- 2026年07月08日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 肩こり肩の症状
患者さんから本当によくいただく質問があります。
「先生、肩こりに効果のあるストレッチや体操はありますか?」
テレビやインターネットでは、肩こり解消ストレッチが数多く紹介されています。
そのため、毎日ストレッチを頑張っているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、約30年間肩こりの施術を続けてきた私自身は、慢性的な肩こりに対しては、ストレッチだけでは限界があると考えています。
その理由を2つお話しします。
理由① 筋肉は「ゴム」と似た性質があります
慢性的な肩こりでは、長年の負担によってコリが蓄積し、筋肉の深部まで固まっています。
そこでイメージしていただきたいのが、古くなった輪ゴムです。
劣化して硬くなった輪ゴムを引っ張ると、本当に硬くなっている部分はほとんど伸びず、まだ柔らかさが残っている部分だけが伸びます。
筋肉も、それとよく似ています。
ストレッチをすると、周囲の伸びやすい筋肉は動きます。
しかし、本当にほぐしたい深部まで固まったコリはほとんど動きません。
私は約30年間、多くの肩こりを施術してきましたが、長年蓄積した深部のコリをストレッチだけで取り除くことは難しいと考えています。
理由② 肩こりの場所は構造的に伸ばしにくい
肩こりというと、多くの方が首の付け根や肩の上を思い浮かべます。
では、その場所をストレッチで伸ばそうとすると、どんな動きになるでしょうか。
実際には、首を横へ倒したり回したりするくらいしか方法がありません。
なぜなら、一般的に肩こりを感じる首の付け根や肩の上には、大きく動かして伸ばせる関節がほとんどないからです。
一方、私たちが「肩関節」と呼んでいるものは、本来、腕を動かすための関節です。
つまり、多くの方が肩こりを感じる場所とは少し違います。
そのため、深部まで固まったコリをストレッチだけで十分に柔らかくすることは難しいと私は考えています。
だから私は施術の際、そのような深部のコリへ直接アプローチすることを大切にしています。
肩こりは何年も前から始まっています
患者さんから、
「肩こりは1年前くらいからです。」
と聞くことがあります。
しかし私は、慢性的な肩こりでは、症状を自覚する何年も前から少しずつコリが蓄積していると考えています。
筋肉にはある程度の余裕があります。
仕事や家事、パソコン、スマートフォンなどで負担がかかっても、最初のうちは休むことで回復できます。
しかし、その負担が何年も続くと、少しずつ戻りきらないコリが残ります。
そして、そのコリがさらに蓄積し、深部まで固まっていきます。
やがて筋肉の許容範囲を超えた時に、
「肩が重い」
「痛い」
という症状として現れます。
つまり、肩こりを自覚した時には、コリはすでに長い年月をかけて蓄積しているのです。
ご自身でできることもあります
「では、自分では何もできないのでしょうか?」
もちろん、そんなことはありません。
私が患者さんによくお伝えしているのは、
「これ以上コリを蓄積させないこと」
です。
日常生活では、次の3つを意識してみてください。
① 肩をすくめたまま作業を続けない
肩に力が入っていることに気付いたら、一度肩を大きくすくめてから、ストンと力を抜いてみましょう。
それだけでも肩の余計な力が抜けやすくなります。
② スマートフォンやパソコンを長時間続けない
長時間同じ姿勢を続けるほど、首や肩への負担は大きくなります。
1〜2時間に一度は姿勢を変えたり、軽く体を動かしたりして、筋肉を休ませる時間を作りましょう。
③ 顎を前へ突き出さない
スマートフォンやパソコンの画面をのぞき込む姿勢は、首や肩への負担を大きくします。
頭が前へ出る姿勢が続くほど、コリは蓄積しやすくなります。
まとめ
慢性的な肩こりに、ストレッチだけでは限界があると私は考えています。
その理由は、何年もかけて蓄積し、深部まで固まったコリは、ストレッチだけでは十分な柔軟性を取り戻せないからです。
そして、長年蓄積したコリほど、改善にも時間がかかります。
だからこそ、深部のコリを段階的に取り除く施術と、日常生活でこれ以上コリを蓄積させない工夫、その両方が大切になります。
肩こりは一日でできるものではありません。
何年もかけて蓄積し、深部まで固まったコリだからこそ、一つひとつ段階的に取り除いていく。
私は、それが慢性的な肩こりを改善していくために大切なことだと考えています。
長年肩こりでお悩みの方は、一人でセルフケアを続けるだけではなく、一度ご自身の筋肉の状態を確認してみてください。

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