- 2016年06月22日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
昨日は久しぶりに歌舞伎座に行ってきました。
写真は染五郎が演じた知盛です。もう血だらけでしょ。
三大義太夫狂言の中でもこの「義経千本桜」は見せ場が多くて本当に観ていて面白い舞台です。他の2作品は歌舞伎よりも文楽の方が面白みがわかるように思いますが、「義経千本桜」の「大物浦」「四の切」はケレン味もあり、歌舞伎の方が面白さが伝わると思います。
今回僕が観た「大物浦」は最後に知盛が碇と共に崖から海にダイブをして幕になります。
後ろ向きに碇に引っ張り込まれるように、ダイブですからね。
それが本当にすごい‼︎
最初に観たのは吉右衛門さんの舞台だったのですが、その舞台を観て僕は本当に歌舞伎が好きになったように思います。
「大物浦」は今までに吉右衛門さんで2回、海老蔵で1回、松緑で1回観ていますが当たり前ではありますが吉右衛門さんの舞台が凄すぎて海老蔵も松緑も消化不良でした。
2人共最後の知盛の悲壮感が表現されていない。
でも今回、染五郎の知盛を観てもう大満足でした。
すごい‼︎あの唸りといい、所作といい完全に知盛でした。
もう少し重みが加わったら吉右衛門さんにも劣らないと思います。
舞踊の「時鳥花有里」は初めて観ましたが、見せ場もありとても華やかな舞台でした。
やはり、ここでも見せ場は染五郎なんですよね。
僕は中堅どころでは3人好きな役者がいます。
菊之助、猿之助、染五郎なのですが、芸の上では菊之助と染五郎が今後の歌舞伎界を引っ張って行くんだろうと思います。
今年は映画をいっぱい観ようと思って歌舞伎は本当に観たいものだけ行こうと思っていましたが、やっぱり歌舞伎は面白いですね〜。
完全にクセになっちゃいますよ(^o^)