- 2016年12月13日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
先日の投稿でも少し書いたんですが、僕の整体院に93歳になるおばあちゃんが来てくれています。
しかも、そのお歳で現役の書道の先生として小学生から一般の大人まで教えているというのだからすごい。
僕との出会いは5年前にさかのぼります。
そのおばあちゃんは一人でどこにでも出掛けるというとにかくアクティブな方で震災前には一人で鎌倉に行ったり上野の美術館に行ったりとにかく元気な方だったんです。それが外出先で震災にあい、それがトラウマとなって全く外に出なくなったんだそうです。震災の時は心細かったと思いますよ。交通手段はすべてストップだし、家にも連絡が取れないし。若くたって不安になるんだから88歳の身では如何ばかりだったでしょう。トラウマになって外出出来なくなるのもわかります。
そういう状態で家にいると徐々に腰から臀部、そして足に掛けてシビレが出て来て歩けなくなったんだそうです。
それには娘さんもびっくりして整形外科に連れて行っても埒が明かず、その後は何件もいろいろな整体や鍼灸院に連れて行ったんだそうです。それでも全然改善しない。むしろ日に日に悪くなっていくようだったそうです。そんな時、僕のところのホームページを見て来てくださったんです。
結果から言うと初回の施術で歩けるようになりました。僕のトリガーポイントの考え方、施術の仕方とおばあちゃんの症状が合致したんですね。すぐにシビレを出している場所が特定できたんで。しかも典型的な場所でした。
もちろん1回ではシビレ感を完全に取り除くことはできませんが、数回の施術でほぼ消すことが出来ました。
僕はこの時開業13年でしたが、本当にこの仕事をやって良かったと心から思えた瞬間でした。もちろん、他の患者さんの痛みやシビレもたくさん取ってきましたがその後の状況によっては生死にかかわるというのはそうそうありませんから。
はっきり言って僕以外では改善させられなかったと思います。そこまで言い切れます。もし僕がこの仕事をしていなければおそらく寝たきりになっていた可能性が高いですし、その後の生活もどうなっていたかわからなかったと思います。
何か一つ成し遂げられればその仕事をやった価値があると思いますし、それは僕にとってはこのおばあちゃんだったんだろうなぁと思えます。
もちろん、他の患者さんにも一生懸命やってますよ(笑)
93歳になった今はさすがに鎌倉までは一人では行けませんが、僕のところにも電車に乗って一人でいらっしゃるし上野にも散歩に行かれます。
僕もおばあちゃんからいろんな事を教えてもらっています。
その一つ一つが本当に納得できることなのです。
僕もおばあちゃん同様体が動く限り生涯現役で頑張んなきゃって思わせてもらっています。