- 2017年02月21日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 整体の考え方背中・腰の症状腰痛
「花粉症とぎっくり腰に関係があるの?」
意外な組み合わせに思われるかもしれません。
花粉症そのものが、ぎっくり腰を起こすわけではありません。
ただ、花粉症の方に多い**「朝のくしゃみ」**は、もともと腰に強いコリを抱えている方にとって、ぎっくり腰を起こす最後のきっかけになることがあります。
今日は、花粉症の季節だからこそ気をつけていただきたい、朝のぎっくり腰についてお話しします。
ぎっくり腰は「朝に起こした」という方が多い
約30年間患者さんを施術してきて、私が強く感じていることがあります。
それは、ぎっくり腰になった患者さんに話を聞くと、朝から午前中に痛めたという方が非常に多いことです。
例えば、
「朝、顔を洗おうとして前かがみになった瞬間に痛くなった」
「靴下を履こうとかがんだら動けなくなった」
「床の物を取ろうとしただけなのに痛めた」
といった話をよく聞きます。
なぜ、重い物を持ったわけでもないのに、こんな何気ない動作でぎっくり腰になってしまうのでしょうか。
私は、その動作だけが原因なのではないと考えています。
ぎっくり腰は、その瞬間だけを見ても分かりません
慢性的に腰へ負担がかかっている方では、長期間の負担によって腰や臀部などの筋肉の深部にコリが形成され、蓄積していきます。
深部のコリが増えていけば、筋肉の柔軟性が失われ、少しずつ余裕がなくなっていきます。
そして睡眠中は、日中に比べて体を動かす時間が大きく減ります。
そのため、もともと深部に強いコリを抱えている方では、起床直後に
「腰が固まっている」
と感じることがあります。
実際、慢性的な腰痛のある方から、
「朝が一番腰がつらい」
「起きてしばらく動いていると楽になる」
という話を聞くことも少なくありません。
私は、こうしたもともと腰に余裕がない状態に、睡眠中の長時間の不動が重なった朝は、ぎっくり腰を起こしやすい時間帯の一つだと考えています。
そこへ花粉症の「朝のくしゃみ」が重なります
花粉症の方では、起床後にくしゃみや鼻水などの症状が強く出ることがあります。
いわゆる「モーニングアタック」と呼ばれるものです。
ここで、ぎっくり腰との条件が重なります。
長年の負担によって腰の深部にコリが蓄積している
↓
睡眠中あまり動かない
↓
起床時は腰がさらに固い
↓
花粉症による強いくしゃみ
↓
ぎっくり腰を起こす最後のきっかけになる
という流れです。
つまり、花粉症がぎっくり腰の原因なのではありません。
もともと負担が蓄積して余裕がなくなっている腰へ、くしゃみという急激な動きが加わることが問題なのです。
くしゃみは思っている以上に体を大きく動かします
くしゃみをする瞬間、自分の体を観察してみると分かります。
一瞬ですが、腹部や背中に力が入り、体が大きく動きます。
腰の状態が良ければ、それだけですぐ問題になるわけではありません。
しかし、朝起きたばかりで腰が固く、さらに慢性的な腰痛がある方では、この突然の動きが負担になることがあります。
特に、
前かがみになった瞬間にくしゃみをする
という組み合わせには注意してほしいと思います。
洗面所で顔を洗っている時。
靴下やズボンを履こうとしている時。
床の物を取ろうとしている時。
こうした朝の動作中にくしゃみが出そうになったら、少し気をつけてください。
くしゃみが出そうになったら、手をついてください
私がおすすめしている方法は、とても簡単です。
くしゃみが出そうになったら、壁や机などに手をつくこと。
立っている時なら、近くの壁や机などに手を添えて体を支えます。
座っている時でも、可能なら手をついて体を安定させます。
特に前かがみになっている時は、そのまま勢いよくくしゃみをするのではなく、一度体を安定させてからくしゃみをするようにしてください。
これだけでも、くしゃみをした瞬間に体が大きく動くのを抑えやすくなります。
花粉症で朝から何度もくしゃみが出る方は、ぜひ意識してみてください。
ただし、本当の問題は「くしゃみ」ではありません
ここが一番大切なところです。
ぎっくり腰になった時、
「くしゃみをしたら腰を痛めた」
「顔を洗おうとしたら腰を痛めた」
「床の物を拾ったら腰を痛めた」
というと、その動作が原因だったように思います。
しかし私は、その一回の動作だけで考えないようにしています。
それまで何年も腰へ負担がかかり続け、深部にコリが蓄積していた。
筋肉の柔軟性が失われ、すでに余裕が少なくなっていた。
そこへ最後の一押しとして、くしゃみや前屈動作が加わった。
そのように考えた方が、繰り返しぎっくり腰になる方の状態も理解しやすいと思います。
花粉症の季節こそ、朝の腰に気をつけましょう
花粉症の方に、
「くしゃみをしないでください」
と言っても無理な話です(笑)。
ですから、くしゃみそのものを恐れる必要はありません。
朝起きたばかりの時間は、いきなり大きく前かがみにならない。
くしゃみが出そうになったら、壁や机などに手をついて体を支える。
そして何より、普段から腰へ長時間・長期間の負担をかけ続けないことが大切です。
すでに慢性的な腰痛がある方では、腰や臀部の深部に蓄積したコリを少しずつ減らし、筋肉に余裕を取り戻しておくことも、私は大切だと考えています。
花粉症とぎっくり腰。
一見まったく関係なさそうですが、
「腰が固まりやすい朝」と「くしゃみが出やすい朝」が重なる。
そこに、ちょっとした注意点があります。
花粉症で朝からくしゃみが続く方、そして慢性的な腰痛がある方は、ぜひ覚えておいてください。

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