初ディケンズ。新潮版で読みました。
ダーネイがパリへ赴いたあたりから一気読みしたかったが時間が取れずそれが出来なかったのが歯がゆかった。
とても面白かったが、シドニー・カートンがそこまでルーシーの事を愛しているというのがいま一つ伝わってこなかった為、最後もそこまで感情移入できなかった。
僕の読み方が甘かったのかもしれないが。
マネット医師の投獄の秘密がずっと気になりながら読み進めていったがそれが物語のカギになっていてとてもうまい展開だったと思う。
エンディングをちらつかせる事をしない方がさらにひき付けられたような気がするが。
と、いう事で読書メーターで書ける255字を使っての感想はこんな感じです。
初ディケンズではあるんですが、この『二都物語」は傑作とは言えないですよね。
推理的な要素があって興味は引きますが、とにかく人物の心情心理の描き方が浅くって共感出来ないんですよ。
好きだった女性の旦那さんが死刑になりそうだからって身代わりになりますか?
そこへ持って行くだけの根拠が足りないんですよね。
だからどうしても読んでてしらけちゃう。
世界的にも「二都物語」は傑作と言われてるのかな?
案外そう言われてるのは日本だけだったりしてなんて事を考えちゃいます。
新潮さんの力?(笑)なんて事はないでしょうが。
本作は後期の暗い作品だったという事もあるでしょうが、おそらく「オリバーツイスト」であり、「デビットコパフィールド」であり「大いなる遺産」などの方がはるかに面白いんだろうなぁと想像してしまうのであります(^^)
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