- 2022年08月14日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方
カイロプラクティックや整体というと、背骨をボキボキ鳴らして背骨の歪みやズレを矯正するってイメージがありますよね。
僕のところではそのような施術は行っていません。
カイロなのに矯正しない?って開業当時はビックリされた事もあります。
23、4年前はまだまだボキボキする整体屋さんが主流でしたから。
今でもボキボキ矯正する整体やカイロは決して少なくありませんけどね。
では、僕がどうしてボキボキ矯正をしないかというと、背骨のズレという事自体が無いからです。
世間では普通にズレや歪みを指摘する事がありますよね。
でも、それは違うのです。
先入観無く考えてみて下さい。
背骨のズレというのは、脱臼ですよね。
背骨が脱臼を起こせば半身不随、首の頸椎だと全身麻痺になると思いませんか?
また、肩関節等が脱臼した場合もその時点で炎症が起き、元に戻しても炎症の痛みは数日続きます。
仮に背骨のズレが本当にあった場合でもボキボキやって、「はい!スッキリ!」とは絶対にならないのです。
つまり、背骨のズレは存在しないという事です。
ただし、歪みは存在します。
筋肉は骨に付着していますので、その筋肉がこる事によって筋肉が収縮し、骨をも歪めるのです。
1番いい例が骨盤の歪みです。
右利きの人の場合は左足が軸足になりますので、普段立っている時は左足に体重が乗ります。
よって、左の骨盤周りの筋肉は右に比べて固まっている為筋収縮を起こし骨盤が歪んでいます。
その歪みが原因となって左の足の長さが数ミリ短いのです。
これもボキボキ矯正をするのではなく、臀部の筋肉のこりを深部から取れば自然と歪みは消えて行きます。
〈骨盤の歪みは左右の働きの違いから生ずるものなので、臀部の痛みや足のしびれが無ければ無理に正す事はないと僕は考えています。)
それでは、あのボキボキしているのは何?という話ですが、ただボキボキ鳴っているだけという答えになってしまいます。
指の関節をボキボキ鳴らしても関節がズレたり戻ったりしませんよね。
そういう事なんです。
あの音は何が鳴っているの?という話ですが、関節は関節包という膜で覆われています。
そこは液体が入っていて、関節の動きを円滑に行う働きがあります。
そこに圧を加えると関節包内の内圧が高まり液体が気化するんです。
その時の音がボキッという音として聞こえるんです。
ただそれだけの話です。
では、ボキボキ矯正は全く効果が無いかというとそんな事はありません。
一つは、関節内で液体が気化するので容積が増える為、関節の可動範囲が広がり動きやすくなります。
もう一つはゲートコントロールという神経的に痛みを遮断する効果がある事が報告されています。
それらも、気化した体液が液化する20分程度で効果は無くなります。
そしてボキボキ矯正の最大の効果がプラシーボ効果です。
つまり、ボキボキ矯正してもらう事で楽になったと暗示に掛かることです。
ボキボキ矯正をする整体屋さんがこれらの事実を知って矯正しているのがどうかはわかりませんが、施術を受ける側はこれらの事実は知っておいた方がいいと思います。
開業当時からこれらの事をホームページやブログで発信していますがなかなか広まりません?
せめて僕のところに来てくださっている方には本当の事を知っておいて頂きたいので改めて書きました?