- 2026年04月22日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
先日、4月の歌舞伎座昼の部を観てきました。
今回のお目当ては、八代目の尾上菊五郎による「裏表先代萩」。
通し狂言で三役をこなす舞台です。
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昔から菊五郎が好きで、立役も女方も両方できるところに魅力を感じています。
今回も女方の大役・政岡を安定して演じていて、「やっぱりいいな」と安心して観ていられる舞台でした。
一方で、その前に上演された「廓三番叟」は少し複雑な気持ちになりました。
中村梅玉さんのお大尽役はさすがでしたが、花魁として前に出ていた中村魁春さんと中村福助さんの動きが少し気になりました。
魁春さんはここ最近、年齢の影響なのか動きに重さを感じる場面があり、福助さんは脳梗塞の後遺症もあって、立ち上がるのにも後見の支えが必要な状態です。
舞台に立ち続けることの大変さは理解しているつもりですが、正直なところ「大丈夫なのかな」と感じてしまったのも事実です。
その分、若い中村莟玉さんや中村玉太郎さんの動きに自然と目がいきました。
やはり体が自由に動くこと、それ自体が舞台の魅力の一つだと改めて感じます。
とはいえ、歌舞伎の世界では「体が動かなくなってからが本物」と言われることもあります。
技術や若さだけではない、長年積み重ねてきた芸の深み。そういうものも確かにあるんだろうなと思います。
魁春さんは歌右衛門の芸養子ですし、福助さんも本来は次の歌右衛門を襲名するはずだった方です。
そうした背景を考えると、舞台に立つ意味は単純な良し悪しでは測れないのかもしれません。
自分の見方がまだ浅いのかな、とも思いつつ、いろいろ考えさせられる一日でした。
もし歌舞伎がお好きな方がいらっしゃったら、ぜひお話ししましょう。

