小林麻央さんが亡くなられました。
僕自身もブログを読むと辛いですし、死というものを考えさせられます。
しかし、もう一つ思うのが成田屋に嫁いでいなければ麻央さんは亡くならなかったのではないかと思えてしまいます。
成田屋は短命な家系です。
初代団十郎から今の海老蔵まで血の繋がりはありませんが、共通して短命な家系であるのは間違いありません。
現在の海老蔵は海老蔵襲名から不幸が続きます。
海老蔵襲名興行で団十郎と海老蔵という名前が同じ舞台に立つのは百数十年振りで歌舞伎界に取っては歴史的な出来事でした。
それもわずか5日程で団十郎の白血病という事で中断されてしまいます。
そして、みなさんはご存知の暴行事件、団十郎の死、麻央さんと続きます。
僕は成田屋の業というよりは海老蔵の業(?)と言った方がいいように思えてなりません。
海老蔵は小さい時からやんちゃでした。
そしてどうも人を見下しているような感じがつきまといます。
舞台でも才能だけで舞台に立っている感じがして謙虚さが全く見えないのです。
以前にも書きましたが、海老蔵が主役でいる時は全く問題ありませんが、脇にまわった時に自分を消せないんです。
どうしても自分が前に出てしまう。
それによって舞台が壊れるんですよね。
勘三郎もすごい華を持った役者でしたが、脇にまわるとすっとそれが影をひそめます。
海老蔵にはそれがありませんでした。
経験だけとは言えないと思います。
どこかで人を見下している。
そんな感がついて回ります。
暴行事件の後、謙虚になったかと思いきやタクシーでの横暴な態度など僕の耳に入って来てしまいます。
彼に付きまとう不幸は彼を全うにさせる為の修行のように思えてならないのです。
昨年あたりから彼のテレビへの露出は増え、今までドラマもほとんど出なかったものが連続ドラマ出演などずいぶん変わった感があります。
治療費のためだと思うのですが、昔の彼からすれば考えられないのではないかと思います。
僕はここ2年ほど彼の舞台は観ていません。
今度彼の舞台を観るときにはどう変わったのかじっくりと観て来たいと思います。
酷な言い方ですが、役者は舞台で表現するしかありませんから。
変化は確かに見られます。
中車や右団次のように彼を慕ってくる役者が出て来て成田屋劇団よのうな雰囲気も出て来ています。
そして、次の成田屋を育てる責務もあります。
あまり言うと麻央さんに失礼ですね。
でも、きっと麻央さんは幸せだったんでしょうね。
最愛の人に出会えたんですから。