- 2026年05月13日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 膝・足の症状
前回は、
「なぜ日本人にO脚が多いのか?」
というお話をしました。
私は約30年間、多くの患者さんを施術してきた中で、
長年の重心のかけ方やアライメント(脚の軸)の変化が、O脚につながる
と考えています。
では今回は、その続きです。
患者さんからよくこんな質問を受けます。
「O脚だから膝が痛いんですよね?」
実は私は、少し違う考え方をしています。
O脚だから痛いとは限りません
実際には、
O脚でも全く痛みのない方もいれば、
それほどO脚が強くないのに歩くのもつらいという方もいます。
この違いは何でしょうか。
私は、
筋肉への負担の違い
が大きいと考えています。
本来は骨格が体を支えています
正常な脚では、体重の大部分を骨格が支えています。
そのため、筋肉は体を動かすという本来の役割を中心に働くことができます。
ところが、O脚になると脚のアライメントが変わります。
すると、骨格だけでは体重を支えきれなくなり、筋肉がその不足分を支えるようになります。
私は、この状態が長期間続くことが問題だと考えています。
筋肉は支え続けることで固まります
筋肉は本来、体を動かすための組織です。
しかし、毎日体重を支えるために本来以上の仕事を続けることになれば、筋肉への負担は積み重なっていきます。
そして、その状態が何年も続けば、筋肉にはコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。
深部まで固まった筋肉は柔軟性を失い、それ自体が痛みを出すようになります。
さらに、深部のコリは、その場所だけではなく離れた場所へ関連痛を起こすこともあります。
私は、O脚の方に起こる膝の痛みには、このような長年の筋肉への負担が大きく関係していると考えています。
O脚の角度が強いほど負担も増えます
O脚の角度が小さい方と、大きい方では、筋肉への負担は同じではありません。
角度が強くなるほど、筋肉が支えなければならない力も大きくなります。
つまり、O脚が進行するほど筋肉への負担も大きくなり、コリが蓄積して深部まで固まりやすくなるのです。
だから、O脚そのものの見た目だけではなく、長年その脚を支えてきた筋肉がどのような状態になっているのかを見ることが大切だと考えています。
私が施術で見ているところ
私は、膝だけを見て施術をしているわけではありません。
太もも、
お尻、
ふくらはぎなど、
膝を支えている筋肉全体を確認します。
なぜなら、O脚の状態で長年体を支えてきた筋肉には、それぞれ負担が蓄積しているからです。
そして、どこの筋肉にコリが蓄積し、どこまで深部が固まっているのかを確認しながら施術しています。
もちろん例外もあります
変形性膝関節症が進行し、軟骨が大きく失われている場合などは、整形外科での治療や手術が必要になることもあります。
ですから、すべての膝痛を筋肉だけで説明できるわけではありません。
ただ、骨や関節の状態だけではなく、その膝を何年も支え続けてきた筋肉の状態を見ることも大切だと私は考えています。
実際に筋肉の状態を整えていくことで、歩きやすくなったり、痛みが軽くなったりする患者さんを数多く見てきました。
まとめ
私は約30年間、膝の痛みを施術してきました。
その中で感じているのは、
O脚そのものだけではなく、O脚によって増えた筋肉への負担が、膝の痛みに大きく関係している
ということです。
アライメントが崩れた状態で何年も体を支え続ければ、筋肉にはコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。
だから私は、膝だけではなく、膝を支えている筋肉全体を確認し、
長年の負担によって蓄積し、深部まで固まったコリを取り除いていくこと
を大切にしています。
次回は、
「膝の痛みは、なぜ慢性化してしまうのか?」
についてお話ししたいと思います。

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