目からうろこの整体コラム

抱っこで腰が痛いのは、子どもが重いからではありません

今日、腰痛で来院されている患者さんから、こんな質問を受けました。

「先生、子どもを抱っこしていると、どうして腰が痛くなるんですか?」

小さなお子さんがいるお母さんから、腰痛の相談を受けることは珍しくありません。

「子どもが重いから腰に負担がかかる」

もちろん、それも間違いではありません。

ただ、約30年間、多くの腰痛の患者さんを施術してきた私が、抱っこによる腰痛で特に気になるのは、

「子どもを抱く時の反り腰」

です。

腕の力だけで子どもを抱き続けるのは大変です

特に女性の場合、成長して重くなってきた子どもを、腕の力だけで長時間抱き続けるのは大変です。

そこで無意識に行っているのが、子どものお尻を自分の骨盤付近に乗せるようにして支える抱き方です。

こうすると腕だけで子どもの体重を支えなくて済むので、抱っこはかなり楽になります。

ところが、その代わりに起こりやすいのが反り腰です。

子どもの体重を前側で支えながらバランスを取ろうとすると、腰を反らせるような姿勢になりやすくなります。

一回の抱っこが数分なら、それほど大きな負担にはならないかもしれません。

しかし育児中の抱っこは、それが毎日続きます。

何十分も抱っこする。

一日に何度も抱っこする。

それを何か月、場合によっては何年も繰り返す。

このように反り腰の姿勢が長時間・長期間続けば、腰の筋肉には負担がかかり続けます。

そして、長期間の負担によって腰の深部にコリが形成され、それが少しずつ蓄積していく。

私は、これが抱っこによる腰痛の大きな原因の一つだと考えています。

なぜ左側で抱っこするお母さんが多いのでしょう?

施術をしていると、左側で子どもを抱いているというお母さんが多いように感じます。

これは左利きだからではありません。

むしろ、右利きだから左側で抱っこするのです。

左側で子どもを支えておけば、利き手である右手を自由に使えます。

ドアを開ける。

物を取る。

料理をする。

買い物をする。

育児中には、子どもを抱きながら何かをしなければならない場面がたくさんあります。

そのため自然と、

左側で抱っこする → 右手で作業する

という形になりやすいのでしょう。

しかし、毎日のように同じ側で子どもの体重を支えていれば、体への負担にも左右差が生まれます。

反り腰に加えて、腰や臀部などにも偏った負担が長期間かかり続けることになります。

「抱っこをしないでください」では解決になりません

では、腰痛を防ぐために子どもを抱っこしなければいいのでしょうか。

そんなことは育児中にはできませんよね。

そこで私がおすすめしたいのが、抱っこ用品を上手に使うことです。

子どもの体重を腕と腰だけで支えるのではなく、道具を使って負担を分散させる。

そうすることで、腰を大きく反らせて子どもの体重を骨盤に乗せ続ける姿勢を減らすことができます。

最近の抱っこ用品は、赤ちゃんをしっかり固定できるものが多く、腰への負担を減らすという意味では優れていると思います。

その一方で、かなり大きく、持ち歩くにはかさばるものもあります。

また、赤ちゃんと体が密着するタイプは安定感がありますが、夏場などは親子ともに暑く感じるでしょう。

そこで、今では以前ほど見かけなくなりましたが、私がもっと見直されてもいいと思っているのがスリングです。

スリングは肩への負担も分散しやすい

スリングは、大きな一枚の布を使って子どもを支えるシンプルな抱っこ用品です。

一時期かなり流行りました。

横抱きでは赤ちゃんの首が屈曲しやすいなど、姿勢に注意が必要ですが、ある程度成長した子どもを縦抱きで支えるために使うのであれば、とても便利な道具だと私は思っています。

私がスリングをいいと思う理由は、腰への負担だけではありません。

肩への負担を広い範囲に分散できることも大きな利点です。

細い紐状のものは、子どもの体重が狭い範囲に集中するため、長時間使っていると肩に食い込みやすくなります。

それを毎日のように繰り返していれば、今度は肩の筋肉に負担がかかり続け、深部にコリが蓄積して肩こりにつながります。

腰を守るために抱っこ用品を使ったのに、今度は肩がつらくなってしまったのでは困りますよね。

その点、スリングは肩の上で布を広く広げることができます。

子どもの重さを広い面で受けられるので、肩の一点に食い込みにくいのです。

私自身が使っていた「トンガ」も便利でした

もう一つ、私自身が子育てをしていた頃に使っていて、とても便利だったのが、**フランス生まれの「トンガ」**という抱っこ補助具です。

日本では以前ほど見かけなくなりましたが、現在でもフランスで使われている抱っこ用品です。

ネット状の布でできていて、子どものお尻を乗せる部分が広がるようになっています。

非常にコンパクトなので、使わない時には小さく畳んで持ち歩くことができます。

子どもを乗せたら、片手で背中を支える。

すると、もう片方の手を使うことができます。

私自身、子どもが小さかった頃にはずいぶん重宝しました。

また、トンガは子どもの体重を受ける部分が広がるため、細い紐状のものに比べて肩に食い込みにくいのも良いところだと思います。

最近のしっかりした抱っこ用品にももちろん良いところがありますが、腰や肩への負担、そして持ち運びやすさを考えると、スリングやトンガのようなシンプルな抱っこ用品も、もっと見直されてもいいのではないかと私は思っています。

抱っこによる腰痛は「今日の抱っこ」だけが原因ではありません

抱っこをして腰が痛くなると、

「昨日、長時間抱っこしたからかな?」

と思うかもしれません。

しかし、私が施術をする時に見るのは、その一日だけではありません。

毎日の抱っこで反り腰になる。

いつも同じ側で子どもを支える。

その姿勢を何か月も繰り返す。

そうした長期間の負担によって、腰の深部には少しずつコリが形成され、蓄積していきます。

そして筋肉の柔軟性や余裕が少なくなってきたところに、長時間の抱っこや何気ない動作が重なり、腰痛として現れる。

私はそのように考えています。

だからこそ大切なのは、

「腰が痛くなったから抱っこをやめる」ことではなく、「どうすれば腰を反らせ続けずに抱っこできるか」を考えること。

抱っこ紐やスリング、トンガなどの道具も上手に利用しながら、腰だけでなく肩にも負担を集中させないことが大切です。

子どもの抱っこは毎日のことです。

だからこそ、ちょっとした抱き方や道具の違いでも、それが何か月、何年と続けば、体への負担には大きな違いが出てくると私は考えています。

くすのきカイロプラクティックでは、痛みが出ている場所だけを見るのではなく、「なぜその筋肉に長期間負担がかかってきたのか」というところまで考えながら施術をしています。

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マッサージチェアは長く使うほど効果がある?実は逆かもしれません

昔、銭湯などに20円で動くマッサージチェアがありましたよね。

普通の椅子に背中や腰を押す突起が付いていて、数分間だけ動くあのタイプです。

最近のマッサージチェアは本当に進化しました。

リクライニング機能が付き、ローラーが背中を動き回り、腕や脚まで空気圧で刺激してくれます。

空港などにも設置されていて、待ち時間につい利用したくなる方も多いでしょう。

昔とは比べものにならないほど性能は良くなっています。

 

どうして10分くらいで止まるのでしょう?

