- 2017年01月26日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方背中・腰の症状腰痛
腰痛になると、
「腹筋が弱いから腰痛になるんですよ。」
「腹筋を鍛えれば腰痛は良くなります。」
このように言われた経験はありませんか?
確かに、筋力を維持することは腰痛予防にとって大切です。
しかし、腰痛がある時に、いきなり腹筋運動を始めることが本当に良いのでしょうか?
私は約30年間の施術経験から、慢性的な腰痛の方は筋力強化より先に行うべきことがあると考えています。
筋力をつけることは大切です
私は、腰痛の方に筋力トレーニングが必要ないと言っているわけではありません。
むしろ、筋力を維持することはとても大切だと考えています。
筋力が強ければ、同じ動作や姿勢でも筋肉に余裕が生まれ、負担に耐えやすくなります。
そのため、筋力がつけば、コリができにくい体づくりにもつながると私は考えています。
ただし、筋力が強ければ絶対にコリができないということではありません。
筋力があっても、同じ筋肉に長時間・長期間負担がかかり続ければ、深部にはコリが形成され、蓄積していきます。
大切なのは、今の筋肉がどのような状態なのかを考えることです。
慢性的な腰痛がある時の筋肉はどうなっている?
慢性的な腰痛がある方では、長期間にわたって腰や臀部などの筋肉に負担がかかり続け、その深部にコリが蓄積しています。
その結果、筋肉の柔軟性が低下し、余裕がなくなっている方も少なくありません。
私は、このような状態の時に、
「腰痛だから腹筋を鍛えよう」
と、いきなり筋力トレーニングを始めることには注意が必要だと考えています。
すでに余裕がなくなっている筋肉へ、さらに強い負荷を加えることになるからです。
実際、腰痛を改善しようと思って腹筋運動を始めたところ、かえって腰がつらくなってしまったという方もいらっしゃいます。
だからといって、筋力トレーニングが悪いわけではありません。
問題は「鍛えること」ではなく、「どの状態で鍛えるか」なのです。
大切なのは「順番」です
私が慢性的な腰痛の方に大切だと考えているのは、
まず筋肉の状態を整える
↓
深部に蓄積したコリを少しずつ減らす
↓
筋肉に柔軟性と余裕を取り戻す
↓
そのうえで筋力トレーニングを行う
という順番です。
長期間かけて深部に蓄積したコリを、一度ですべて取り除くことはできません。
少しずつ筋肉の状態を整え、動きやすい状態をつくっていく。
そして、筋肉に余裕が出てきたところで、その人の状態に合わせて無理のない範囲から筋力トレーニングを始める。
私は、この順番が大切だと考えています。
腹筋だけを鍛えればいいわけではありません
もう一つ大切なのは、
「腰痛=腹筋が弱い」
と単純に考えないことです。
腰や骨盤周辺を支えているのは腹筋だけではありません。
背中や臀部、脚など、多くの筋肉が協力して体を支えています。
ですから、腰痛を予防するために筋力をつけるのであれば、腹筋だけにこだわるのではなく、体全体を動かしていくことも大切です。
ウォーキングやスクワットなど、自分の体力や腰の状態に合った運動から始めてもいいでしょう。
大切なのは、無理をせず続けることです。
「まず鍛える」ではなく「まず筋肉の状態を見る」
腰痛があると、
「運動不足だから鍛えなければ」
と思う方は少なくありません。
もちろん、筋力を維持することは大切です。
筋力に余裕があれば、日常生活で同じ負担がかかっても筋肉への負担を小さくすることができ、コリができにくい体づくりにもつながります。
だからこそ私は、筋力トレーニングをおすすめしています。
ただし、慢性的な腰痛があり、すでに深部に強いコリが蓄積しているのであれば、まずその筋肉に余裕を取り戻すこと。
そして、その後に筋力をつけていく。
「腰痛だから腹筋を鍛える」ではなく、「今の筋肉がどんな状態なのかを確認してから鍛える」。
私は、腰痛のある方の筋力トレーニングでは、この順番がとても大切だと考えています。

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