることもあります。
実際に痛いのは足の甲でも、原因となっているコリは別の場所にある。
これは関連痛と呼ばれるものです。
私は施術の際、痛みが出ている場所だけではなく、その痛みを出している筋肉はどこなのかということも確認しています。
サンダルやスリッパにも注意
かかとのないサンダルやスリッパは、脱げないように無意識に足先を持ち上げながら歩くことになります。
そのため、前脛骨筋への負担が増えやすくなります。
特に、過去の捻挫によってすでに前脛骨筋が長年頑張り続けている方では、さらに負担を増やすことになります。
過去に捻挫をした経験がある方は、履き物にも少し注意してみてください。
セルフチェック
次の項目に当てはまりませんか?
☑ 昔、足首を捻挫したことがある
☑ 最近つまずきやすくなった
☑ 足先が上がりにくいと感じる
☑ 足の甲が痛くなることがある
☑ スネの外側を押すと痛い
当てはまる項目が多い方は、前脛骨筋に長年負担がかかり、コリが蓄積している可能性があります。
まとめ
私は約30年間の施術経験から、足首の捻挫は「痛みがなくなれば終わり」というものではないと考えています。
傷めた靱帯の働きが十分に戻らなければ、その不足を周囲の筋肉が補います。
そして、その状態が何年、何十年と続けば、本来以上に働き続けた筋肉にはコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。
その結果が、何十年も経ってから「つまずきやすい」「足先が上がりにくい」「足の甲が痛い」といった症状として現れることもあります。
だから私は、今痛い場所だけを見るのではありません。
昔どんなケガをしたのか。
その後、どの筋肉が代わりに働き続けてきたのか。
そして、どこに深部のコリが蓄積しているのか。
そこまで考えながら施術を行っています。

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