街中のコイン式マッサージチェアを見ると、多くは約10分で終了します。

「もう少しやりたいな。」

そう感じたことがある方も多いと思います。

もちろん、回転率や料金設定などの理由もあるでしょう。

しかし私は、それ以上に筋肉への刺激時間が関係していると考えています。

約30年間の施術経験で感じていること

私は約30年間、さまざまな肩こりや腰痛の患者さんを施術してきました。

その経験から感じているのは、

筋肉は長時間刺激し続ければ良くなるわけではない

ということです。

むしろ、同じ場所に刺激を与え続けることで、一時的には気持ち良く感じても、その後かえって筋肉が硬くなってしまう方を数多く見てきました。

筋肉への刺激は、強ければ強いほど、長ければ長いほど良いわけではありません。

自宅のマッサージチェアは注意が必要です

実際に問題になりやすいのは、自宅のマッサージチェアです。

テレビを見ながら長時間使う。

そのまま寝てしまう。

終わっても、また動かす。

これを繰り返してしまう方が少なくありません。

すると、

筋肉が硬くなる

↓

さらに気になる

↓

またマッサージする

という悪循環に入ってしまうことがあります。

気持ちがいいからといって、長時間続けることが筋肉にとって良いとは限らないのです。

マッサージガンも同じです

最近人気のマッサージガンも同じです。

コリが強い場所だからといって、ずっと当て続けてしまう方がいます。

しかし、強い刺激や長時間の刺激を与え続けると、筋肉はかえって緊張し、硬くなってしまいます。

「もっと効かせたい」

「もっと奥まで届かせたい」

と思って強く押し付けたり、同じ場所へ長時間当て続けたりする必要はありません。

※マッサージガンの使い方については、別の記事で詳しくご紹介します。

実は施術でも同じ考えです

患者さんから、

「今日は2コマ続けてお願いできますか?」

と相談されることがあります。

しかし私は、お断りしています。

理由はシンプルです。

続けて長時間施術するよりも、一度筋肉を休ませてから、日を空けてもう一度施術した方が良いと考えているからです。

筋肉には、刺激を受けた後に休む時間が必要です。

長時間施術すれば、それだけ早くコリが取れるわけではありません。

むしろ刺激が強すぎたり、長すぎたりすれば、筋肉を必要以上に緊張させてしまいます。

だから私は、施術時間をむやみに長くすることはしていません。

セルフチェック

次の項目に当てはまりませんか?

□ マッサージチェアで20分以上座ることが多い

□ マッサージチェアで寝てしまう

□ マッサージガンを同じ場所に何分も当てている

□ 「長くやるほど効く」と思っている

一つでも当てはまる方は、筋肉へ刺激を与え過ぎているかもしれません。

まとめ

マッサージチェアもマッサージガンも、使い方次第では体を楽にしてくれる便利な道具です。

しかし、

「長くやればやるほど効果が高い」

というわけではありません。

大切なのは、

強さ

時間

そして、

刺激する方向です。

私は約30年間の施術経験から、力や時間よりも、**「筋肉を正しく捉え、適切な角度から刺激すること」**の方がはるかに重要だと考えています。

長時間、力任せに刺激するのではなく、必要な場所へ必要な刺激を加える。

そして、刺激した後は筋肉を休ませる。

筋肉は、強く長く刺激すれば良くなるものではありません。

これが、約30年間筋肉を施術してきた私が大切にしている考え方です。

 

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整体やマッサージに行っても、すぐに元へ戻ってしまうのはなぜ?

患者さんから、よくこんな質問をいただきます。

「整体やマッサージを受けた直後は楽になるのですが、数日するとまた肩こりや腰痛が戻ってしまうんです。」

せっかく楽になったのに、またつらくなってしまうと、

「このままずっと繰り返すのかな……」

と不安になりますよね。

私は、その理由の一つが**「長年蓄積したコリ」**にあると考えています。

 

