- 2017年01月10日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
3年前のトニー賞でも話題を集めたブロードウェイミュージカル「アラジン」の日本語版です。トニー賞やyoutubeで現地の映像などは観ていた為、完成度の高さは分かっていたのですが、とにかく成功の鍵はジーニーなんですよね。果たして日本人であのジーニーを演じられるのかが最大の不安材料でした。ただ、観た方に伺うと決して悪くないという話は聞いていましたが。
ミュージカルの完成度はとても高かったと思います。アニメ版よりも曲数は増えていますが、その全てがアラン・メンケンの書き下ろしでどれも名曲と言ってもいいくらいの楽曲でした。特に冒頭でアラジンが亡き母に歌うシーンは泣けて来ました(笑)やっぱり彼は天才ですね。なぜ、ディズニーが彼を使わなくなったのか理解できませんが。
演出面でもアラジンとジャスミンが市場で初めて出会うシーンなどはとても工夫されていたと思います。
そして、問題のジニーです。
素晴らしかったです!
瀧山久志さんの歌唱力と演技力に脱帽してしまいました。日本人でもこんな方がいたんだというのが衝撃でした。
元々、アニメ版のジーニーはロビン・ウイリアムのアフレコを先に取ってその後にアニメを付けたという他のアニメとは全く違う作り方をしたアニメでロビンに自由にアドリブ全開で演じさせた結果があのジーニーなんです。ですから、それを脚本化し毎回演じるというのは至難の技だと思います。瀧山さんはその難役を見事に演じきり歌い上げブロードウェイ版にも負けていないジーニーを作り上げました。
ジーニーの登場と同時に舞台は一気にハイテンション化して行き、子供でも楽しめるシーンが続いていきます。
ただ、終盤に掛けて多少駆け足になった感は否めなかったのが残念といえば残念ですがそれを差し引いても素晴らしい舞台だと思います。