- 2020年05月22日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
これは以前にもブログで書いたことですが、今の世の中の状況にも当てはまることなので再度書きたいと思います。
東日本大震災から数か月後、90代のおばあちゃんが歩行不能という事で来院されました。
聞くと震災前には一人で電車に乗り上野の美術館に行ったり元気に活動されていたそうなのですが震災時に外で被災し本当に怖い思いをされ、それ以来外出することすら怖くなってずっと家に閉じこもっていたという事です。
しばらくすると臀部から脚に掛けて痛みが出るようになり歩行もままならない状況まで行ったそうです。
娘さんが整形外科や近くの整骨院、整体、鍼灸院などに連れて行ったそうですが改善せず、ホーページで僕のところの評判を見て少し遠いのですが来てくださったのです。
施術させて頂くと初回終わっただけでも一人で多少歩けるようになり、5回ほどで施術の間隔を空けてでも大丈夫になったのを覚えています。
そして最終的にはまた上野の美術館まで一人で行けるようになりました。
そのおばあちゃんは何が原因だったかというと臀部のコリです。
動かないことで臀部が固まりそこにトリガーポイントが形成され脚に痛みを出すようになったのです。
それくらい身体を動かさず、ストレスを感じコリをため込んでしまうとそこの痛みだけではなく二次的な症状をも引き起こし身体のいたるところに痛みや違和感が出て来るのです。
具体的には、
・首こりからは頭痛、
・肩こりからは手のシビレ、
・腰からはぎっくり腰、
・臀部からは脚のシビレ、
・背中からは睡眠障害
という具合です。
そしてせっかくこりが取れた状態になっていても、またため込んでしまうと痛みは再燃してしまいます。
今回のコロナ騒動では真面目な人ほど、怖くて外に出られずどんどん自分の身体の状況を悪くする方向に行っているような気がします。
この状況がさらに続くと整体の分野にとどまらず、うつ病が増え、高齢者の認知症が増えという具合にウイルスに感染しない代わりに自分の健康を自分で害する方向に行ってしまいますので本当に注意が必要だと思います。