コリは毎日少しずつ蓄積していきます

肩こりや腰痛で悩んでいる方も、昔は、

「肩が凝ったな。」

と思っても、一晩寝れば楽になっていた時期があったのではないでしょうか。

それは、筋肉にまだ十分な余裕があったからです。

しかし、デスクワークやスマートフォン、車の運転、家事などで毎日同じような負担がかかり続けると、筋肉には少しずつ疲労が蓄積していきます。

一時的な疲労であれば、睡眠や休息によって回復します。

ところが、回復する以上の負担が毎日のように続けば、筋肉にはコリが蓄積し、やがて深部まで固まっていきます。

最初のうちは、まだ筋肉に余裕があるため、一晩寝れば症状を感じなくなります。

しかし、コリの蓄積が増え、筋肉の余裕が少なくなるにつれて、一晩寝ただけでは元の状態まで回復できなくなります。

私は、これが肩こりや腰痛が慢性化していく大きな理由の一つだと考えています。

長年蓄積したコリは、一度では取り切れません

慢性的な肩こりや腰痛は、数日でできたものではありません。

毎日の負担が何年、何十年と積み重なり、コリが蓄積して深部まで固まった状態です。

ですから、一度の施術で楽になったからといって、長年蓄積したコリがすべてなくなったわけではありません。

表面や比較的取りやすい部分の緊張が減れば、その場ではかなり楽になります。

しかし、深部に強いコリが残っていれば、最初のうちは再び肩こりや腰痛を感じるようになります。

これは、

「施術を受けても元に戻ってしまった」

というより、

「まだ深部に取り切れていないコリが残っている」

と私は考えています。

改善とは「コリの蓄積を減らしていくこと」

当院では、一度ですべてのコリを取り切ろうとは考えていません。

無理に強い刺激を加えたり、長時間施術したりすれば良いわけではないからです。

筋肉の状態を確認しながら、深部まで固まったコリを一つひとつ取り除いていく。

それを繰り返すことで、少しずつ筋肉に余裕が戻ってきます。

すると、最初は2〜3日しか楽な状態が続かなかった方でも、

  • 1週間
  • 2週間
  • 3週間

というように、楽に過ごせる期間が少しずつ長くなっていきます。

改善までに必要な期間は、コリの蓄積量や生活で受ける負担などによって違います。

しかし、深部のコリが減るほど筋肉に余裕が生まれ、肩こりや腰痛が戻るまでの期間も長くなっていく。

これは約30年間、多くの患者さんを施術する中で繰り返し見てきた変化です。

「自然に治った」と思っていても……

患者さんから、

「先週は肩が凝っていたけれど、今は何ともありません。」

「腰痛があったけれど、数日したら自然に治りました。」

というお話を伺うことがあります。

もちろん、症状がなくなること自体は良いことです。

しかし、症状を感じなくなったことと、蓄積したコリがなくなったことは同じではありません。

筋肉にまだ余裕があるうちは、休息によって症状を感じなくなることができます。

しかし、その間にも同じ生活による負担が続けば、コリは少しずつ蓄積していきます。

そして、

「昔は一晩寝れば治っていた。」

↓

「最近は数日かかるようになった。」

↓

「いつの間にか、ずっと肩が凝っている。」

という状態へ変わっていきます。

私は、これが慢性的な肩こりや腰痛ができていく一つの流れだと考えています。

当院が大切にしていること

当院が目指しているのは、その場だけ楽にすることではありません。

長年の負担によって蓄積し、深部まで固まったコリを少しずつ取り除き、筋肉に余裕のある状態へ戻していくこと。

これを大切にしています。

肩こりや腰痛は、ある日突然できあがるものではありません。

毎日の生活の中で筋肉への負担が積み重なり、それが何年も続くことでコリが蓄積し、深部まで固まっていきます。

だからこそ、一度の施術ですべてを変えようとするのではなく、長年かけて蓄積したコリを一つひとつ取り除いていくことが大切です。

「施術を受けても、すぐ戻ってしまう。」

そんな方は、

「どれだけ長い年月をかけてコリを蓄積してきたのか」

という視点から、ご自身の体を考えてみてください。

 

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温泉は肩こりや腰痛に本当に効果があるのでしょうか?

「先生、温泉に入ると肩こりが楽になるんですよ。」

患者さんから、このようなお話を聞くことがあります。

温泉地へ行くと、効能の欄には、

  • 肩こり
  • 腰痛
  • 神経痛
  • 疲労回復

など、さまざまな症状が書かれています。

では、なぜ温泉に入ると肩こりや腰痛が楽になるのでしょうか?

今回は、整体師としての視点からお話ししたいと思います。

 

温泉が気持ち良く感じるのには理由があります

温泉へ入ると、

「体が軽くなった。」

「肩や腰が楽になった。」

と感じる方は少なくありません。

これは単に気分の問題だけではありません。

入浴すると体が温まり、血流も変化します。

また、お湯の中では浮力によって体重の負担が軽くなるため、筋肉や関節も休みやすくなります。

さらに、水圧による刺激や、ゆっくりお湯につかることで心身がリラックスすることも関係しています。

こうしたことが重なって、温泉に入った後に体が軽く感じられるのだと思います。

温泉と家庭のお風呂は何が違うのでしょうか?

温泉には、泉質によってさまざまな成分が含まれています。

そのため、泉質による違いもあります。

一方で、毎日の家庭のお風呂にも十分メリットがあります。

ゆっくり湯船につかることで筋肉が温まり、血流が良くなることで、体もリラックスしやすくなります。

つまり、

「温泉だから」というだけではなく、体を温めてゆっくり休ませること自体にも意味がある

と私は考えています。

ただし、深部のコリが取れたわけではありません

ここは、とても大切なところです。

温泉やお風呂に入って肩こりや腰痛が楽になったとしても、長年の負担によって筋肉の深部に蓄積したコリまでなくなったわけではありません。

体が温まり、血流が良くなり、筋肉の緊張が和らぐことで、一時的に体が動かしやすくなったり、痛みや重さを感じにくくなったりします。

だから、

「温泉に入るとすごく楽になるけれど、翌日にはまた肩がこっている。」

ということが起こります。

長期間同じ筋肉へ負担がかかり続ければ、コリは少しずつ蓄積し、やがて深部まで固まっていきます。

慢性的な肩こりや腰痛では、この深部に蓄積したコリをどうするかが大切だと私は考えています。

それでも入浴はおすすめです

だからといって、

「お風呂に入っても意味がない。」

ということではありません。

むしろ私は、毎日の入浴はおすすめしています。

深部のコリそのものを取り除くことは難しくても、体を温めて血流を良くし、筋肉をリラックスさせることは、これ以上疲労やコリをため込まないためのケアとして役立ちます。

特に一日中デスクワークをしている方や、肩や腰に力が入りやすい方にとって、湯船につかって体を休ませる時間を作ることは大切です。

忙しい方でもできる健康習慣です

「温泉に行きたいけれど、なかなか時間が取れない。」

そんな方も多いと思います。

もちろん、毎日のように温泉へ行く必要はありません(笑)。

自宅でシャワーだけで済ませず、時間がある時には湯船につかる。

それだけでも、疲れた筋肉を休ませる時間になります。

特別な健康器具を買わなくてもできる、身近なセルフケアの一つです。

まとめ

温泉やお風呂に入ると肩こりや腰痛が楽になるのは、体が温まり、血流が良くなり、筋肉がリラックスしやすくなることが関係しています。

ただし、

温泉に入って楽になった=長年蓄積したコリがなくなった

ということではありません。

長期間の負担によって筋肉の深部まで蓄積したコリは、温めるだけで取り除けるものではないと私は考えています。

だからこそ、

日常では入浴などで筋肉に疲労をため込まない。

そして、すでに深部まで固まってしまったコリについては、しっかりと取り除いていく。

この両方が大切です。

温泉が好きな方は、ぜひ楽しんでください。

そして温泉へなかなか行けない方も、毎日の入浴を上手に使って、疲れた筋肉を休ませる時間を作ってみてください。

 

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疲れが抜けにくい、体が重いなどの「なんとなく不調」について詳しく知りたい方は、ホームページの「なんとなく不調」ページもご覧ください。

 

 

運動不足が続くと、体はどう変わるのでしょうか?

「最近、階段を上るのがつらくなった…」

「少し歩いただけで疲れてしまう。」

「以前より肩こりや腰痛がひどくなった気がする。」

このような変化を感じている方はいませんか?

「年齢のせいだから仕方ない。」

と思ってしまいがちですが、その背景には筋肉量や筋力の低下が関係していることがあります。

今回は「サルコペニア」についてお話しします。

 

サルコペニアとは?

