- 2015年10月26日
- くすのきカイロプラクティックオフィス
- 背中・腰の症状腰痛
「ぎっくり腰(急性腰痛)」を経験したことはありますか?
突然腰に激痛が走り、その場から動けなくなってしまう…。
数日間寝たきりになったり、少し動くだけでも恐る恐るになってしまったりと、本当につらい症状ですよね。
では、ぎっくり腰は腰で何が起きているのでしょうか。
私は約30年間の施術経験から、多くのぎっくり腰は筋肉を痛めることで起こると考えています。
患者さんにはよく、
「腰に寝違えが起きたようなものだと思ってください。」
とお話ししています。
ぎっくり腰は朝に起こりやすい
実は、ぎっくり腰には起こりやすい時間帯があります。
それは朝です。
なぜだと思いますか?
慢性的な腰痛がある方では、長期間の負担によって腰の筋肉の深部にコリが形成され、少しずつ蓄積しています。
コリが蓄積していくと、筋肉は次第に柔軟性や余裕を失っていきます。
さらに寝ている間はほとんど体を動かさないため、もともと深部にコリが蓄積している方ほど、朝起きた直後は腰が固まった状態になります。
その状態で、
- 顔を洗おうと前かがみになった時
- 靴下を履こうとした時
- ソファから立ち上がろうとした時
このような何気ない動作をした時に筋肉へ急な負担がかかり、ぎっくり腰の最後のきっかけになることがあります。
つまり、顔を洗ったり靴下を履いたりしたことだけが原因なのではありません。
それまで長期間にわたって腰の筋肉へ負担がかかり、深部にコリが蓄積して筋肉の余裕が少なくなっていたところへ、何気ない動作が最後のきっかけとして加わったと私は考えています。
一方、午後以降に起こるぎっくり腰は、重い物を持ち上げた時など、大きな負荷がかかった場面で起こることが多い印象です。
痛みは時間が経ってから強くなることもあります
ぎっくり腰というと、
「グキッ!」
という瞬間に、その場へ倒れ込んでしまうイメージを持つ方も多いでしょう。
もちろん、そのようなケースもあります。
しかし実際には、
「ピキッと違和感があっただけなのに、時間が経つにつれて痛みが強くなり、翌朝には動けなくなってしまった。」
というケースも少なくありません。
これは、筋肉を傷めたあとに炎症が広がっていくためです。
温めるより、まずは冷やしましょう
ぎっくり腰になると、
「温めた方がいいのでは?」
と思われる方も多いのですが、受傷直後は炎症を抑えることが大切です。
そのため、まずは患部を冷やすことをおすすめします。
湿布でも構いませんが、可能であれば保冷剤やアイスノンなどをタオルで包み、患部を冷やす方が効果的です。
また、炎症が強い間は長時間の入浴も控えた方がよいでしょう。
一般的には炎症は約72時間続くと言われていますので、最初の2〜3日間は無理をせず、炎症を落ち着かせることを優先してください。
痛みが治まっても終わりではありません
痛みが軽くなると、
「もう治った。」
と思ってしまう方も少なくありません。
しかし、炎症が治まったからといって、腰の筋肉が元の状態に戻ったわけではありません。
ぎっくり腰を起こす以前から、長期間の負担によって筋肉の深部に蓄積していたコリは残っています。
さらに、ぎっくり腰で傷めた部分や、それをかばって働いていた周囲の筋肉にも硬さが残ります。
私は約30年間の施術経験から、こうした状態をそのままにしていると、慢性腰痛へ移行したり、ぎっくり腰を繰り返しやすくなったりすると考えています。
だからこそ、痛みが落ち着いた後に筋肉の状態をしっかり整え、深部に蓄積したコリを少しずつ取り除いていくことが、再発予防につながると考えています。
まとめ
ぎっくり腰は突然起こるように見えますが、私はその背景に、長期間の負担によって腰の筋肉の深部に形成・蓄積してきたコリがあることが多いと考えています。
コリが蓄積して筋肉の柔軟性や余裕が少なくなり、さらに睡眠中に長時間体を動かさないことで、朝は腰が固まった状態になります。
そこへ前かがみになるなどの何気ない動作が加わり、それが最後のきっかけとなって、ぎっくり腰を起こすことがあります。
そして大切なのは、
「痛みが引いた=腰が元の状態に戻った」ではない
ということです。
痛みが落ち着いた後も、以前から深部に蓄積していたコリや、傷めた部分をかばって働いた周囲の筋肉の硬さは残っています。
ぎっくり腰を繰り返している方や、腰に不安を抱えている方は、痛みだけではなく、その背景にある筋肉の状態にも目を向けることが大切だと私は考えています。

関連記事
腰痛・ぎっくり腰についてもっと知りたい方はこちら
📌「ぎっくり腰は、痛みが引いてからが大切です」
📌「朝起きると腰が痛い・肩がこるのは、寝具のせいなのでしょうか?」
📌「花粉症とぎっくり腰。一見関係ないようで実は深い関係があります。」
📌「腰痛には腹筋運動?その前に知ってほしいこと。」
腰痛が慢性化する仕組みや、当院の施術についてさらに詳しく知りたい方は、こちらのページもぜひご覧ください。
📌腰痛ページはこちら




