- 2026年09月15日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 坐骨神経痛
「まだ若いのに、お尻がずいぶん硬いですね。」
施術をしていると、20代の若い患者さんでも、臀部に強いコリがある方は珍しくありません。
特に、
「足が冷えるんです」
「夕方になると脚がむくみます」
といった悩みを持っている方の臀部を触ってみると、かなり硬くなっていることがあります。
では、まだ20代なのに、どうしてこれほど臀部にコリがあるのでしょうか?
私は約30年間、さまざまな年代の患者さんを施術してきましたが、一つ思い当たることがあります。
もしかすると、その始まりは小学生の頃からではないでしょうか。
私たちは小学生の頃から長時間座っています
考えてみると、私たちは小学校に入った頃から、一日のかなり長い時間を椅子に座って過ごしています。
しかも学校の椅子は、クッションの効いた柔らかい椅子ではありません。
硬い座面の椅子に座って、何時間も授業を受けます。
それが小学校だけで終わるわけではありません。
中学校、高校、大学と続きます。
学校から帰れば、今度は家で勉強する。
塾へ行けば、そこでもまた椅子に座ります。
そして学校を卒業して仕事を始めると、デスクワークの方であれば、さらに一日何時間も座る生活が続きます。
つまり20代前半の若い方でも、考えてみれば10年以上にわたって長時間座る生活を続けているのです。
座っている間、お尻にはずっと体重がかかっています
立っている時と違い、椅子に座っている間は臀部に体重がかかり続けます。
特に硬い椅子では、臀部が長時間圧迫された状態になります。
もちろん、一日学校の椅子に座ったからといって、それだけで強いコリができるわけではありません。
問題は、それが毎日のように、何年も続くことです。
長時間の座位によって臀部への圧迫が繰り返され、その負担が長期間続くことで、臀部の筋肉の深部には少しずつコリが形成され、蓄積していきます。
ですから私は、
「まだ20代だから、長年のコリなんてないでしょう」
とは考えていません。
20代であっても、小学生の頃から考えれば、すでに十数年間の負担が積み重なっている可能性があるからです。
歩いている時より、座り続けている方が凝りやすい?
「でも、歩いている時の方がお尻の筋肉を使っているのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
確かに歩いている時も、臀部の筋肉は使っています。
ただし、歩行では筋肉を動かしながら使っています。
筋肉が収縮したり緩んだりを繰り返しながら、体を前へ運んでいます。
それに対して長時間の座位では、臀部に体重がかかった状態が長く続きます。
私は約30年間の施術経験から、筋肉を動かしながら使っている時よりも、同じ状態で長時間負担がかかり続ける方が、コリは蓄積しやすいと考えています。
もちろん、歩いていれば絶対に凝らないという意味ではありません。
歩き方や運動量、もともとの筋肉の状態などによって負担は変わります。
あくまで、同じ姿勢を長時間続ける場合と比べれば、筋肉を動かしている方がコリは蓄積しにくいということです。
冷えやむくみにも臀部のコリが関係している?
若い方、特に女性の患者さんからよく聞くのが、
「足が冷える」
「脚がむくむ」
という悩みです。
冷えやむくみにはさまざまな原因があります。
ただ私は、こうした症状がある方の中には、長年蓄積してきた臀部の深いコリが関係している方もいるのではないかと考えています。
臀部は、腰から脚へとつながる大きな筋肉が集まっている場所です。
そこが長期間圧迫され、筋肉が硬くなった状態が続けば、脚の循環にも影響を与える可能性があります。
実際、冷えやむくみを訴える若い方の臀部を施術していると、
「お尻って、こんなに凝るんですね」
と驚かれることもあります。
肩こりは自分でも気付きやすいのですが、臀部のコリは自覚していない方が意外と多いのです。
足を組む癖も臀部への負担になります
もう一つ気を付けたいのが、座っている時に足を組む癖です。
足を組むと、左右の臀部に均等に体重がかからなくなります。
いつも同じ足を組んでいる方では、片側の臀部に負担が偏った状態を長時間続けることになります。
ただでさえ長時間座っているところへ、さらに左右差のある負担が加わるわけです。
その状態が長期間続けば、片側の臀部に強いコリが蓄積する原因にもなると私は考えています。
「若いからコリはない」とは限りません
肩こりや腰痛、臀部のコリというと、中高年になってからの問題だと思われがちです。
しかし筋肉は、年齢だけで硬くなるわけではありません。
どのくらいの負担を、どのくらい長く受け続けてきたのか。
私は、こちらの方が大切だと考えています。
小学生の頃から学校の硬い椅子に座り、中学、高校、大学でも座り続ける。
家でも勉強し、塾でも座る。
そして社会人になってからも、一日中パソコンの前で座っている。
こうして考えると、20代であっても臀部には十数年分の負担が積み重なっていても不思議ではありません。
そして、その長期間の負担によって、臀部の筋肉の深部にはコリが形成され、少しずつ蓄積していきます。
もし若いのに足の冷えやむくみが気になっているのであれば、脚だけではなく、その上にある臀部の筋肉が硬くなっていないかにも目を向けてみてください。
「若いから大丈夫」とは限りません。
症状を感じ始めたのは最近でも、その背景にある筋肉への負担は、小学生の頃から始まっているのかもしれません。

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