サルコペニアとは、加齢などに伴って筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下した状態です。

筋力が落ちてくると、

  • 歩くのがつらくなる
  • 階段の上り下りが大変になる
  • 転びやすくなる
  • 日常生活で疲れやすくなる

といった変化が現れます。

そして体を動かすことがつらくなると、さらに活動量が減り、筋力が低下するという悪循環にもつながります。

40代、50代から運動習慣を意識することが大切です

サルコペニアというと、高齢者の問題というイメージが強いと思います。

実際にサルコペニアそのものは、主に高齢者で問題になるものです。

しかし、その年代になってから突然筋力が低下するわけではありません。

リモートワークが増えた。

車で移動することが多い。

デスクワーク中心で歩く機会が少ない。

こうした生活を続けている40代、50代の方も、今のうちから筋肉を使う習慣を持つことが大切です。

そして私は、運動不足そのものだけではなく、長時間同じ姿勢を続けることによる筋肉への負担にも注意してほしいと思っています。

デスクワークなどで同じ筋肉へ負担がかかる状態が毎日続き、それが何年も積み重なることで、筋肉にはコリが蓄積し、やがて深部まで固まっていきます。

これが慢性的な肩こりや腰痛につながっていくと、私は考えています。

筋肉は使わなければ衰えます

私自身、Apple Watchで活動量を確認していますが、仕事の日と休日では消費カロリーにかなり差があります。

整体師という仕事は体を動かす機会が多いので特に感じますが、普段の通勤や買い物なども意外と大切な運動になっています。

「少し歩く。」

「エスカレーターではなく階段を使う。」

そんな日常生活の積み重ねも、筋力を維持するためには大切です。

特別な運動をすることだけが運動ではありません。

普段から体を動かすことそのものが大切なのです。

急に頑張りすぎるのは逆効果です

「運動不足だから今日から頑張ろう!」

その気持ちはとても大切です。

しかし、長い間運動をしていなかった方が、突然激しい運動を始めることはおすすめしません。

筋力が落ちているところへ急激に大きな負荷をかければ、筋肉や関節を痛める原因にもなります。

まずは無理のない範囲で、

  • 少し長めに歩く
  • 軽いスクワットをする
  • ストレッチをする

などから始め、少しずつ体を慣らしていくことが大切です。

中高年は「鍛えること」と「ケア」の両方が大切です

私は約30年間、多くの患者さんの筋肉を触ってきて、中高年では筋肉を鍛えることと同じくらい、柔軟性を保つことが大切だと考えています。

運動をすれば筋肉には負荷がかかります。

適度な負荷であれば筋力を維持するために必要ですが、疲労をためたまま運動を繰り返せば、筋肉にはコリが蓄積していきます。

特に長年の負担によって深部まで固まったコリは、運動をするだけで取り除けるものではありません。

だからこそ、

筋肉を使う。

そして、

疲労やコリをため込まないようにケアする。

この両方が大切だと考えています。

まとめ

サルコペニアは、主に高齢者で問題になる筋肉量・筋力・身体機能の低下です。

しかし、筋肉はある日突然衰えるわけではありません。

40代、50代のうちから体を動かす習慣を持ち、筋力を維持していくことが大切です。

そして中高年では、ただ筋肉を鍛えればよいというわけでもありません。

筋力を維持すること。

そして、

筋肉の柔軟性を保ち、深部にコリをため込まないこと。

私は、この二つをセットで考えることが、年齢を重ねても元気に動き続けるために大切だと思っています。

筋肉は年齢を重ねても、適切に使うことで変化していきます。

今日少し歩くことからでも構いません。

今から体を動かす習慣を作ることが、10年後も自分の足で元気に動くための準備になります。

 

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ぎっくり腰は、痛みが引いてからが大切です

ぎっくり腰を起こした時の対処法について、患者さんから聞かれることがよくあります。

以前にもこのテーマで記事を書いたことがありますが、今読み返すと、当時は「発症直後にどう対処するか」という部分に重点を置いていました。

もちろん、ぎっくり腰を起こした直後の対応は大切です。

ただ、約30年間患者さんの腰を見てきた現在は、ぎっくり腰は急性期が終わった後のケアこそ重要だと考えています。

痛みが引いたからといって、腰の状態まで元に戻っているとは限らないからです。

 

