- 2016年05月16日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
<にこにこ日記セレクション1>
以前紀伊国屋ホールでこまつ座さんの「国語元年」を見ていたんですよ。
そしたら、冒頭で聞き覚えのある曲が歌われている。
ん?これは何?と思いめぐらしても全然思い出せない。
観劇終了後、その曲を口ずさんでみるとなんと「むすんでひらいて」なんです。
これに違う歌詞があるなんてはじめて知りました。
劇中の歌詞は作者の井上ひさしさんの創作だそうですが、後日調べてみるとちゃんと違う歌詞が存在するんです。いや、したんです。
そもそもこの曲、誰の作曲かご存知ですか?
実はこれジャン=ジャック・ルソーなんですよ。
びっくりでしょ。
世界中で歌われているんですが、日本にはどうも明治の初めに賛美歌として入ってきたんだそうです。
で、歌詞なんですがその時に古今集の素性法師の歌から次のような歌詞がつけられたんだそうです。もし、よかったら「むすんでひらいて」の曲調で歌ってみてください。
一、
見わたせば、青やなぎ、
花桜、こきませて、
みやこには、道もせに、
春の錦をぞ。
佐保姫の、織りなして、
降る雨に、そめにける。
二、
見わたせば、山べには、
尾上にも、ふもとにも、
うすき濃き、もみじ葉の、
秋の錦をぞ。
竜田姫、織りかけて、
つゆ霜に、さらしける。
と、ここまではわかったんです。
でも、この先がわからない。
戦後小学唱歌で紹介された時にはすでに「むすんでひらいて」になってるんです。
どこで、どのように、誰によって、今のように変わったのか、結局僕はわからずじまいでした。
どなたかわかる方いたら教えてください。
気になって夜も眠れません(笑)。
この投稿は2005年4月僕の書いたブログ「にこにこ日記」で投稿したものを再録したものです。