くすのきカイロの院長ブログ

歌舞伎をド直球に解説してみた【第1回】

映画『国宝』を観て、「歌舞伎にちょっと興味が出てきた!」という人も少なくないんじゃないでしょうか。

でも、正直歌舞伎ってよく分からないですよね。 綺麗な踊りがあったり、シリアスなお芝居があったり、かと思えば顔を真っ白に塗った役者が「ミエ」をしたり、ド派手に髪の毛をグルグル振り回したり……。要素が多すぎて頭が混乱します(笑)。

もし、人から「歌舞伎を一言でいうと何?」って聞かれたら、僕ならこう答えます。 「怪物」、もしくは「化け物」です!

なぜかというと、歌舞伎は「面白い流行り物なら何でも飲み込んでしまう」化け物のような演劇だからです。 江戸時代、あちこちにあった芝居小屋は、お客さんの奪い合いで熾烈なバトルを繰り広げていました。だから「今、これが流行ってるらしいぞ!」となれば、何でもかんでもすぐ取り入れて歌舞伎にしちゃっていたわけです。

生前、18代目中村勘三郎が「歌舞伎役者がやれば、何でも歌舞伎だよ」と言っていたけど、まさにその通り。側から見て捉えどころがないのは当然なんです。

とはいえ、ある程度ジャンルが分かっていないと観る時に迷子になってしまうので、今回は僕なりの分かりやすい「ジャンル分け」を解説します!

① 時代物(じだいもの)

一言でいうと、当時の「時代劇」。主に武家社会のドロドロした事件などを扱います。 ただ、ここで面白いのが、当時の武士のリアルなスキャンダルをそのまま舞台に上げると、幕府から一発で怒られて打ち切りになっちゃう。だから、劇中では舞台設定をわざと「鎌倉時代」とかにタイムスリップさせて誤魔化していたんです(笑)。

有名な『仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)』もそう。実際に起きた赤穂浪士の討ち入り事件をベースにしていますが、幕府の目を欺くために、浅野内匠頭は「塩冶判官(えんやはんがん)」、吉良上野介は「高師直(こうのもろなお)」、大石内蔵助は「大星由良之助(おおぼしゆらのすけ)」といった風に、全員の名前を変えています。

ちなみに、この時代物の多くは、人形浄瑠璃(文楽)のヒット作を歌舞伎に移植したもの。舞台の右側(上手側)に語り手(太夫)と三味線弾きがいて、ストーリーをゴリゴリに語りながら進行していくのが特徴です。(義太夫狂言と言います)

② 舞踊・舞踊劇(ぶようげき)

いわゆる「踊り」です。主に日本舞踊ですね。ストーリー性を持たせたものが舞踊劇と呼ばれます。 映画『国宝』で吉沢亮や横浜流星が猛特訓して踊っていた「鷺娘」や「藤娘」もこれ。三味線、太鼓、笛、鼓などの生演奏と、美しい唄(長唄など)に乗せて華やかに展開します。ストーリーが分からなくても、視覚的に一番「綺麗だな〜!」と楽しめるジャンルです。

③ 世話物(せわもの)

江戸時代の「現代劇(トレンディドラマ)」です。 登場人物は僕らと同じ「一般庶民」なので、幕府に気を使う必要もなく、リアルな人間模様や恋バナ、時には実際の殺人事件などを生々しく描きました。よりリアルさを追求した「生世話物(きぜわもの)」なんて分類もありますが、そこまで細かく覚える必要はありません(笑)。

④ 松羽目物(まつばめもの)

格式高い「能や狂言」からストーリーを引っ張ってきたもの。 舞台の後ろに「デカデカとした松の木」が描かれているので、幕が上がった瞬間に一発で分かります。 当時、能や狂言は将軍や大名しか観られない高級演劇でした。庶民は観ることができなかったので、「じゃあ俺たちが分かりやすく噛み砕いて、みんなに観せてあげるよ!」と歌舞伎化した、いわば大衆向けリメイク版です。

⑤ 新歌舞伎(しんかぶき)

明治〜大正時代以降に作られたジャンル。 江戸時代の歌舞伎は「いや、いくら何でもそりゃ無理があるだろ!」という荒唐無稽でぶっ飛んだ話が多かったんです。それを見た当時の政府が「これじゃ海外からバカにされる!もっとリアルで歴史に忠実なお芝居を作りなさい!」と奨励して生まれた、ちょっとリアル路線の劇です。

⑥ スーパー歌舞伎

3代目市川猿之助(のちの猿翁)が始めた、エンタメ性を限界まで高めた超ド派手な歌舞伎です。 1人の役者が何役も一瞬で早替わりしたり、ワイヤーアクションで客席の3階席まで飛んでいく「宙乗り」があったりと、とにかくお祭り騒ぎ! ちなみに、来月(7月)から上演される『もののけ姫』の歌舞伎版も、まさにこのスーパー歌舞伎(スーパー歌舞伎II)の流れを汲むものです。ジブリと歌舞伎の融合、めちゃくちゃ気になりますよね。

大雑把に分けると、歌舞伎の引き出しはだいたいこの6つです。

「あ、今日観る演目は、江戸時代のトレンディドラマ(世話物)なんだな」とか、「これはド派手なアクション系(スーパー歌舞伎)か!」と分かるだけでも、グッと観やすくなるんじゃないかと思います。

いや〜、それにしても歌舞伎を説明するのって本当に難しい!😅 普段、難しい事を分かりやすく説明するのは得意な方なんですけど、なんせ相手が「化け物」ですからね(笑)。

次回は、歌舞伎の「見どころ」について、もう一歩踏み込んでお話ししようと思います。お楽しみに!

船橋駅徒歩3分
〒273-0005
千葉県船橋市本町6-3-10
グリーンシティときた304号

診療時間:9:00~20:00
休診日:火曜・祝祭日
駐車場:なし(近くにコインパーキング有)

院長ブログ
最新投稿一覧
整体ブログ
最新投稿一覧
お得なクーポンはこちらから

当院の施術を受けて頂きやす
いように初回限定クーポンを
ご用意しております。
バナーをクリックして印刷して お持ちください。

施術対象となる症状
  • 背中が重い・痛い
  • 腰痛(ぎっくり腰)
  • 慢性疲労
  • 首・肩こりなどの痛み
  • 椎間板ヘルニア
  • 頭痛
  • 膝の痛み
  • むちうち
  • 内臓機能低下
  • 手足のシビレ
  • O脚
  • 坐骨神経障害
  • 各種スポーツ障害
  • 五十肩
  • 妊娠・出産による腰痛、など
TOP