ぎっくり腰と慢性腰痛は同じではありません

慢性的な腰痛では、仕事や家事、長時間の座り姿勢などによる負担が長期間続くことで、腰やお尻の筋肉の深部にコリが少しずつ蓄積していきます。

一方、ぎっくり腰は、

「朝、顔を洗おうとして前かがみになった時」

「床の物を取ろうとした時」

「靴下を履こうとした時」

「立ち上がろうとした時」

など、何気ない動作をきっかけに突然強い痛みが出ます。

しかし私は、その時の動作だけが原因ではないと考えています。

長年の負担によって腰やお尻の深部にコリが蓄積し、筋肉の柔軟性や余裕が少なくなっている。

そこへ前屈やひねりなどの動作が加わり、最後のきっかけとなって筋肉やその周囲の組織を傷める。

私は、ぎっくり腰の多くをこのように考えています。

ぎっくり腰の直後には、筋肉やその周囲の組織を傷め、炎症を疑う反応が見られることも多いため、発症直後から深部を強く施術することはしていません。

まずは急性期の反応が落ち着くことが大切です。

ぎっくり腰は朝に起こりやすい

約30年間患者さんを見ていると、ぎっくり腰を朝の時間帯に起こしたという方がとても多くいらっしゃいます。

「朝、顔を洗おうとして前かがみになった時」

「起きて靴下を履こうとした時」

「朝、床の物を取ろうとした時」

などです。

私は、これには朝という時間帯の体の状態も関係していると考えています。

睡眠中は長時間ほとんど体を動かしません。

そのため、起床時は日中に活動している時に比べて筋肉の血流が少なく、腰の筋肉も固まった状態になりやすくなります。

特に慢性的な腰痛がある方では、長年の負担によって、すでに腰やお尻の筋肉の深部にコリが蓄積しています。

そこへ睡眠中の長時間の不動が加わるため、朝起きた時には、さらに腰が固まった状態になりやすいのです。

実際、慢性腰痛の方から、

「朝起きた時が一番つらい」

「起きてしばらく動いていると楽になる」

という話をよく伺います。

体を動かし始めることで筋肉も動き、血流も増えてくるため、時間が経つにつれて腰が動かしやすくなっていきます。

逆に考えれば、起床直後は、慢性腰痛のある方にとって、ぎっくり腰を起こすリスクが高くなる時間帯だと私は考えています。

深部にコリが蓄積し、さらに朝で固まっている腰へ、前かがみやひねりなどの動作が加わる。

それが最後のきっかけとなって、ぎっくり腰を起こすのです。

そのため、慢性腰痛がある方や、ぎっくり腰を繰り返している方は、朝起きてすぐに深く前屈したり、腰を強くひねったりしないことも大切です。

まずはゆっくり起き上がり、少し体を動かしてから一日の動作に入るようにしてください。

発症直後は、無理をしないことが第一です

ぎっくり腰を起こした直後は、仕事や家事を無理に続けず、腰へ大きな負担をかける動作を避けてください。

特に、

  • 重い物を持つ
  • 中腰を繰り返す
  • 痛みを我慢して強く伸ばす
  • 無理に運動する
  • 強く揉む

といったことは避けた方がよいでしょう。

ただし、「安静」といっても、何日間も寝たきりになる必要はありません。

トイレや食事など、痛みが強くならない範囲の日常動作は行いながら、無理な動きだけを控えるという考え方です。

冷やすか温めるかは、体の反応を見ます

発症直後に熱っぽさやズキズキする痛みがあり、冷やすと楽になる場合は、保冷剤をタオルで包み、10〜15分ほど当てる方法があります。

冷やし続けるのではなく、皮膚の状態を確認しながら短時間にしてください。

一方で、温めた方が楽に動ける方もいます。

そのため、すべてのぎっくり腰に対して、

「必ず3日間冷やす」

「お風呂は絶対に禁止」

と一律に決める必要はないと考えています。

ただし、発症直後に長風呂をしたり、熱い湯に無理に入ったりする必要はありません。

浴槽への出入りが不安な場合は、シャワーで済ませる方が安全です。

翌朝に痛みが強くなることがあります

ぎっくり腰は、痛めた瞬間よりも、その日の夜から翌朝にかけて痛みが強くなることがあります。

傷めた組織の反応に加え、寝ている間は腰を動かす機会が少ないため、起床時には筋肉もこわばっています。

そのため、発症当日に無理をして動き続けると、翌朝さらに動きにくくなることがあります。

最初のうちは、動作をゆっくり行い、寝返りや起き上がりで腰を大きくひねったり、一気に立ち上がったりしないようにしてください。

「痛みが引いた=治った」ではありません

ぎっくり腰の強い痛みは、数日かけて少しずつ落ち着いていくことがあります。

この段階で多くの方は、

「もう治った」

と思います。

しかし、私はここからが非常に重要だと考えています。

急性期の炎症や強い痛みが落ち着いても、傷めた場所や、それをかばって働いた周囲の筋肉には硬さが残ります。

さらに、ぎっくり腰を起こす以前から深部に蓄積していたコリも、そのまま残っています。

つまり、

痛みがなくなったことと、腰の筋肉が元の良い状態へ戻ったことは同じではありません。

痛みは軽くなっても、

「腰が重い」

「前屈がしにくい」

「朝だけ腰が固い」

「長時間座ると張る」

「また同じ動作で痛めそうで怖い」

といった状態が残ることがあります。

私は、この状態をそのままにすることが、慢性腰痛やぎっくり腰の再発につながる一因になると考えています。

ぎっくり腰を繰り返す方の腰には特徴があります

約30年間施術をしていると、ぎっくり腰を何度も繰り返している方には、共通する特徴を感じます。

痛みがない時でも、腰やお尻の深部に強いコリが蓄積している方が非常に多いのです。

一度目のぎっくり腰の後、強い痛みだけが引き、そのままにしてしまう。

すると、筋肉の柔軟性が十分に戻らないまま、仕事や家事を再開することになります。

そこへ再び毎日の負担が積み重なり、深部のコリがさらに蓄積していく。

そして筋肉の余裕が少なくなったところで、何気ない動作をきっかけに再びぎっくり腰を起こす。

このような経過を、私は数多く見てきました。

最初は数年に一度だったものが、

「年に一度」

「数か月に一度」

「少し疲れるだけで腰に不安を感じる」

という状態へ変わっていく方もいます。

「ぎっくり腰は癖になる」と言われることがありますが、私は、ぎっくり腰そのものが癖になるというより、腰の深部にコリが残り、再び傷めやすい状態が続いていることが大きいと考えています。

急性期が終わった後に、深部の筋肉を整えます

当院では、ぎっくり腰の痛みが強い急性期に、無理に深部を刺激することはしません。

強い痛みや熱感が落ち着き、少しずつ動けるようになってから、腰やお尻の筋肉の状態を確認します。

そして、傷めた場所の周囲だけではなく、かばうことで固くなった筋肉、腰を支えている臀部、そしてぎっくり腰を起こす以前から深部に蓄積していたコリまで確認していきます。

ここが、私はとても大切だと考えています。

ぎっくり腰になって固くなった部分だけを見るのではありません。

なぜ、その腰がぎっくり腰を起こすところまで余裕を失っていたのか。

そこまで考えて筋肉の状態を整えていく必要があります。

私は約30年間の施術経験から、ぎっくり腰は急性期を乗り切って終わりではないと強く感じています。

炎症が落ち着く前に無理な施術をするのではありません。

急性期が終わった後だからこそ、腰やお尻の深部に残っているコリを少しずつ取り除き、筋肉の柔軟性を取り戻していく。

それが、慢性腰痛への移行や再発を防ぐうえで大切だと考えています。

すぐに医療機関へ相談した方がよい症状

次のような症状がある場合は、単なるぎっくり腰と決めつけず、早めに医療機関へ相談してください。

  • 足に強い力が入らない
  • 両脚にしびれが広がる
  • 尿や便が出にくい、または漏れる
  • 股の周囲の感覚がおかしい
  • 発熱や強い体調不良がある
  • 転倒や事故の後に強い痛みが出た
  • 痛みが急速に悪化している

また、強い痛みが長く続く場合も、一度きちんと検査を受けることが大切です。

ぎっくり腰は、その後のケアまでが対処です

ぎっくり腰を起こした直後は、無理をせず、急性期の反応が落ち着くのを待つ。

少し動けるようになったら、無理のない範囲で日常生活へ戻していく。

そして痛みが引いた後は、腰やお尻の深部に残っているコリを少しずつ取り除き、筋肉の柔軟性を取り戻していく。

私は、この三段階が大切だと考えています。

そして、ぎっくり腰を繰り返している方には、もう一つ覚えておいてほしいことがあります。

朝起きた直後は、腰が一日の中でも固まっている時間帯です。

特に慢性腰痛があり、すでに腰の深部にコリが蓄積している方では、朝はさらに腰に余裕がなくなっています。

顔を洗う、靴下を履く、床の物を取る。

そんな何気ない動作が最後のきっかけになることがあります。

痛みが引いた=腰が元の状態に戻った、ではありません。

ぎっくり腰を何度も繰り返している方や、その後から慢性的な腰痛が続いている方は、「痛みがなくなったから大丈夫」で終わらせず、急性期が終わった後の筋肉の状態にも目を向けてみてください。

 

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自宅で仕事をすると、なぜ肩や腰がつらくなるのでしょうか?

新型コロナをきっかけに広がったリモートワークは、現在では一つの働き方として定着しました。

通勤時間がなくなり、自宅で仕事ができるのは便利なことです。

その一方で、リモートワークを始めてから、

「肩こりがひどくなった」

「首や背中が重い」

「腰が痛くなった」

という方も少なくありません。

私の臨床でも、自宅で仕事をするようになってから、首・肩・背中・腰のコリが強くなったという話をよく聞くようになりました。

原因は、ノートパソコンだけではありません。

自宅の作業環境そのものが、長時間仕事をする姿勢に合っていないことも大きく関係しています。

 

