- 2017年02月13日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方頭・首の症状
首を施術しても治らない頭痛。その原因は意外な場所にありました。
昨日は頭痛と首のコリについてお話ししましたが、その話を書いていたら、昔のことを思い出しました。
私が整体師として、「マニュアル通りではダメなんだ」と強く感じた出来事です。
今から約20年前、私が五反田の整体院で雇われ院長をしていた頃のお話です。
その整体院には、宝塚歌劇団の方がよく来院されていました。
舞台のお仕事ですから、皆さん本当に身体にきつい症状を抱えていらっしゃったのを今でもよく覚えています。
数日前から続く頭痛
ある日、一つの組の準トップスターの方が来院されました。
「数日前から頭痛が続いているんです。」
そうおっしゃるのです。
当時の整体院では施術時間が20分ほどしかなく、院の方針として背骨の矯正も行わなければなりませんでした。
(ちなみに私は矯正ができないわけではありません。現在は必要性を感じないため行っていません。)
その頃にはすでにトリガーポイントの考え方を取り入れていましたので、まずは頭痛で最も関係することが多い首の上部の筋肉を施術しました。
ところが……
頭痛が変わらないのです。
他にも考えられる筋肉を一つひとつ確認しました。
それでも改善しません。
「何か違う」
その時、私は考えました。
「首ではないのかもしれない。」
そこで、ふと顎の筋肉(咬筋)を押してみたのです。
すると、その方が
「そこが頭に響きます。」
とおっしゃいました。
舞台では常に表情を作り続けます。
そのため顔の筋肉が硬くなり、その関連痛として頭痛が起こっていたようでした。
表情筋のコリを丁寧に取り除いていくと……
頭痛は消えてしまいました。
あの経験が今の私を作りました
この出来事は、私にとって本当に大きな経験でした。
それまでは、
「頭痛なら首。」
という考え方が自分の中にもどこかあったのです。
しかし、この患者さんのおかげで、
「改善しない時こそ、もう一度考えなければいけない。」
ということを学びました。
それ以来、施術をしていて症状が思うように改善しない時ほど、
「本当に原因はここなのだろうか。」
「他に関係している筋肉はないだろうか。」
と考えるようになりました。
その積み重ねの中で、本には載っていない関連痛やトリガーポイントも数多く経験してきました。
もちろん、すべてが私の考え通りにいくわけではありません。
今でも改善しにくい症状に出会えば考えますし、勉強も続けています。
でも、あの時の患者さんとの出会いが、
「思い込みを持たず、患者さんの身体が教えてくれることを大切にしよう。」
という、今の私の施術の原点になっています。
やはり整体は奥が深いですね。
そして今でも、生涯勉強だと思っています。

頭痛や、当院の施術についてさらに詳しく知りたい方は、こちらのページもぜひご覧ください。
👉 頭痛ページはこちら
