- 2025年03月03日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方頭・首の症状
以前からやりたかったことがあって、それが「フェイスマッサージ」なんです。
なぜかというと、顔のコリが取れないと、結局肩こりや首こり、頭痛は完全には解消できないんじゃないかと気づいたからなんです。
顔のパーツは大きく分けて、目の周りから頭の部分と顎周りの2つに分けられますが、それぞれがどうして凝るのかを考えてみました。
<目の周り>
普段、パソコンやスマホを使う時間が長いと、どうしても慢性的な眼精疲労に陥ります。
眼精疲労が続くと目の周りの筋肉が固まってきます。
特にこめかみあたりの筋肉が固まりやすいんです。
筋肉は一度固まると、自然にほぐれることはないので、コリがどんどん蓄積していきます。
それが頭の方や耳の後ろ、さらには首の上部まで広がっていくんです。
寝てリセットしたつもりでも、またモニターを見るとすぐに目が疲れてしまうのは、慢性的に目の周りの筋肉が固まっているからなんです。
<顎周り>
リラックスしているときは、上下の歯は基本的に浮いている状態です。
でもストレスや緊張があると、無意識に噛み締めてしまいます。
ギュッと噛み締めていなくても歯と歯が合わさっている時点で力が入っています。
これが続くと、顎関節症の症状を引き起こしたり、頬の周りや首の前側が固まって頭痛の原因になったりします。
マウスピースを使っているから大丈夫と思っている人もいるかもしれませんが、歯を守るためには有効でも、顎の筋肉のコリを解消するわけではないんです。
<顔のコリは気付きにくい>
ここまで読んで、現代人はほぼ全員顔のコリを抱えているんじゃないかと思う方も多いかもしれません。
なぜなら、毎日パソコンやスマホを長時間使いますし、ストレスも多いですから。
でも、顔のコリがあることに気づいている人は本当に少ないんです。
顔のコリは、実際感じにくいんです。
例えば、目の周りが固まっても、そこが痛いとは感じないので、首や頭に痛みが出るまで気づかないんです。
いや、それらの症状が出ても目の周りの筋肉のコリには気付かない。
それが原因だと思わないからです。
そして顎周りは、痛みが出たときに顎関節症と診断されることが多く、顎周りの筋肉のコリが原因という事と結びつかないんです。
しかし、原因はそこではなく筋肉なんです。
つまり、筋肉のコリをほぐせば、眼精疲労から来る諸症状も顎関節症の症状も解消されるというわけです。
<嚥下の予防>
さらに、もう一つやりたいことがあります。
それが「嚥下の予防」です。
高齢になると、誤嚥性肺炎の原因になったりする嚥下。
実は、高齢者の死因1位は肺炎なんです。
嚥下の問題を改善するために、フェイスマッサージが役立つことをご存じない方も多いと思います。
嚥下の原因は舌の筋肉の衰えだと言われていますが、私はそれがすべてではなく、「舌の筋肉の凝り」だと思っています。
舌の筋肉が固まっていると、例えば飲み込みにくくなったり、話しにくくなったり、いびきがひどくなったりします。
だから、舌の筋肉をほぐすことが重要で、むやみに舌を回す運動をするのは逆効果なんです。
固まった部分にさらに負荷をかけることは、筋肉をもっと固めてしまうからです。
舌の筋肉ってほぐれるの?という疑問もあるかと思いますが、舌の筋肉をほぐすことは可能で、それは顎周りの関連するポイントをほぐすことで改善できます。
これを行うことで、むせやすい、飲み込みにくい、ロレツが回りにくい、しゃべりにくい、いびきがひどいなどの症状を軽減できます。
<まとめ>
要するに、私がやりたいことは次の3点です:
1.目の周りの凝りを取って、目の疲れを減らし、首こりや頭痛を防ぐ
2.噛み締めからくる顎周りの凝りを解消し、首の前側の凝りを防ぎ、口の開きを良くする
3.嚥下の予防をする
<美容的観点>
ここまで読んで、「大切な事忘れてない?」と思う方もいるかもしれません。
フェイスマッサージといえば、普通は美容効果を期待するものですよね。
残念ながら私は美容を目的にしていません。
ただ、、フェイスマッサージを続けていくと、おそらく美容効果も出てくると思います。
実際、私は自分で顔をマッサージをし始めてから、口角が上がりやすくなって、表情が作りやすくなりました。
また、筋肉が固まっている状態だと乳酸などの疲労物質が溜まっているので、それが流れることで栄養が行きやすくなり肌の質も変わって来るかもしれません。
実は、私が自分の顔をマッサージし始めたきっかけは、「最近、老け顔になってきたな」と感じたからなんですけどね(笑)。