自宅は仕事をするために作られていません

会社では、少なくとも仕事をすることを前提に机や椅子が用意されています。

しかし、自宅では、

  • 食卓で仕事をする
  • 床に座ってローテーブルを使う
  • ソファに座って作業する
  • ベッドの上でパソコンを使う

といった姿勢になりがちです。

食卓の椅子は、食事をする時間には問題がなくても、何時間もパソコン作業を続けることまでは想定されていません。

床やソファでは、骨盤が後ろへ倒れて背中が丸まりやすくなります。

ベッドでは体が安定しにくいため、画面をのぞき込むような姿勢になり、首や腰の筋肉へ負担がかかり続けます。

短時間であれば、それほど問題を感じないかもしれません。

しかし、その姿勢を毎日何時間も続け、それが何年も積み重なることで、首・肩・背中・腰の筋肉には深部までコリが形成され、蓄積していきます。

これが、リモートワークを始めてから肩こりや腰痛が慢性化した方に、私がまず考えることです。

ノートパソコンも体が丸まりやすい理由の一つです

自宅での仕事には、ノートパソコンを使う方が多いと思います。

ノートパソコンは画面の位置が低いため、机にそのまま置くと目線が下がります。

すると、

  • 頭が前へ出る
  • 背中が丸くなる
  • 肩が前へ入る
  • 腰が丸まりやすくなる

という姿勢になりやすくなります。

ただし、この点については別の記事で詳しく説明しているため、ここでは簡単に触れるだけにします。

ノートパソコンを長時間使う場合は、台などを利用して画面を上げ、外付けのキーボードとマウスを使うことで、首や肩への負担を減らしやすくなります。

高価な机や椅子を買えば解決するのでしょうか?

リモートワークによる体の負担を減らすために、

「仕事用の机と椅子をそろえましょう」

という話をよく聞きます。

もちろん、十分なスペースがあり、自分の体に合った机や椅子を置けるのであれば、それに越したことはありません。

しかし、日本の住宅事情を考えると、仕事専用の部屋や大きなデスクを用意するのが難しい方も多いでしょう。

そして、ここでもう一つ大切なことがあります。

どれほど高価な椅子を使っても、同じ姿勢を何時間も続ければ筋肉への負担は続きます。

大切なのは、完璧な仕事部屋を作ることではありません。

今ある環境の中で筋肉への負担を減らし、同じ姿勢を長時間続けないことです。

食卓で仕事をする場合の工夫

食卓で仕事をする場合は、まず椅子と机の高さを確認してください。

机が高過ぎると、キーボードを打つ時に肩が上がります。

反対に椅子が低過ぎても、腕を持ち上げる形になり、首や肩に力が入りやすくなります。

クッションなどを使って座面の高さを調整し、肩をすくめずにキーボードを操作できる位置を探してみてください。

その際、足が床から浮いてしまう場合は、箱や足台などを置いて足を支えます。

足元が安定すると、腰や背中にも余計な力が入りにくくなります。

大切なのは、「正しい姿勢の形」に無理やり自分を合わせることではありません。

肩や腰へ余計な力を入れずに仕事ができる環境を作ることです。

床やソファでの長時間作業は避けましょう

床に座ってローテーブルで作業すると、画面の位置が非常に低くなります。

背中と腰が丸まり、首を前へ突き出した姿勢になりやすいため、長時間の仕事には向いていません。

ソファも同じです。

柔らかい座面に深く沈み込むと、骨盤が後ろへ倒れ、腰から背中にかけて丸くなりやすくなります。

どうしても床やソファを使う場合は、長時間続けず、こまめに立ち上がることが大切です。

ベッドでのパソコン作業は、できるだけ避けた方がよいでしょう。

「良い姿勢」より、同じ姿勢を続けないことが大切です

机や椅子の高さを調整し、作業環境を整えることは大切です。

しかし私は、それ以上に大切なのが、同じ姿勢を長時間続けないことだと考えています。

「姿勢を良くしなければ」と思って、背筋を伸ばした状態を何時間も頑張って維持する必要はありません。

一見きれいな姿勢でも、それを長時間固定していれば、姿勢を支えている同じ筋肉へ負担がかかり続けます。

人間の体は、本来動くものです。

ですから私は、30分から1時間に一度くらいは、椅子から立ったり、少し歩いたり、肩の力を抜いたりして、一度それまでの姿勢をやめることをおすすめしています。

大げさな体操をする必要はありません。

数分でも構いません。

「良い姿勢をずっと続ける」のではなく、「同じ姿勢を長時間続けない」。

この方が、私は大切だと考えています。

長期間の負担が続けば、深部までコリが蓄積していきます

最初のうちは、

「仕事が終わると肩がこる」

「少し腰が重い」

という程度だったかもしれません。

一晩眠れば、翌朝には楽になっていた方もいるでしょう。

しかし、体に合わない環境で毎日何時間も仕事を続けていると、筋肉が十分に回復しないまま、また次の日の負担が加わります。

それが何年も続くことで、首・肩・背中・腰の筋肉には深部までコリが蓄積していきます。

すると、

「朝から肩がこっている」

「仕事を始めてすぐにつらくなる」

「休みの日でも首や腰が重い」

といった慢性的な状態へ変わっていきます。

人によっては、首や肩のコリが強くなることで頭痛や眼精疲労につながったり、腕の重さやしびれなどを感じたりすることもあります。

こうなると、机や椅子の高さを調整するだけでは、すでに深部に蓄積したコリそのものがなくなるわけではありません。

作業環境を見直してこれ以上の負担を減らすことと、すでに深部まで蓄積したコリを少しずつ取り除いていくこと。

慢性的な肩こりや腰痛になっている方では、この両方を考えることが大切です。

リモートワークは、これからも続く働き方です

仕事のために、必ずしも大きなデスクや高価な椅子を用意する必要はありません。

まずは現在の環境で、

  • 画面が低過ぎないか
  • 肩をすくめていないか
  • 足が安定しているか
  • 腰や背中が丸まり過ぎていないか
  • 同じ姿勢を長時間続けていないか

を確認してみてください。

リモートワークそのものが悪いのではありません。

体に合わない環境で、同じ筋肉へ長時間負担をかけ続けることが問題なのです。

そして、その状態が長期間続けば、筋肉の深部にはコリが蓄積していきます。

だからこそ、

「良い姿勢を頑張って続ける」のではなく、「負担の少ない環境を作り、同じ姿勢を続けない」。

これからもリモートワークを長く続けていくために、仕事の効率だけではなく、毎日の作業環境と体の使い方も一度見直してみてください。

 

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花粉症とぎっくり腰。一見関係ないようで実は深い関係があります。

「花粉症とぎっくり腰に関係があるの?」

意外な組み合わせに思われるかもしれません。

花粉症そのものが、ぎっくり腰を起こすわけではありません。

ただ、花粉症の方に多い**「朝のくしゃみ」**は、もともと腰に強いコリを抱えている方にとって、ぎっくり腰を起こす最後のきっかけになることがあります。

今日は、花粉症の季節だからこそ気をつけていただきたい、朝のぎっくり腰についてお話しします。

 

