- 2023年03月17日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
今月も歌舞伎座で一部と二部を鑑賞。
新歌舞伎、義太夫物、松葉目物とバラエティにとんだ演目となっていました。
一部の「花の御所始末」がメチャクチャ面白かったんです‼︎
新歌舞伎でどうなのかな?って思ったんですがオープニングの太鼓のドドドドって音から惹きつけられました。
義教は自分が将軍になる為にまあ殺す殺す😅
そして因果が回ってくるんだけど、その後半なんてシェークスピア劇そのもの‼︎
こういう自分がのし上がる為に国を壊す事を国崩しって言うんだけど、この国崩しって役は高麗屋の家の芸らしい😱
そんな家の芸あるのか?😅😅😅
でもホントよかったです。
いい物を観せてもらいました。
次の「仮名手本忠臣蔵」十段目。
あんまり掛からない演目で僕も十段目って形で観たことはないんだけど、澤瀉屋さんの「四谷怪談忠臣蔵」でこの天川屋義平のくだりは観たことがあります。
だから「天川屋義平は男でござる〜」ってセリフは聞いた事があるんです。
ちなみに歌舞伎をあまり観ない方はご存知ないかもしれないんですが、忠臣蔵と四谷怪談は表と裏の関係にあるんですよね。
江戸時代はそれぞれ交互に舞台に掛かっていました。
今日が忠臣蔵なら明日は四谷怪談って具合に。
30年位前に深作欣二監督も「四谷怪談忠臣蔵」って映画撮ってましたね。
高岡早紀さんがお岩で幽霊になって赤穂浪士の討ち入りを陰ながら助けてました。
当時、歌舞伎を観ていなかった僕は「なんのこっちゃ」と思ってましたが、あれが正しい見方だったんですね。
今回十段目をちゃんと観て思ったのは飛ばされてもしょうがないなという事でしょうか😅
でも芝翫は良かったですよ。
だんだん貫禄がついてきましたね。
あとは人気演目の「身替座禅」。
本当は菊五郎さんで観たかったけど、1月で観た舞台の足の状態を見ると降板は仕方ないかな。
代わりの松緑は安定でした。
初めて歌舞伎を観る人は絶対に松緑の舞台を観るべきだと思います。
発声は良いし、発音はいいし。
誰かさんみたいに何言ってるかわからないって事は絶対にないので。
玉の井の鴈治郎さんも良かったですが、僕の中での最強の玉の井は弥十郎さんなんですよね♪