ぎっくり腰は「朝に起こした」という方が多い

約30年間患者さんを施術してきて、私が強く感じていることがあります。

それは、ぎっくり腰になった患者さんに話を聞くと、朝から午前中に痛めたという方が非常に多いことです。

例えば、

「朝、顔を洗おうとして前かがみになった瞬間に痛くなった」

「靴下を履こうとかがんだら動けなくなった」

「床の物を取ろうとしただけなのに痛めた」

といった話をよく聞きます。

なぜ、重い物を持ったわけでもないのに、こんな何気ない動作でぎっくり腰になってしまうのでしょうか。

私は、その動作だけが原因なのではないと考えています。

ぎっくり腰は、その瞬間だけを見ても分かりません

慢性的に腰へ負担がかかっている方では、長期間の負担によって腰や臀部などの筋肉の深部にコリが形成され、蓄積していきます。

深部のコリが増えていけば、筋肉の柔軟性が失われ、少しずつ余裕がなくなっていきます。

そして睡眠中は、日中に比べて体を動かす時間が大きく減ります。

そのため、もともと深部に強いコリを抱えている方では、起床直後に

「腰が固まっている」

と感じることがあります。

実際、慢性的な腰痛のある方から、

「朝が一番腰がつらい」

「起きてしばらく動いていると楽になる」

という話を聞くことも少なくありません。

私は、こうしたもともと腰に余裕がない状態に、睡眠中の長時間の不動が重なった朝は、ぎっくり腰を起こしやすい時間帯の一つだと考えています。

そこへ花粉症の「朝のくしゃみ」が重なります

花粉症の方では、起床後にくしゃみや鼻水などの症状が強く出ることがあります。

いわゆる「モーニングアタック」と呼ばれるものです。

ここで、ぎっくり腰との条件が重なります。

長年の負担によって腰の深部にコリが蓄積している

↓

睡眠中あまり動かない

↓

起床時は腰がさらに固い

↓

花粉症による強いくしゃみ

↓

ぎっくり腰を起こす最後のきっかけになる

という流れです。

つまり、花粉症がぎっくり腰の原因なのではありません。

もともと負担が蓄積して余裕がなくなっている腰へ、くしゃみという急激な動きが加わることが問題なのです。

くしゃみは思っている以上に体を大きく動かします

くしゃみをする瞬間、自分の体を観察してみると分かります。

一瞬ですが、腹部や背中に力が入り、体が大きく動きます。

腰の状態が良ければ、それだけですぐ問題になるわけではありません。

しかし、朝起きたばかりで腰が固く、さらに慢性的な腰痛がある方では、この突然の動きが負担になることがあります。

特に、

前かがみになった瞬間にくしゃみをする

という組み合わせには注意してほしいと思います。

洗面所で顔を洗っている時。

靴下やズボンを履こうとしている時。

床の物を取ろうとしている時。

こうした朝の動作中にくしゃみが出そうになったら、少し気をつけてください。

くしゃみが出そうになったら、手をついてください

私がおすすめしている方法は、とても簡単です。

くしゃみが出そうになったら、壁や机などに手をつくこと。

立っている時なら、近くの壁や机などに手を添えて体を支えます。

座っている時でも、可能なら手をついて体を安定させます。

特に前かがみになっている時は、そのまま勢いよくくしゃみをするのではなく、一度体を安定させてからくしゃみをするようにしてください。

これだけでも、くしゃみをした瞬間に体が大きく動くのを抑えやすくなります。

花粉症で朝から何度もくしゃみが出る方は、ぜひ意識してみてください。

ただし、本当の問題は「くしゃみ」ではありません

ここが一番大切なところです。

ぎっくり腰になった時、

「くしゃみをしたら腰を痛めた」

「顔を洗おうとしたら腰を痛めた」

「床の物を拾ったら腰を痛めた」

というと、その動作が原因だったように思います。

しかし私は、その一回の動作だけで考えないようにしています。

それまで何年も腰へ負担がかかり続け、深部にコリが蓄積していた。

筋肉の柔軟性が失われ、すでに余裕が少なくなっていた。

そこへ最後の一押しとして、くしゃみや前屈動作が加わった。

そのように考えた方が、繰り返しぎっくり腰になる方の状態も理解しやすいと思います。

花粉症の季節こそ、朝の腰に気をつけましょう

花粉症の方に、

「くしゃみをしないでください」

と言っても無理な話です(笑)。

ですから、くしゃみそのものを恐れる必要はありません。

朝起きたばかりの時間は、いきなり大きく前かがみにならない。

くしゃみが出そうになったら、壁や机などに手をついて体を支える。

そして何より、普段から腰へ長時間・長期間の負担をかけ続けないことが大切です。

すでに慢性的な腰痛がある方では、腰や臀部の深部に蓄積したコリを少しずつ減らし、筋肉に余裕を取り戻しておくことも、私は大切だと考えています。

花粉症とぎっくり腰。

一見まったく関係なさそうですが、

「腰が固まりやすい朝」と「くしゃみが出やすい朝」が重なる。

そこに、ちょっとした注意点があります。

花粉症で朝からくしゃみが続く方、そして慢性的な腰痛がある方は、ぜひ覚えておいてください。

 

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腰痛には腹筋運動?その前に知ってほしいこと。

腰痛になると、

「腹筋が弱いから腰痛になるんですよ。」

「腹筋を鍛えれば腰痛は良くなります。」

このように言われた経験はありませんか?

確かに、筋力を維持することは腰痛予防にとって大切です。

しかし、腰痛がある時に、いきなり腹筋運動を始めることが本当に良いのでしょうか?

私は約30年間の施術経験から、慢性的な腰痛の方は筋力強化より先に行うべきことがあると考えています。

 

筋力をつけることは大切です

私は、腰痛の方に筋力トレーニングが必要ないと言っているわけではありません。

むしろ、筋力を維持することはとても大切だと考えています。

筋力が強ければ、同じ動作や姿勢でも筋肉に余裕が生まれ、負担に耐えやすくなります。

そのため、筋力がつけば、コリができにくい体づくりにもつながると私は考えています。

ただし、筋力が強ければ絶対にコリができないということではありません。

筋力があっても、同じ筋肉に長時間・長期間負担がかかり続ければ、深部にはコリが形成され、蓄積していきます。

大切なのは、今の筋肉がどのような状態なのかを考えることです。

慢性的な腰痛がある時の筋肉はどうなっている?

慢性的な腰痛がある方では、長期間にわたって腰や臀部などの筋肉に負担がかかり続け、その深部にコリが蓄積しています。

その結果、筋肉の柔軟性が低下し、余裕がなくなっている方も少なくありません。

私は、このような状態の時に、

「腰痛だから腹筋を鍛えよう」

と、いきなり筋力トレーニングを始めることには注意が必要だと考えています。

すでに余裕がなくなっている筋肉へ、さらに強い負荷を加えることになるからです。

実際、腰痛を改善しようと思って腹筋運動を始めたところ、かえって腰がつらくなってしまったという方もいらっしゃいます。

だからといって、筋力トレーニングが悪いわけではありません。

問題は「鍛えること」ではなく、「どの状態で鍛えるか」なのです。

大切なのは「順番」です

私が慢性的な腰痛の方に大切だと考えているのは、

まず筋肉の状態を整える

↓

深部に蓄積したコリを少しずつ減らす

↓

筋肉に柔軟性と余裕を取り戻す

↓

そのうえで筋力トレーニングを行う

という順番です。

長期間かけて深部に蓄積したコリを、一度ですべて取り除くことはできません。

少しずつ筋肉の状態を整え、動きやすい状態をつくっていく。

そして、筋肉に余裕が出てきたところで、その人の状態に合わせて無理のない範囲から筋力トレーニングを始める。

私は、この順番が大切だと考えています。

腹筋だけを鍛えればいいわけではありません

もう一つ大切なのは、

「腰痛=腹筋が弱い」

と単純に考えないことです。

腰や骨盤周辺を支えているのは腹筋だけではありません。

背中や臀部、脚など、多くの筋肉が協力して体を支えています。

ですから、腰痛を予防するために筋力をつけるのであれば、腹筋だけにこだわるのではなく、体全体を動かしていくことも大切です。

ウォーキングやスクワットなど、自分の体力や腰の状態に合った運動から始めてもいいでしょう。

大切なのは、無理をせず続けることです。

「まず鍛える」ではなく「まず筋肉の状態を見る」

腰痛があると、

「運動不足だから鍛えなければ」

と思う方は少なくありません。

もちろん、筋力を維持することは大切です。

筋力に余裕があれば、日常生活で同じ負担がかかっても筋肉への負担を小さくすることができ、コリができにくい体づくりにもつながります。

だからこそ私は、筋力トレーニングをおすすめしています。

ただし、慢性的な腰痛があり、すでに深部に強いコリが蓄積しているのであれば、まずその筋肉に余裕を取り戻すこと。

そして、その後に筋力をつけていく。

「腰痛だから腹筋を鍛える」ではなく、「今の筋肉がどんな状態なのかを確認してから鍛える」。

私は、腰痛のある方の筋力トレーニングでは、この順番がとても大切だと考えています。

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冬になると肩こり・腰痛・膝痛が悪化する理由とは?

冬になると、

「肩こりがいつも以上につらい…」

「腰痛が悪化した気がする…」

「膝の痛みが強くなる…」

そんな経験はありませんか?

寒くなると「年齢のせいかな」「冬だから仕方ない」と思われる方も多いのですが、寒い季節には筋肉への負担が増え、症状が強くなりやすい理由があります。

今回は、冬に肩こりや腰痛、膝痛が悪化しやすい理由と、自宅でできる簡単な対策についてお話しします。

 

寒さだけが肩こりや腰痛を作るわけではありません

寒くなると、私たちは無意識に肩をすくめたり、体を縮めたりします。

外を歩いている時などを思い浮かべてみてください。

寒い日は自然と肩が上がり、首をすくめ、体全体に力が入っていませんか?

この状態では、首や肩、背中などの筋肉がいつも以上に働くことになります。

ただ、私は寒さだけが肩こりや腰痛を作っているわけではないと考えています。

慢性的な肩こりや腰痛がある方では、それまでの長期間の負担によって筋肉の深部にコリが形成され、少しずつ蓄積しています。

すでに筋肉の余裕が少なくなっているところへ、寒さによる筋肉の緊張がさらに加わる。

そのため、冬になると肩こりや腰痛をいつも以上に強く感じる方がいるのだと考えています。

寒くなると筋肉への血流も低下しやすくなります

寒くなると、体は体温を逃がさないように皮膚の血管を収縮させます。

さらに、先ほどお話ししたように寒さによって体に力が入り、筋肉も緊張しやすくなります。

もともと深部に強いコリがある方では、こうした寒さによる変化が加わることで、いつも以上に筋肉の硬さや重さを感じることがあります。

これは腰でも同じです。

寒い日に体を縮めたり、腰周辺に力を入れた状態が長く続けば、すでにコリが蓄積している腰の筋肉にはさらに負担が加わります。

膝についても、もともと太ももや膝周辺の筋肉に強いコリがある方では、寒さによって筋肉がさらに硬くなることで、動きにくさや痛みを強く感じることがあります。

冬の対策は「冷やさないこと」

そこで冬の肩こりや腰痛対策として私がおすすめしているのが、

「筋肉を冷やさないこと」

です。

「温シップを貼っています」

という方も多いのですが、私は約30年間の施術経験から、慢性的な肩こりや腰痛では、使い捨てカイロなどでしっかり保温した方が楽に感じる方が多いという印象を持っています。

もちろん、感じ方には個人差があります。

肩こりには肩甲骨周辺を温める

肩こりがある方には、肩甲骨の内側、やや上のあたりを冷やさないようにすることをおすすめしています。

貼るタイプの使い捨てカイロを衣類の上から使用すると、肩周辺を保温することができます。

特に屋外にいる時間が長い方は、マフラーなどで首元を冷やさないことも大切です。

寒さによって無意識に肩をすくめ続けないようにすることも意識してみてください。

腰痛には腰周辺の保温を

腰痛がある方も、腰周辺を冷やさないようにしてみてください。

貼るタイプの使い捨てカイロなどを衣類の上から使用し、腰周辺を保温するのも一つの方法です。

特に慢性的な腰痛がある方では、もともと腰や臀部の深部にコリが蓄積しています。

冬はそこへ寒さによる筋肉の緊張が加わりますから、普段以上に腰を冷やさないことを意識するといいでしょう。

膝痛には保温性のあるサポーターも

膝は肩や腰と違い、使い捨てカイロを使いにくい場所です。

そのため、ウール素材など保温性の高いサポーターを利用するのもいいと思います。

膝そのものだけでなく、太ももやふくらはぎなど、膝を支えている筋肉を冷やさないことも大切です。

カイロを使う時は低温やけどに注意してください

使い捨てカイロは便利ですが、一つ注意があります。

背中や腰などに貼ったまま眠ってしまうと、長時間同じ場所が温められたり、体重で押さえつけられたりすることで、低温やけどを起こすことがあります。

そのため、カイロを貼ったまま就寝することは避け、日中の活動時に使用してください。

また、肌へ直接貼らず、必ず製品に書かれている使用方法を守って使いましょう。

「寒いから仕方ない」と諦めないでください

冬になると肩こりや腰痛、膝痛が強くなる方は少なくありません。

ただ私は、寒さだけが原因なのではなく、もともと長期間の負担によって深部にコリが蓄積しているところへ、寒さによる筋肉の緊張が加わることで症状が強くなると考えています。

ですから冬は、

体を冷やさない。

筋肉を温かく保つ。

寒さで体に力が入りすぎないようにする。

こうしたちょっとした工夫も大切です。

そして、すでに慢性的な肩こりや腰痛、膝痛がある方は、保温するだけではなく、長年かけて筋肉の深部に蓄積してきたコリを少しずつ減らし、筋肉に余裕を取り戻していくことも大切だと私は考えています。

「冬だから仕方ない」と我慢せず、寒い季節だからこそ体を冷やさないようにして、上手に冬を乗り切っていきましょう。

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